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21話 初めてのデート? 少女の見た光景

はい

前の話を別の人の視線で見た話になります

私の名前は[大熊 晴美]

ゲーム内では[プチ熊嵐]と言う名前でプレイしている


今日は聖夜クリスマス

仕事も休み取れたしゆっくりとゲームするつもりが

学生時代の友達に頼まれ

「晴美ごめん、急遽用事ができたから、仕事変わってお願い」

と頼まれ

「向こうにはちゃんと説明しておくから」

と向かった先は・・・[無限城]イベントステージのスタッフルームって


私、いつもはパーク内の巡回キグルミスタッフなんですけど^^;


「えっと、鬼頭さんに頼まれてかわりの助っ人に来たんですが」

「話は聞いてるよ、すまんなこっちも急にいわれて変わりたてられなくてな」

「自分はパークの巡回係でステージ立った事ないんですが」

「まぁ、キグルミは着た事あるんだろ?パークの巡回ってことは基本はできてるだろうし、まだ時間はあるし、そんな難しい動作はないし少し(スパルタになるが)練習すれば平気だ」

何か不吉な事をいわれた


その後・・・数時間みっちりしごかれた後・・・そのまま本番って本気まじ


本番前キグルミを着る前に

あっ、知り合いのメイプルからメール着てる

(ゲーム内で知り合い仲良くなった)

なになに

えっ

今日ショタ君がここ(無限城)に遊びに来てるだって

想像以上に背が高くて、しかもゲームのまんま童顔だと!!

これは見ないと・・・しかしここから抜け出すわけには

ぅぅぅっ・・・


あっ

そろそろ時間だ

準備しなくては

戦闘衣装キグルミに身を包み

いざ本番


序盤は順調

声の人に合わせて可愛く身振り(これは何時もの巡回の時と同じだ)


問題は二回あるアクションシーン(体当たり)


しかし、昔取った杵柄、体当たりは得意だ


そろそろ体当たり・・と不意にステージを見ると


えっ、ショタ君?

想像以上に背が高い

妹さんらしき女の子と一緒に見てくれてる


ここでヘマは出来ない!!


燃えてきた!!


かつて[北海の荒熊]と呼ばれた私の本気見せてあげる!!


そう思うとなんだか力がわいてきて・・・


『クマベス様になにするのーーー』


と言う声役の人の声にあわせ・・・


必殺ベアタックル!!


ドカッ



あっ


やりすぎた


『ぐわっ』


伯爵役の人の声にあわせ


伯爵役の男性が思いっきり吹き飛び

バウンドしながらステージの外に・・・


あっ、ステージ脇の階段から落ちた・・・


『おのれ、なにをする』


と言う声がしても


あれ?


戻ってこない?


ステージ裏では何かスタッフさんが集まってる

ありゃ・・・気絶してしまったらしい


急遽指導スタッフの人が予備のスーツを着て


何とか再開


そのまま二回目のアクション


また、ついステージを見ると


期待している(であろう)ショタ君の顔が(気のせい)


あの顔を見ると・・


燃えてくる!!


伯爵役の人も、見えないとこで、思いっきり来い!!

とのアピールをしてくれる


その声援に応える為


なぜか、体が勝手に動いたように感じた・・・


気がつけば、タックルしないといけない所で


思いっきり


ドロップキック!!


またもや吹き飛ぶ伯爵(役の指導員さん)


おっ、階段に落ちる前にスタッフの人に支えられた

(ステージ脇には垂れ幕があってそこまで見えない)


その後も順調にステージが進み


何とか無事?にステージ終了・・・


その後ファンサービスでステージを下りて


子供達と握手や写真撮影する中・・・・


自分は体が勝手にショタ君のほうに


つい


握手して、妹さんらしき少女と一緒に写真撮影

ショタ君とも写真とって(キグルミ姿だけど)


本日のステージは全部終了・・・





はい


問題の反省会


ステージ終わった瞬間、キグルミの頭を取って


スタッフの人たちに思いっきり


「ごめんなさい」


それはもうすぐに謝りましたとも


助っ人だというのにあんだけの事をしてしまったのだから

これは謝るしかないですよ


しかし、他のスタッフの人は


「おつかれさま」

「初めてだというのによくやった」

「初めてであんだけ完璧にやるとは」


あれ?

