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14話 親友の参戦とメリーの実力

翌日


「おはよー」

「おっす」


二人で待ち合わせをして

もう一人の親友の二郎の父親が経営するゲームショップ[メテオ 白内店](白内はここらへんの地名)

に向かう


ゲームショップ前に行くと開店準備を手伝ってる二郎の妹で小学生の[鈴木 双葉ふたば]ちゃんの姿が見えた


「あれ?イチ兄さんと蓮兄、こんな早くにお兄になんか用?」

イチ兄さんとははじめの事で双葉ちゃんは昔からそう呼んでる


「双葉ちゃん、その1.2.3みたいな呼び方しないでくれないか」

「双葉ちゃんおはよう」


「あははははっ おはようございます」

「それはそうと、お兄なら休みだからってまだ寝てるよ」


「昨日自分で呼んどいて、まだ寝てんのかよ」

「何か昨日なんか訳ありの[モンスター・オブ・フォーチュン]が入荷したって聞いたんだけど聞いてない?」


そういうと

「あーあれね、お父さんが珍しくへましちゃって買い取った後、ソフト本体を取り出そうとパッケージ開けようとしたらなかなか開かないからってちょっと力込めたら、パッケージが真っ二つに裂けて表紙が破けちゃったっていってたね」


そんな話をしてると店の中から

「そーなんだよ、まいったよ傷はパッケージだけだからって買い取ったら、そのパッケージ自体が真っ二つになっちゃうとか」


二郎と双葉ちゃんの父親でゲームショップの店長[鈴木 太一郎]おじさんが出て来た


「おじさんおはようございます」

「おじさんおはようございます、それは災難でしたね」

「ああ、二人ともおはよう」


「それでソフト自体は平気なんですか?」

「ああ、心配でこっちでも調べてみたがソフト自体は何の問題もなかった」

もしかしてと思い、携帯タブレットを取り出し

「その売りに来た人って・・・」

「流石に売りに来た人も個人情報は教えられないよ」

「・・・こんな人じゃなかったですか?」

そういって、昨日の[レアハンターユージ]の横取りの動画を見せると

「うわっ、あぁ確かに間違いないな、そんな顔の少年だった」

「やっぱり」


「レン、気をつけろよ、たぶんまだかなり怒ってるだろうし見つかったら何言われるかわからないぞ」

「大丈夫だよ、身長自体が違うし、あっても気がつかれないよ」

そんな話をしてると


「ん?身長がどうしたんだ?」


「今の動画でその男性に蹴られてるのって・・・僕なんです」


「「えーーっ?」」

二人して驚かれた


「えっと・・・この動画で蹴り飛ばされてる美少年って蓮兄なの?」

こっそりと「ちょっと好みだったのに」とこぼしてたのはキカナカッタコトニシテ


「美少年って、何か中古の[Nemesis]でデータスキャンしたら、前の人のデータの一部が残ってたらしくてあんな姿になっちゃった」

「まさか、そんな」


「でも運営の人に調べてもらったんだけど身長以外は問題ないらしいからそのままプレイしてるんだけど」

「な・・・なるほど、こっちが売った本体でそんなことになってしまってすまなかったな」

「いえいえ、中古で買ったのはこっちだしおじさんは何も悪くないですよ」


「そう言ってもらえると助かるよ、けどあの本体は、ゲーム本体の買取にも本社からのマニュアルと言うのがあって、買い取った後、こっちでもデータ消去を行い一週間そのまま放置してからじゃないと販売してはいけないことになってる」


「そうなんですか?」


「ああ、やっぱりデータ消去したばかりだと生体データがまだ本体に残っててすぐに新しくスキャンしても、元の姿に復元されるらしい」


「だから、何度スキャンしても変わらないって話を聞くんですか」


「そうそう、けどそのデータも3日すれば自然と消えていくらしいから、もしもの為にさらに四日寝かせてからの販売をすることになってる   あっこれは秘密な、他の人に言っちゃだめなことになってるから」

「「わかりました」」



「うん、でも蓮君に売った本体、あれは確か先月買い取ったやつだからデータ消して最低でも半月は寝かしてるはずだ、でもこんな事になったんだから一応本社には連絡しとくな」


