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2話 ログイン そしてショタになる・・・

翌日


本日の午前12時から待望の[モンスター・オブ・フォーチュン]の正式サービスが開始される


その前に前もって・・〔Nemesis〕を中古(新品は高かったので)で購入して

あらかじめ設定だけは終わらせておいた(何か思ったより早かったのと、スキャン途中での雑音が気になったが)


うむ・・やっぱケチらないで最新の〔Nemesis ver.2.03〕を買えばよかったか・・


まぁ、買ってしまったからしょうがない



現在午前10時 

まだサービス開始まで時間があるので情報整理でもしておこう


このゲーム[モンスター・オブ・フォーチュン]はモンスターを捕まえて仲間にする職業

[テイマー]になって、モンスターと供に冒険するというVRMMOだ


このゲームは他のRPGと違い・・・主人公プレイヤーは弱い

レベルが上がっても能力はさほど上がらない(全然戦えないわけではない)

このゲームで主に戦うの仲間になったモンスターであり、プレイヤーはそれをサポートするのが主な役目になる

何故かというと・・仲間のモンスターは倒れてもアイテムや魔法などで回復とかできるが

プレイヤーが倒されてしまうと、問答無用でセーブポイントに飛ばされてしまう


それはもう・・・いくらPT組んでたとしても・・倒されたら、蘇生する間もなくセーブしたポイントに飛ばされる


このゲームでは・・いかにプレイヤーが死なないかが重要な問題になる

そのため必然的にプレイヤーはモンスターの後ろに下がり、支持と支援、回復に専念するのがパターンになっている(中には鎧をがちがちに着込みモンスターの盾になるプレイヤーもいるらしい)


このゲームの正式サービス一ヶ月前に抽選で選ばれて2000人がオープンβを二週間体験して

(自分は見事落ちた)いろいろな情報を残してくれた


それによると・・・このゲームはやっぱりモンスターが本当に野生の動物かと思うくらい生き生きと駆け回っていて、育て方次第では同じモンスターでも見た目がぜんぜん違ってくるらしい・・


あと・・・町とかは、店が少ないというか・・・ほとんど無いらしい・・

そーなると必然的に、アイテムとかは自分で作るしかなくなる

特に消耗品の回復薬なんかはただですらPT全員分必要になってくるのに、店にすら売ってない!!


武器や防具もそう・・製造設備は(有料で)いくらでも貸してもらえるが、完成品は売ってない・・・



なのでプレイヤーは最初にいずれかの生産スキルを取ったほうがいい・・・と言う話だ




そうやって色々調べているとそろそろサービスが開始する時間が近づいてきた・・


その前に軽く食事をして水分をとって、トイレに行って、

準備万端!!


布団の中に入りヘッドギアを装着して・・


ゲーム起動


【モンスター・オブ・フォーチュン】の世界にようこそ


そんな機械的なアナウスと共にふっと、軽く無重力のような感覚に見舞われ、目を開けてみると

一面に広がるの広大な草原の真ん中に立っていた


[まずはあなたのキャラクターネームを入力してください]


目の前に現れたボードに名前を打ち込んでいく


[あなたのお名前は『レン』でよろしいでしょうか]


はい と入力


[では次に自分のアバターを設定してください]


そこに出て来たのは先ほどスキャンした自分の等身大の模型・・・ではなかった


普通は・・・スキャンしたそのままの自分が映し出されるはずなのに


そこに映し出されたのは、どう見ても小学生にしか見えない自分だった


こー見えても僕は高校一年、身長は175cm顔は・・他称子供っぽい顔はしてるかもしれないが

女の子と間違えられることはない


それなのに・・映し出された自分の姿は

身長は130cm位体つきも全体的に細めで顔もちょっち中性的な顔なってる・・・でも基本は自分と同じ顔だ・・


ちょっとおかしいので急遽メニュー欄からGMコールを選択


暫く待っていると


『お待たせいたしました、システムサポート担当のマスターKと言います』

行って現れたのは、黒いスーツに黒髪ポニーテールのちょっと固そうな感じの女性だった

「今アバター作成をしてたら、自分とは違う姿になってしまったのですが」

そーするとGMは目の前のパネルをカタカタ操作して

『今、あなたの詳しいデータを確認してます・・・』



『なんかそのゲーム機内には二人分のスキャンデータが入り込んでいてそのデータが混ざってしまい今の姿になってしまってるみたいですね』


「やっぱゲーム機を中古で買ったのがいけなかったんですか?」


『中古の機体からのプレイでしたか、この〔Nemesis〕は価格削減の目的でスキャンがあまり正確にできなく、データ消去も完全に消しきれない可能性があるので、できれば新しい本体でのプレイが望ましいのですが』

『そこはお客様の都合という物もありますのでしょうがないですね』

『一応他の弊害が無いかこちらでスキャンしておりますので暫くお待ちください』


前の人のデータが残っていたのか・・・

しかも前の使ってたのが子供だったみたいだ・・


『一応データスキャンは終了しました』

『索敵結果、身長データ意外ではいくつかの未成年コードに引っかかるみたいですがそれ以外に問題はないようですね』


「身長があまり変わりすぎるのは問題あると聞いたのですが、それは大丈夫なんですか?」


『じつは、あまり大きな声で言えないのですが、身長が低い人が背を高くしようとするとバランスが崩れキャラ操作がまともにできないことがあるのですが』

『身長が高い人が低いキャラを操作する分は、そんなに弊害が起こることは無いみたいなんです』

『身長が高い人も、子供の頃は低かったわけで・・その感覚が残っているのか』

『というわけで、身長が低くなる分はそこまで心配しなくても平気です』


「後、未成年コードは、どこまで影響するんですか?」


『未成年コードは、あなたのキャラクターはかなり入り組んでまして』

『理論制限コードに関しては低学年モードに設定されていまして』

『年齢コードは15歳以上に設定されてます』


「どこがちがうんですか?」


『理論制限コードは身体や服装、セクシャルハラスメントに関するコードで、具体的にはPKやPVの拒否権やインナーの着衣設定などに関するコードです』

『年齢コードは、過激な描写やダメージ設定などを規制するコードです』


「なるほどわかりました、では僕の今の設定は理論制限コードが子供で、年齢コードは今の自分の設定になっているということでいいんですか?」

 

『そーいうことです』


「このスキャンデータをリセットして作り直すしたら正常の設定に戻せるんですか?」


『それは難しいと思います、元々この〔Nemesis〕は、そこまでデータ消却をできるようにできていないので、もしかしたらゲーム機自体の故障の原因になりかねないのでできる限りやらない方がいいかと思います』


「じゃあ、このままゲーム初めても平気なんですか?」


『そうですね、調べた結果身長データと制限コード以外の不都合は検知されてないので平気だと思います』

『何かありましたらまたご連絡ください』


「忙しいとこありがとうございました」


ふぅ・・・身長以外変わってなさそうだし

このままやってみるか


そーと決まれば


髪色を銀髪にして少し髪を伸ばし後ろで軽く縛ってみる


目の色は赤い瞳に変えて

ちょっとワイルドっぽくして見る


・・・・見えるよね?




どーみても、大人ぶった子供にしか見えないです・・・

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