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戦利品

師匠と弟子は、ダンジョンから持ち帰った品物を机に広げた。


師匠:銀貨3枚、銅貨15枚、光る石1つ、ヘルハウンドの牙1本じゃな。

銅貨が1枚15ゴールド、銀貨が1枚1500ゴールドじゃから、


弟子:銀貨3枚で4500ゴールド、銅貨15枚で225ゴールド、合計4725ゴールドですね。

師匠:弟子よ、なかなか計算が速いな。


<この世界での硬貨の価値>

金貨1枚=15万ゴールド

銀貨1枚=1500ゴールド

銅貨1枚=15ゴールド


弟子:光る石って何ですか?

師匠:光る石はピッナルントル(빛나는 돌)といってな、魔法の道具を作る時の材料じゃ。

それから、ヘルハウンドの牙はジオウィケソンゴンニ(지옥의 개 송곳니)といって、

魔力が掛かっているアイテムじゃ。これも材料じゃな。


弟子:師匠、そもそも魔法って何なんですか?

師匠:唐突な質問じゃな。

弟子:ほら魔力とか、材料とか出てくるから元々なんなのかと思いまして。

師匠:そうじゃのぉ~、昔からある不思議な力というのと、魔物は魔力と関係があるようじゃし、

遺跡のダンジョンも何か不思議な力があるようじゃな。

魔法文字が発見されたのも、遺跡のダンジョンからだったらしい。


弟子:へー、以外と身近なところに、魔法文字のルーツがあったんですね。

師匠:あの遺跡はかつて海の底にあったものが、何百年か前に地上に現れたのじゃ。

弟子:ということは、大昔に地上にあったものが一度海に沈んで、それがまた地上に現れたってことですか?

師匠:そういうことになるな・・・それか海に人間が住んでたか、いや人間ではない可能性もあるな。

弟子:今は使われていない硬貨があるわけですから、人間ですよ。

師匠:いずれにせよ、魔法や硬貨を使った高い文明があったことは間違いなさそうじゃな。


弟子:高度な文明か・・・でも結局、魔法は何かってのは分からずじまいか・・・。

弟子は複雑そうな顔をしていたが、思い出したように言った。

弟子:僕、街で貨幣をゴールドに交換してきます。お駄賃として半分もらいますね。


師匠:半分もか!お前ほぼ何もしとらんじゃろ!

弟子:この間の赤字の分がありますからね。

弟子は笑顔で、街へ駆けて行った。

師匠はやれやれといった表情で、光る石とヘルハウンドの牙を箱にしまいこんだ。


師匠:・・・魔法とはな・・・言葉じゃよ。


つづく


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