「すいません、お手数おかけします」


「いやいや、こっちも商売なんだから、信頼と言うものが大事なんだよ」

商売人の鑑だ


「でっ、話しそれたけどそのゲームソフト売って貰えるんですか?」

わすれてた

「あぁ、一応パッケージは入れ替えてソフト自体も何の問題ないし、中古価格の500円引きになるがよかったら買うか?」

「はい、買います」

「じゃあ、ちょっとまっててな、まだレジ立ち上げてなかったんだ」

「早くからすいません」

「いやいや、もう開店の時間過ぎてるしなちょっとまっててくれ」

そう言っておじさんとハジメは店の中に入って行った


僕はと言うと

「双葉ちゃん、手伝うよ」

そう言って店の前にワゴンを出したり、のぼりを出すのを手伝う


「あっ、ありがとうございます、お兄にも見習ってもらいたいですよ」


「あははっ、あの性格じゃ無理なんじゃないかな」

「あははっ」

そんな手伝ってると

「おまたせ」

「おおう、双葉も連君も手伝ってくれてありがとな」

二人とも戻ってきた

「じゃあ、おじさん二郎によろしく伝えといてください」

「わかったよ」

そう言ってると二階の外階段からあわてて飛び出す人影が

「おう、二人とももう来たんだ」

双葉の兄で小学校時代からの親友、二郎があわてて階段から降りてきた

二郎も高校も同じだがクラスが違う


「二郎、休みだからって弛んでるぞ、二人を見てみろ、蓮君なんか開店の手伝いもしてくれたぞ」

「ごめんごめん、昨日寝るの遅くなって」

ちょっとまだ眠そうな顔で階段を降りてくる


「そういえば二郎は[トワイライト・マジック]の方やってるんだっけ?」

「あぁ、あれちょっと失敗したかも」

「面白くなかったのか?」

「いや、ゲーム自体はまだ序盤だけどすごい作りこみが細かくってシステム自体もスムーズで面白いんだけど」

「だけど?」

「女性が想像以上に・・・少ない」


そう、二郎はこう見えて?(見た目通り)スケベでちょっとがさつな性格で大雑把な性格をしてるがどこか憎めないそんな性格をしてる


「あははっ、流石に狙いすぎでしょうあのゲーム」


「そういえばここ来る前にネットに初日の男女比率データがでてたけど[トワイライト・マジック]比率が男7の女3だったらしいな」

「やっぱそうだったのか」

「ちなみに、[モンスター・オブ・フォーチュン]の方は4:6だったらしい」

「え?男4の女6?」

「ああ」

道理で女性の姿が多かったはずだ

「けど珍しいよな、最近のMMOで女性のほうが多いゲームってあまり聞かないよな」

「そうかも、やっぱ下心ある連中が[トワマジ]の方にいったのが大きいかも」


「そんなことだったら、俺もそっちやればよかった」

「もう遅いよ、よかったら俺の2陣が受かったらソフト買うか?」

「おぉー、そんときは売ってくれー」

「定価で売ってやるよ」

「そんなー」

そんなことを言ってるとおじさんが

「新品を譲ってくれるって言うんだから、定価で買い取るのが普通だろ」

「だったら親父のとこに売ってくれ、それ買い取るから」

「やだよ」

「そんなーーー」

「「「あはっはっはっはーー」」」


そんな馬鹿なやり取りをした後



皆と別れ


自分はちょっと買い物をして早めの昼ごはんを(自分で作って)食べてからゲームをすることにする

 (自分の家は父親は仕事で朝早くでて帰るのはいつも夜の10時を過ぎる、母親は会社の都合で外国に単身赴任して家にいない)

ハジメは家に即行帰りもう始めてるんじゃないだろうか・・・まともにプレイできてればいいけど


ひとりだからって、つい手抜きをしてお昼は昨日のあまりご飯に卵と長ネギを刻んで、おっと父のつまみのサラミが残ってたコレも入れよう

簡単にチャーハンを作って、インスタントのワカメスープもお湯を入れて

一人さびしくお昼を食べながらネットで提示板を調べていく


やっぱり錬金板が騒ぎになってる、作ってもすぐ売れると、製造が間に合わなくなってるらしい


品質も、下級が出回るようになって、最下級☆3が100Gに値下がりして最下級☆6が300G

下級☆3が600G、下級☆6が1000Gで売られてるらしい


捕獲石が広まった事により、攻略もだいぶはかどってるみたいだ、トップクラスがやっとウルフやシープなど町の回りの奥にいるモンスター達を安定して倒せるようになったらしい

