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尾行

弟子:すみませーん、以前ダンジョンでお会いした方ですよね。

魔女:・・・


魔女は師匠と弟子のことは覚えていなかった。


魔女:ごめんなさい、よく覚えていないわ。

弟子:そうですか・・・。

師匠:いやぁ、すみませんね魔女さんは覚えていらっしゃらないかも知れませんが、

以前、ヘルハウンドに教われていたところを魔女さんに助けられましてな、

それ以来、弟子がすっかり魔女さんのファンなんですよ。


魔女もそう言われて悪い気はしなかった。


魔女:そうでしたか、よく覚えていないけど、お役に立てたみたいでよかったわ。

弟子:あの、僕たちこれからまたダンジョンに行くのですが、一緒にいってくれませんか?


魔女はキョトンとした表情で弟子をみた。


師匠:あ、すみません、弟子が図々しくて。

魔女:うーん、私もダンジョンに用があるんだけど、もう他の人たちとパーティーを組んじゃってるの。

ごめんなさいね。


弟子:じゃあ、僕たちもそのパーティーに入れてください。

師匠:こらこら、パーティーには取り分とかあるから、大人数だと迷惑になることもあるんじゃ。

魔女:私はリーダーじゃないから決めることはできないわ。


師匠:そうですよね、ところでダンジョンへは何をしに?

魔女:普通の冒険もあるけど、今は硬貨喪失事件のクエストを受けてるわ。

弟子:え!実は僕たちも硬貨喪失事件を追ってるんですよ。


魔女:でも、あれはレベルが高くないと受けれないクエストよ。

師匠:いやぁ、クエストとは別に、勝手に調べてるんですよ。

弟子:僕たちの硬貨も無くなってしまったんです。しかも目の前で。

あと、手に水掻きのある男の人が取っていきました。


魔女は何か思い当たることがあるような表情をしていた。


魔女:たぶん、これは大きな事が起こっているようなの、深く関わらない方がいいわ。

弟子:でも僕たちの硬貨が・・・。

魔女:この事件が解決するまでは、硬貨はないと思って冒険を続けるべきよ。


師匠:そうですな、魔女さんがそうおっしゃるなら、私たちはあまり関わらない方がいいようじゃな。

弟子:ええ!師匠それでいんですか?

師匠:ワシらではどうにも出来ない問題なのかもしれん、ここら辺で諦めよう。

弟子:でも・・・。

師匠:いいから、うちらはダンジョンの冒険を楽しむだけにしておこう。それでは魔女さん。


魔女:ええ、貴重な情報をありがとう。またどこかで。


魔女と別れてからも、弟子はブツブツ文句を言っていたが、師匠はニヤリと笑って言った。

師匠:弟子よ、魔女さんの後をつけるぞ。

弟子:はい!


ピチヨ ウリルル カムチュジ(빛 이여 우리를 가추지)光よ我らの姿を隠せ


師匠と弟子は、すぐさま踵を返して魔女のあとを追いかけた。



つづく

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