4話 入学編IV
うっす
俺達は入学式が終わり、ホームルームに向かっていた。
「で?なんでついて来るんだ?」
そう。俺は人払い出来ず、一緒にレミと教室に来ている。
「なんでって友達だからでしょ?」
ハイハイでたよ。こうやって男子を騙すんだろ。
こうやって俺にも優しい奴は他の奴にも優しい。
俺に気があるんじゃ無いか?なんて考えちゃダメだ。
「そうだな。友達だ」
「うん」
はぁ憂鬱だ。
話は変わるが、ここは受験生25000人に対して受け入れる人は百人だ。3軍が40人。2軍と1軍が30と言う構成になっている。
教室に入ると席は学校で適当に決められていて、俺は1番後の1番左隅っこになっていた。
とてもいい席だ。1点を除いて。
「で?なんでお前はここにいるんだ?」
「なんでって言われたらここが席だから?」
そうレミが隣の席なのだ。
「そうかよ。」
でも速いな。もうクラスのグループはもう決まっていて、俺はそのグループから外れてしまったみたいだ。
「なぁ、レミ。お前もグループに入らないともうぼっちになるぞ?」
「大丈夫だよ。私にはフーくんがいるから」
「なんで俺のあだ名知ってる?」
「え?そうなの?」
「はぁー」
まぁあだ名と言っても俺は妹や家族にしか言われたことないがな。まぁ単に友達がいないだけか。
でもな不思議だな。俺顔いい方なのに女子から影でグチグチ言われるんだよ。あれって凄く怖くなるよな?
ん?誰かが教室に入って来たみたいだ。
「ではホームルームを始める。」
そう男が言った瞬間さっきまでうるさかった教室に静寂が走る。
その男のめは死んでいて、もう人を何人か殺していても不思議ではないと俺はおもった。俺的におもった第一印象は狂気だ。
一見離れてる様にも見えるがその言葉が適切だろう。
「この学校の概要は事前に配った生徒手帳を見ておけ。後は体育館から教科書を持ってこい。本日は以上だ。」
そう言って男が出ていき、ドアを閉めた瞬間にまた教室が息を吹き返したかのようにうるさくなった。
「ねぇ、一緒に教科書を取りに行こうよ」
レミだ。めんどくさいな。
「友達と...そうだった。良いよ。俺も初日からぼっちだと、また陰口言われそうだからな。」
「むぅ~。まぁいいよ。」
頬を膨らませてぷんぷんしている。
普通の男子だったらイチコロだろうな。
『ぶーぶー』
魔道具の通知の音だ。電話やメールなどの娯楽にも使え便利だ。この通知音はメールかな?
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