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アースエレメンタル

師匠:ではダンジョンに出発!

弟子:ちょ、ちょっと待ってください。

ダンジョンに行くといっても、まだクプタ(굽다)のスクロールしか持ってませんよ。

それに、ダンジョンに行っても何もなかったじゃないですか。


師匠:確かに、前回は逃亡して終わったからな、準備不足だったのかもしれん。

弟子:それに私たちだけで、ダンジョンとか大丈夫なんですか?

失礼かも知れませんけど、師匠の魔法もイマイチ・・・。


師匠:うむ、確かにワシの魔法はイマイチじゃ。

年老いたイマイチ魔法使いに、その弟子では心もとないじゃろ。

では、そのイマイチ魔法使いが、すこしばかり頑張ってみるとするかの。


そう言って師匠は地面に何かを描き始めた。

地面にきれいな円の模様が完成しそうになると師匠は弟子にこういった。


師匠:弟子よ、お前もこの円の中に入るのじゃ。

弟子:なんですか、これは?

師匠:魔方陣じゃよ、はやく入りなさい。

弟子が円の中に入ると、師匠は円を閉じ魔方陣を完成させた。


師匠:弟子よ、危ないから、しばらく静かにしておれよ。

弟子はコクリとうなずいた。


師匠:フクチョンリョン ケオソ ウリルル チキョラ

(흙정령 깨어서 우리를 지켜라)

大地の精霊、目覚め!我らを守れ!


地面から岩の塊のような人形が現れた。


弟子:こ、これは何ですか?

師匠:アースエレメンタル(大地の精霊)じゃよ。

それほど強くはないが、ヘルハウンド程度ならなんとかなる。

それに体力があるから、ワシら魔法使いの盾がわりじゃな。


弟子:師匠ぉ、こんなとっておきがあったら先に出してくださいよぉ。


師匠は得意気な顔をして言った。

師匠:ダンジョンへ出発じゃ!

弟子:はい!


ダンジョンの扉をヨルダ(열다)で開け、例のヘルハウンドの所までやって来た。

ヘルハウンドとアースエレメンタルとの戦いを見物しながら、後ろから支援する師匠と弟子。


弟子:アースエレメンタル強いですね。

師匠:じゃが、結構体力も削られておる、チユ(치유)

師匠がそう唱えると、アースエレメンタルの体が白い光で包まれ、体力が回復していく

弟子:回復の魔法はチユ(치유)っていうんですね。

師匠:そうじゃな、癒しで治癒と思えておけばよい。


ヘルハウンドを数匹倒したところで、アースエレメントは力なく崩れ去った。

弟子:あれ?体力まだあったのに!

師匠:あ、時間切れじゃった。


ヘルハウンドが唸り声をあげるなか、めぼしい物を拾って、そっとその場を去る師匠と弟子であった。


つづく

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