トラップ
ダンジョンの前で魔女さん達のパーティーを待っている、師匠と弟子。
弟子:「魔女さんたちがダンジョンに向かうのはわかりましたが、いつ来るかまではわかりませんよ」
師匠:「そうじゃな、じゃあワシらだけで、ダンジョンを調査するか?」
弟子:「ここで待ってるだけじゃ時間の無駄ですからね」
師匠と弟子は、アースエレメントをつくって、ダンジョンで狩りをしながら魔女パーティーを待つことにした。
師匠:フクチョンリョン ケオソ ウリルル チキョラ
(흙정령 깨어서 우리를 지켜라)
大地の精霊、目覚め!我らを守れ!
アースエレメントを連れ、ヘルハウンドの場所へ向かった。
何度も来ると、ハルハウンドも見慣れたもので、こちらも余裕が出てくる。
弟子:ネンドンハラ(냉동하라)冷凍せよ
弟子の手の先に、雪の結晶が集まり、それがヘルハウンドに向かって飛んでいく。
師匠:「いつの間に!」
弟子:「一応、何度もヘルハウンド見ましたから、少しは対策くらいはしておこうと思いまして」
弟子の魔法で、いつもより早く、ヘルハウンドを倒し、下へ続く階段の場所へきた。
弟子:「次はグールですね」
師匠:「エルフの軟膏も持ったな」
弟子:「軟膏って、戦闘前塗っておくんですか?」
師匠:「いや、傷口にぬるんじゃ」
弟子:「・・・では同時に2人とも攻撃を受けた場合は・・・」
師匠:「・・・意味がなくなる・・・、まぁ大丈夫じゃろ」
そう言って師匠は夜目の魔法を唱えた。
ウリエケ パメ ポイヌン ヌン
우리에게 밤에 보이는 눈
我らに夜の目を!
師匠と弟子は、階段を下りていった。
師匠:「今回は、ここを狩り場とするぞ、魔力が尽きたら、家に戻る。いいな」
弟子:「了解です」
師匠と弟子は、アースエレメンタルを前に出させ、後ろから
クプタ(굽다)焼く、のスクロールを読み上げる弟子。
師匠は、クプタ(굽다)焼く、の上位魔法、プルタラ(불타라)燃えろ、を唱えた。
アースエレメントの前は、火の海となりグールやゾンビを灰にしていく。
弟子:「戦うと決意して対峙すると、案外戦えるものですね」
師匠:「そうだな、だがそう決意する者は少ない」
弟子:「そうなんですか?冒険者とか普通にやってると思いますけど」
師匠:「冒険者は変わり者が多いからな、だが油断すると命取りになることも忘れてはいかんぞ」
この辺りのゾンビやグールを一掃した師匠と弟子は、戦利品をチェックし始めた。
しかし、今回の戦いで硬貨を見つけることは出来なかった。
弟子:「結構、倒したと思ったんですが・・・」
師匠:「もう硬貨は取られてしまったのかも知れんな」
弟子:「あっ、光の石は3つ取りましたよ、あと1つで100ゴールドゲットです」
師匠:「光の石なら、ワシも1つ取ったぞ」
弟子:「じゃあ、町に戻ってゴールドに換金しましょう」
師匠:「そうじゃな、魔力も底を尽きそうじゃしな」
師匠と弟子は、めぼしいものを拾って戻ろうとした。
弟子:「あ、硬貨みたいなのがある」
弟子が硬貨の先を引っ張ろうとすると、床が抜け、弟子は下の階へ落ちてしまった。
トラップだっだ。師匠は慌てて弟子の手をとるが、師匠も一緒に落ちていった。
プユ(부유)浮遊
師匠はとっさに浮遊の呪文を唱え、軽い尻餅だけで助かった。
師匠:「アイテテ・・・」
弟子:「師匠すみません」
師匠:「ワシも年じゃからな・・・あまり無理はさせんでくれ」
師匠は回りを見渡し言った。
師匠:「これからどうしたものか・・・」
遠くの方で爆発音が聞こえる。
師匠:「誰かが戦っとるようじゃ、隠れるぞ」
師匠と弟子は、部屋の隅に隠れた。
戦闘の音がだんだん近くなり、見覚えのある姿がみえる。
魔女さんたちのパーティーだった。しかも苦戦していた。
魔女:「なんで、こんなのがここにいるのよ」
フルカス:「今回は一旦引きましょう」
フルカスという老騎士は、戦士を担いでいた。
盗賊:「帰りの道を確認してくる」
魔女さんのパーティーはドラゴンのような生物と戦っていた。
そのドラゴンが師匠と弟子の部屋に入ってきたとき、上から岩が落っこちてきた。
師匠:「アースエレメンタルじゃ」
おもわず師匠は声をあげた。
アースエレメンタルは術者である師匠を追って、この階に落ちてきたのだ。
魔女パーティーも師匠と弟子に気がついた。
魔女:「あ、あなたたち」
師匠:「逃げましょう!」
師匠は、帰りの道を確認するといっていた盗賊のあとを追いかけた。
弟子:「アースエレメンタルはどうするんです?」
師匠:「あいつは大丈夫じゃ、ほっといても土にかえる」
師匠と弟子、それに魔女さんたちのパーティーはアースエレメンタルが時間稼ぎをしているあいだに上の階に上がっていった。
どうやら、魔女パーティーは師匠と弟子がダンジョンに到着する前に、すでにダンジョンに入っていたようだった。
つづく




