10話 ピンク色の悪魔と新たなもふもふ!!
四つ目・・最後のメールは
キョウさんからのメールだった・・
ごめん、サクラにレン君のことがばれた・・
・・・・
いつかばれると思っていたが・・思ったより早かった・・
キョウさんにメールで
了解
とメールして
さて・・・そろそろ夕飯の時間なので落ちて
ご飯を食べながら情報を整理しておく
やっぱり、提示板は僕とレアハンターユージの事で物凄い騒ぎになってる
生産の方は、まだ始まったばかりという事で、まだあまり進んでないみたい・・・
特に鍛冶や服装スキルなんかは・・まだ材料すら見つかってないと騒いでる
調合は、最初から材料が手に入るので回復薬は順調に量産されてるみたいだ
値段的には[回復薬☆3]で50G 回復量とか考えるとそんなものだろう
錬金は・・・あまり人気が無いみたいで、あまり取る人がいないみたいだ・・・
でも・・捕獲石の情報が広まれば、錬金も広まっていくだろう
その為にも・・・ご飯を食べ
少し休んでから
再びゲームの中に入る
さて・・・まずは南の方で石を探してみるか・・
町の南の方に行くともうすでに町の中に川がありそのまま門の外に出ると
門のすぐ横に川が流れている
モンスターはプチフロッグやリザートなどの爬虫類、両生類系のモンスターが多いみたいだ
町の近くはアクティブのモンスターがいないので、採取を中心に石などを拾っていく
[石☆3]
[小さいが丸くて滑々の石]
東平原の石に比べるとだいぶ評価が高い
他には川だけあって
[水☆4]
[冷たくて美味しい川の水]
井戸水より評価が高い
こっちの水で回復薬作ればもっと評価高くなったかも・・
結果
見つかったのは
[石☆3]×50
[水☆4]×50
[薬草☆2]×30
[魔力石(微)☆1]×5
[ほうれん草☆3]×10
色々見つかったが
川の近くだけあって[石]や[水]の品質はいいが
[薬草]や[魔力石]は品質があまりよくないし数も少なかった・・
次は北に行ってみるか
歩きながら情報を調べてみると
東は平原で特に薬草系のアイテムが手に入りやすいらしい
野菜はニンジンや大根など根菜系やキュウリやトマトなどがが手に入るらしい・・
西は森で木材やつるなど木工系アイテムが手に入るそうだ
野菜は豆類や果物系が手に入るらしい
南は川で川をそって進んでいくと海があるとか・・手に入るのは水系が多いらしい
野菜はほうれん草やレタスなど菜っ葉系が多いらしい
そして・・これからいく北は山へと続く道で石や鉱物系が見つかる・・というが
まだまともな鉱物は見つかってないそうだ
野菜は芋やたまねぎなどが見つかるとか・・
・・・なんでどこも野菜押しなんだろう・・と思ったら
コレを調べた人が料理スキル持ちだったらしい・・・
さて・・・北の門にたどり着き外に出ると
所々ごつごつした岩が突き出てるちょっと傾斜のついた平原で
こっちは、プチシープやラットなどのモンスターが目に付いた
ここの石は
[石☆5]
[大きくてごつごつした固い石]
[魔力石(微)☆3]
[微妙な魔力の篭もった米粒大の石]
やっぱ石系の品質がいい
結局拾えたのが
[石☆5]×75
[魔力石(微)☆3]×30
[ジャガイモ☆3]×2
[銅鉱石☆1]×2
[スズ鉱石☆1]×3
[岩塩]×5
[薬草☆1]×5
なかなか採取できた・・・気がつけば[採取]のレベルが7まで上がってた
おっと・・・採取に夢中すぎてけっこう奥の方まで来てたらしい
周りのを見ると・・少し大きめのもふもふの塊
[シープLv4]
うん・・もふもふだ
初心者フィールドのときも思ったがこのもふもふはどーしても欲しい
けど・・・
パールの力だとどうしても倒してしまう・・・
こうなったら・・パールとの練習?の成果を今こそ試す時!!