その奥はまた、敵が一気に強くなり先に進めないらしい

エリアボスの姿を見たという人もいる


ご飯も食べ終わったので

僕もゲームの中に入る


メールが着てる

ゲームIDを教えてたハジメからで

ゲームはじめる前にGMから質問されたらしい

何とか入れて今初心者フィールドにいるらしい


僕は昨日落ちた商人ギルド前にいる

武器を持ってないのは流石にまずいので

また、商人ギルドに入り無人販売所に向かい

武器を探してみるが

うん、売ってない

そうやって悩んでると

「君、何探してるの?魔力石が欲しかったら買取にしたほうがいいよ?」

と、声をかけてくれた

「いえ、そろそろ武器が欲しくて探してるのですが見つからなくて」

「ああ、武器だったら鍛冶持ちの人を探して直接頼んだほうがいいかも」

なるほど

「で、どんな武器探してるの?威力とか関係なかったらテイマーギルドでもらえるけど」

「え?そーなんですか?」

なるほど・・・どうりで皆武器持ってるはずだ

「でもどの武器も攻撃力5で固定されてるから、あまり進められないけどな」

「なるほど、ありがとうございます」

そう言って、テイマーギルドに向かおうとすると

「それで、君はどんな武器を探してるのかな」

「そんな丁寧な話し方じゃなくていいですよ、一応(支援)魔法使うので杖を探そうかと思いまして」

「そうか、だったら木工職人がいいかもな」

そうすると周りから

「杖なら作れるよ」

「初心者用の杖は魔力上がらないから持ってても意味無いよ」

などなど色々声をかけてくれた


「木工職人ならいいやつがいるから紹介してやるよ」

といって、連絡をとってくれたので待ってると

「兄貴、誰が杖作って欲しいって?あれ?昨日のショタ君どうしたの」

来たのは、昨日初心者フィールドでプチトレントをゲットした金髪ロングの女性だった

「ヒイラギ、彼と知り合いだったのか?」

「えぇ、昨日初心者フィールドで、彼がトレント見つけて譲ってくれたの」

「そういえば昨日紹介してませんでしたね、僕はレンと言います」

「私は、ヒイラギでこいつがコレでも兄のライル」

兄妹だった

「なるほど、妹が世話になったのか、彼が杖が欲しいらしいから作ってやれないか」

「もちろんいいよ、昨日ののお礼もしてなかったし、まっててねすぐ作るから」

「そんな急がなくていいですよ」

そういうと、ヒイラギさんは駆け足で生産棟の方に向かっていった



そしてお兄さんのライルさんと世間話してると

「おまたせーー」

「はやいですね、それでいくらですか?」


「こんくらいただでいいよ、昨日のお礼もしたいし」

と言って、出来たばかりの杖を渡してくれた

[杖☆3]

[そこらへんの木の枝を使った簡単な杖 攻撃力5 魔力5]


「ありがとうございます、流石にただじゃ悪いので」

と、昨日作った[下級捕獲石☆6]をついでに渡した


「えっ、流石にこれはもらいすぎだよ、その杖だってほとんど値段つかないようなもんだし」

「あははっ、気持ちですよ」


その後、二人とフレンド登録をしてもらい


ちょっと時間かかっちゃったけど予定どうり東の方に狩りに向かう


東門を出ると早速

[召喚:メリー]

シープのメリーだけ呼び出して


軽くもふもふ


じゃなくて


メリーの実力を見せてもらおう


相手は、そこらへんを歩いてる[プチウルフLv2]

シープのレベルは4なので軽く力試しと言うことで


「メリーゴー」

メリーは勢いつけて、プチウルフに突進していって頭突き

プチウルフのHPが5割ほど減った

プチウルフがメリーに噛み付いたがHP1割も減ってない


メリーは攻撃より防御よりのようだ

プチウルフはメリーの攻撃二回で倒せたので今度は本番


もっと奥にいるウルフ


目に付くアイテムを拾いながら東平原奥に向かうと


「ガルルッ」

ウルフがこっちに向かってきた

「メリーゴー」

「召喚:パール」

もしものためにパールも呼び出し

メリーがウルフに体当たり

ウルフのHPが2割ほど減った、

そしてウルフがメリーに噛み付く

メリーのHPが4割減った

これはまずい

「パールゴー」

パールに援護を頼むと、パールは目にも留まらぬスピードでウルフの首を切り落とした


うん


パール強すぎた


そのままウルフを何匹か倒してみたが

流石にメリー一匹ではウルフは倒せない

やはり、メリーはもしもの為に僕の近くで待機

パールはそのスピードを生かして攻撃する

そのパターンで敵を倒しながら


セイフティーゾーンを目指す


丁度ついた時にハジメからメールが来て

やっと最初のモンスターを捕まえたと連絡があったので、

始まりの町に戻る事にした


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