何かほめてくれた


「えっと・・・伯爵役の人は大丈夫でしたか?」


そう聞くと

「あいつのことは気にするな、ちょっと全身打撲して気絶しただけだから」

ちょ ちょっとそー言う問題じゃないような


「ごめんなさい」

そーいうと

「あたたっ、物凄い当たりだったぜ・・・・ガク」

「伯爵さーーーん」


「大丈夫だ、気絶してるフリだから」

と、彼の頭をグーで叩く

「痛っ」

あっ、ほんとにフリだった


「みんなおつかれーー」


おっ、監督さんが階段から降りてきた

「「「おつかれさまですーー」」」


「あのっ、初めてなのにあんなことしてしまってすいませんでした」

監督に謝ると

「ん?」


「あぁ、急遽助っ人に来てくれた子か、助かったよ」


「それにしても・・・ナイスタックル」

え?

「何かスポーツでもやってたのか?」


「はい、昔ちょっと女子ラグビーで全国大会に出た事が・・・」


「「「「ぶっ」」」」


「ちょ、俺ラグビー全国大会経験者のタックル受けたのかよ」

「強烈なはずだ」


「コレでも久しぶりだし手加減もしたんですけど」


「「「「あれでかい」」」」


「あーー・・・わかった、」

監督はちょっと考え・・・

「普段はどこにいるんだっけ?」

そう聞かれたので

「いつもは、クマリーナのキグルミ着てパーク内を巡回スタッフをしてます」

そう聞くと

「名前は?」


「大熊 晴美です」


そー答えると、監督は備え付けの内線電話をかけ


「あー、人事部か?」

あれ?人事部に電話かけてる


「巡回スタッフの大熊 晴美って子をこっち、イベントのほうに回してくれないか?」


え?


こっちに何もなく人事異動って・・・それあり?


「ああわかった、ありがと」


「と言うことで、大熊君、君は今日から正式にイベントスタッフの仲間だ」


えぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー


周りから


パチパチパチパチパチ


拍手の音が


「おめでとーーー」

「これからよろしくなーー」

「監督は一度決めたら曲げない人だからな、諦めろ」


えーーーーーーーーーーーーー


「えっと、あんな思いっきり吹き飛ばしたりしちゃって平気なんですか?」


「むしろ歓迎」

「今までの子が弱すぎてな・・・いい子探してたとこでな」


何かあのタックルが気に入られたらしい


「それで、あのタックルとキックは今後も出来るな」

監督がそう聞いてくるので


「アレくらいなら」


「あれで、何%くらいの威力だ?」


あれくらいだったら・・・

「大体30%位ですね」

ザワザワザワ

「じゃあ、明日から50%で行こう」

え?

「えっと今日より強いんですが・・」

「できるよな」

「はい・・・けど強すぎるとあの格好だと怪我する可能性が」

そう言うと監督は伯爵役の人に向かって

「そういえば、伯爵用の衝撃吸収素材あったよな?」

「けど・・あれ着ると動きにくくて」

「昔練習でワタシのタックルで肋骨ヒビ入った人が・・・」

「はい!!ちゃんと着ます」

「よろしい」


「そのまえに、ちょっと50%の力見せてもらっていいか」


「このままでいいですか?」

「できるか?」

「はい」


頭をかぶり


昔を思い出し


「あっ、よかったら三人で組んでもらっていいですか?」


そう言うと、スタッフの中でもガタイのいい人が3人、スラムを組んでくれた


「ではいきます!!」


50%くらいで


ズドン


と言う音とともに、三人のスタッフが吹き飛び倒れた


さすが三人で固まってるだけあって、少ししか飛ばなかったが


パチパチパチ


「さすが、ラグビー全国行っただけある」

「昔ですよ、さすがブランクあるだけあって思ったよりいかなかったです」

そう言うと

「あれでかよ」

「100%だとどんだけなんだろ」

「物凄い子が来てしまった」


と言う中


私とおなじか、少し年下に見える女性が・・

「えっと・・・もしかして北海きたみ高校の?」


あっ


「はい」

とっさに答えてしまった


「北海の女子ラグビーの大熊というと・・・」

まずい

「北海の荒熊 大熊選手?」


ざわざわざわ


「しってるのか?」

「はい、私も北海高校出身なので」

「あーあー、それ以上は」

「確か3年ほど前の全日本高校女子ラグビー選手権で北海高校が優勝した時のエースで私も応援に行きましたので覚えてます」


あ・・・実際に応援に来てくれた人だった


「全国で優勝経験者とは・・」

「なるほど・・・」

監督の目がピカッと光ったような


「明日からよろしくな」

ポンと肩を叩かれて

「はい・・・」

と言う反応しかできなかった


お父さん、お母さん、私はとんでもない人に目を付けられてしまったみたいです・・・


ゲームとは全然関係ない話になってしまいました


次回からゲームに戻ります

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