丁度、シープはノンアクティブモンスターでこっちから攻撃しない限り向こうも攻撃してこない・・はず
こっちはパールも召喚してないし・・・武器も持ってない(いい加減に買え)
なので攻撃されたらひとたまりもない・・
ゆっくりと・・・シープに近寄り
やさしく身体を擦ってあげる・・
今こそ[もふもふLv3]の実力を今見せてやる
もふもふ・・もふもふ・・・もふもふもふ・・
あーやっぱやわらかい・・・自然と顔も緩んでしまう
シープの方も最初はびっくりしたのか体が堅くなっていたが・・・
もふもふしているうちにだんだん力が抜けていき・・・
今はすっかり力が抜けて地面に座り込み静かにもふもふされてる・・・
ついでに、にんじんを取り出して食べるかあげてみたら
美味しそうに食べ始めた
いつまでもふもふしてただろう・・・・
気がつくともふもふのレベルが7まで上がってた・・
不意に何故かもふもふして暖かいはずなのに
急に背筋が寒くなった・・
不意に顔を上げて周りを見渡すと・・
あ゛・・・
視線の先には・・・ピンク色の悪魔
じゃない・・・ピンク色のクセげのロングをめい一杯膨らませ・・・
目をハートにしてよだれをたらし・・
獣のようにこちらを狙っている・・・サクラさんこと[チェリー]さんだ・・
ま・・まずい・・
こ・・これは・・逃げられない
僕の様子に気がついたシープが
不意に立ち上がり
僕を護るかのようにチェリーさんの前に立ちふさがった・・・
だめだ・・・それは逆効果だよ・・・
「しょ・・・」
来た・・
「ショタ・・じゃなくて・・・」
ん?
「レンく~~~ん」
今度は・・・猛牛を思わせるほどのスピードで・・思いっきり突進してきた!!
ほんと人間か?
と思った瞬間
「「「「「「「だめーーー」」」」」」
周りにあった草むらから
いきなり・・・
6人の女性が飛び出してきた・・
何時から居たんだろう・・・
二人が僕達の前に飛び出て
後の四人がチェリーさんの周りを囲むかのように飛び出し・・・
見事・・チェリーさんを抑え・・・篭めてないだと!!
チェリーさんは女性四人を引きずりながら・・
「ショタレンく~~~ん」
と言いながらじりじりと近づいてくる・・・
もう、これはホラーに近い・・
前にいた二人も協力して・・・何とか6人がかりでチェリーさんを押さえ込む事に成功した
「レンく~~~ん・・・」
甘い声で呼んでくるが・・どうしても寒気が収まらない・・
その後ろから・・・息を切らしたキョウさんがやっと追いついてきた・・・
「レン君だったんだ・・・北門を出たらいきなりチェリーがすごい形相で走り出したからどーしたのかと思ったよ・・・」
うん・・・もう人間を超えてるというか・・・人間やめてるね・・
「皆さんもありがとうございました」
「いえ・・・たまたま近くを通りかかっただけだよ」
「助かってよかった」
「あはは・・・」
などとごまかしてるが・・
「いつから隠れてたんですか・・・」
じと目で、そう言うと・・皆ビクッとして・・
「いやー・・たまたま近くにいただけだよ・・ほんとに・・・」
「あはっあはっあはは」
と誤魔化したり・・乾いた笑いを浮かべる一同・・・
これはだいぶ前から見られてたな・・・
そうだ・・シープのことを忘れてた
「ありがとうね・・・」
と・・・カラダをやさしく撫でて上げると
こちらの方をすりすりしてくれる・・・
これはと思い・・・アイテムボックスから[最下級捕獲石☆3]を取り出すと
シープの方から石に近寄り・・・
光とともに石の中に入って行った・・
「え?」
僕がシープを捕獲したとたん
チェリーさんを押さえ込んでた女性の一人が疑問の声を挙げた
「なんでシープ捕まえられるの~?」
よく見ると・・・その女性は
クリーム色のふわふわロング
ちょっと天然ポイほんわかした女性は
初心者フィールドで出会った・・・メープルさんだった
・・・前会った時はプチシープの塊の中にいたし、色違いのシープ抱いてたから気がつかなかったが・・・胸がけっこう大きい・・
「よく見たらメープルさんじゃないですか」
「あはは、レンくんお久しぶり・・と言うかさっきぶりと言うか・・」
「それで・・・シープを捕まえたのっておかしかったですか?」
そういうと・・
