ソロモン
師匠:あそこが魔女さん達のギルドか。
弟子:あ、あのギルド、シルバーペンタグラムですよ。
師匠:シルバーペンタグラム?
弟子:もう、師匠は最近の流行りに疎いんだから。
シルバーペンタグラムは古代魔法を研究しているギルドですよ。
ギルド長は72の悪魔を使役できるというソロモンさんです。
師匠:古代魔法のう・・・。
弟子:あ、誰か出てきました。
出てきた男は回りを見渡し「なるほど」と言って、またギルド内に入っていった。
ギルド内では、メンバー達が話をしている。
男:確かに魔女さんはつけられましたね。
魔女:わかってはいたのですが、それほど注意する人物でもないかと思いまして。
それで、硬貨喪失の調査の方ですが、どうします?
男:そうですね、戦士さんと魔女さん、それと盗賊さんの3人で行ってもらいましょうか。
盗賊:硬貨が無くなっているので、鑑定はできないが何かしらの手がかりは掴めるかも知れません。
戦士:俺はいつものように盾役か、難しいことはあんたらに任せるぜ。
魔女:今回の事件は、古代種族が関わっているようなのよ。
盗賊:それじゃ巨人とかドラコニアンか?
魔女:また別の種族よ、かつて海を支配していた者たち、海の一族よ。
盗賊:海の一族?
戦士:なんだそりゃ、半魚人かなにかか?
魔女:たぶん、それに近いわね。
男:話は、それくらいにして、そろそろ出発してください。
魔女:ソロモン、海の一族が相手だと少し厄介だわ、あなたの悪魔を1匹貸して欲しいんだけど。
男:そうですね、調査ですから地獄の騎士フルカスで十分でしょう。
男は、ポケットをまさぐって、指輪を取り出した。ソロモンの指輪だ。
ナワラ! ジオケキサ フルカス!
나와라! 지옥의 기사 후루카스!
出でよ!地獄騎士フルカス!
指輪のから白い煙が舞い上がると、白髭を生やした老人が現れた。
フルカス:これはこれはソロモン様、お呼びでしょうか?
男:うむ、遺跡のダンジョンに同行してもらいたい。
ただし、私ではなく、そこの魔女さん達とだ。
フルカス:承知いたしました。
遺跡のダンジョンといいますと、かつてドラコニアンと海の一族が争った場所ですな。
ソロモン:そうだったかもしれないな、詳しい情報は魔女さん達と話あってくれ。
しばらくして、ギルド内からパーティが出てきた。
戦士、盗賊、魔女、フルカスの4人だ。
弟子:あ、また出てきましたよ。
師匠:こんどはパーティを組んどるな。
弟子:ついていきましょう。
師匠と弟子は4人の後をついていった。
フルカス:魔女さん、つけられとるぞ。
魔女:わかっています、もうしばらくお待ちを。
パーティが十字路に差し掛かると、魔女が呟いた。
ファンシ!
환시!
幻視!
パーティの姿がぼやけて2重3重になっていく。
弟子:あれ?(弟子は目をゴシゴシこすりだした)
師匠:あちゃ、ワシも歳じゃな、目が霞んできおった。
パーティの姿は完全に別れ、別々の道へ別れていった。
弟子:僕の目、おかしくなっちゃいました。
師匠:あちゃー、やられたな、これは幻視じゃ。
弟子:幻視?
師匠:そうじゃ、こっちの尾行に気づいておったな。
弟子:じゃあ、どうするんです?右についていきますか?左ですか?
師匠:あわてるでない。いく先は決まっとる。
弟子:じゃあ、ついて行かなくてもよかったんじゃ・・・。
師匠:だまらっしゃい。
師匠と弟子は、尾行を諦めダンジョンで魔女さんパーティを待つことにした。
つづく




