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硬貨

アースエレメンタルに気がついたヘルハウンドが数匹襲いかかってきたが、

無視して下へ向かう階段へ向かう師匠と弟子。


アースエレメントが勝手に1匹のヘルハウンドを倒し、残りのヘルハウンドは、

彼らの縄張りを出たからなのか、体力が減ったからなのかわからないが、

振り切ることができた。


弟子:ヘルハウンドは硬貨もってませんね。

師匠:犬が硬貨もってたら変じゃろ。

弟子:前回は持ってましたよね。

師匠:アホ、ヘルハウンドに襲われた冒険者が落としていった硬貨を拾ってただけじゃ。


弟子は納得して、師匠の後をついていった。


師匠:ここが次の階層への階段じゃ。

弟子:この遺跡は地下神殿かなんかですね。

師匠:そうじゃな。


弟子:師匠は何階層まで行ったことがあるんですか?

師匠:ワシは3階層くらいまでじゃな。

弟子:どんなモンスターがいるんですか?


そんな会話はダンジョンに入る前にしてくれと言いたそうな顔をして師匠は言った。

師匠:いいから入るぞ。

弟子:真っ暗です。


ウリエケ パメ ポイヌン ヌン

우리에게 밤에 보이는 눈

我らに夜の目を!


師匠がそう唱えると、まわりがうっすらと見えてきた。


弟子:まだ暗いです。

師匠:しかたあるまい、普通の明かりだとモンスターから狙われるからな。


師匠と弟子とアースエレメントは、ゆっくりと階段を降りていった。

途中で、数匹の蛇に遭遇したが、アースエレメントの敵ではなかった。


しばらくすると、異臭が漂ってくる。


弟子:なんか臭いんですけど。

師匠:ゾンビ系のお出ましじゃな。


弟子:ゾンビなんかほっときましょうよ。

師匠:う~ん、ゾンビ系は元人間じゃからな、硬貨を持っている可能性は高いぞ。


弟子:では、アースエレメント先生、よろしくお願いします。

師匠:なんか弟子の為にはならないような気がしてきた。

弟子よ、クプタがあったじゃろ。

とりあえず、それを使え、アンデット系は火に弱いからな。これも練習じゃ。


弟子はめんどくさそうにスクロールを取り出し準備をはじめる。

アースエレメントもゾンビに反応してゾンビに向かっていった。


ゾンビとアースエレメントが殴りあいをしている後ろで、弟子がクプタ(굽다)を読み上げる。

炎がゾンビに当たると、ゾンビも弟子に気づき向かってくる。


弟子:ゾンビが向かってきましたよ師匠!

師匠:・・・?、あれはゾンビじゃなくグールじゃな。

気をつけろ!グールの爪にはマヒの効果があるぞ!


そう師匠が叫んだ時には、すでに遅く弟子は硬直しながらグールに殴られていた。


師匠:あちゃー、굽다

師匠の手から炎が飛び出し、弟子を殴っていたグールに直撃する。


炎に弾き飛ばされたグールから硬貨が1枚落ちた。


師匠:とりあえず、今日はここまでじゃな。

師匠は硬直した弟子をアースエレメントに抱えさせ、ダンジョンをあとにした。


つづく

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