「うん・・・町の近くにいる、プチシープとかなら・・瀕死にして[契約石]2~3個くらい投げれば捕まえられるんだけど・・・」
うわ・・・捕獲ってそんな確率低いんだ・・
「どんな懐いてても流石に石一つで捕まえられるのはおかしいな~~~と思って~~」
なるほど・・
「たぶんそれは・・使った石の性能がよかったからかも」
「「「「「「え?」」」」」」
皆して驚いた・・・
そーいえばまだ捕獲石の製造方法はまだ一般には見つかってなかったんだった・・・
「今はもうないけど・・・さっき使ったのは[最下級捕獲石☆3]だった」
「えーーーー」
「☆3の捕獲石なんてあるんだ・・・」
「どこで手に入れたの・・・」
みんなチェリーさんから手を離しこっちに詰め寄ってくる・・・
チェリーさんは・・・キョウさんに捕まってる・・・
「ちょっとここら辺にセイフティーゾーンってなかったっけ?」
そう聞くと
「すぐそこの木の下がセイフティーゾーンだよ」
「ちょっとそこまで行ったら話すよ」
そう言い、皆一緒にセイフティーゾーンに向かい
木の下にたどり着くと・・・
早速 簡易錬金キットを取り出し・・・
「それって・・細工でもないし・・・鍛冶なんかでもないよね・・・」
「これは、錬金ですね」
「え?」
錬金板を地面に置き
今回はさっき南で手に入れた丸い[石☆3]とここで取れた[魔力石(微)☆3]を使ってみる・・
スキル:錬金発動・・・
[下級捕獲石☆3]
・・・・・・・あれ?
何か足らない・・・
[最下級]の[最]の字が消えてる・・・
「えっと・・・ほら・・・出来た?」
みんな唖然としてる・・・
「捕獲石って・・・錬金で作れるんだ・・・」
「しかも☆3って・・性能いいし」
「違う・・・みんな違う・・」
「え?何が違うの?」
一人気がついたみたい・・
「うん・・・僕も気がついたけど・・・評価以前に・・・捕獲石のランク自体上がっちゃった・・・」
「え゛ーーー・・・」
「ほんとだ[最下級]じゃなくて・・・ただの[下級]だ・・・」
な・・なら・・・もう一つ実験・・・
今度はここで取れた
[石☆5]と[魔力石(微)☆3]で錬金してみると・・・
[最下級捕獲石☆6]
うん・・・たぶん石の形が問題なのかも・・・
「今度は評価高いけど[最下級]だ・・・」
「☆3とか・・・☆6とか・・・」
「今まで☆1を使ってたうちらは・・・いったい・・・」
「あはは・・・ま・・まだ掲示板にも乗せてない情報なので・・・まだ僕しか持ってないかも・・・」
「ちょっ・・ちっとまってよ・・・さすがにこんな情報秘匿してたら・・何言われるかわからないよ?」
「もうちょっと試してから載せたかったので・・・」
「それに僕も夕方ご飯前に見つけたばかりだし」
「なるほど・・・それでさっきから南やここで石を拾ってたんだ」
「え?南から見てたんだ・・・」
「あっ・・」
「馬鹿っ・・」
「あははっ・・・キノセイヨ キノセイ」
気がつかなかった・・・
このゲームの女性って・・・皆只者ではない・・・
「そっか・・・静かに観察してればよかったんだ・・・・」
と・・・チェリーさんがコッソリつぶやく・・・
急に寒気が・・・
まあ・・・大体の情報もそろったし・・
「じゃあ・・この情報提示板に載せますね」
と・・その前に
南の石で作った[下級捕獲石☆3]を8個作って
「その前に、これプレゼントしますね」
と言って口止め料として、皆に石を1つプレゼントする
「えっ・・いいの?」
「うわっ・・ほんとすごい・・」
「これならシープ捕まえられるかも」
「コレくらいすぐに広まって、いつでも買えるようになりますよ」
みんなに感謝してくれる中
「ショタちゃんからのプレゼント・・ハァハァ・・・」
チェリーさん・・・・正気に戻って・・・
その後・・錬金提示版に[捕獲石]の作り方を載せると
うわっ・・・一体いままでどこにいたのか分からない位一気に人が増え、ログが物凄い速度で進んでいく・・・
あっ・・・もうすでに作った人がいる・・
自分にもできたと・・大騒ぎしてる
・・・なぜか、提示板に作り方乗せたのが自分だとばれてるし
なぜばれた?
まぁ・・・これで、錬金を取る人が増えるだろう・・・
チェリーさん・・・本当に変態以外の何物でもなくなっちゃった・・・
・・・ヒロインだったはずなのに・・・なぜこーなった・・・