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この魔法至上主義の世界で剣聖を目指す  作者: 真成 夜初
殲滅のラントール編
11/14

10 話『原初の魔法』

説明はばかりです。つまらなかったらごめんなさい。コメ欄で聞いてくれると嬉しいです。

「スノウなんだ?って顔してるぞ?」


「そうよ。何あれ?貴方、基本魔法のフラッシュしか使えないって言って無かった?」


「そうだけど?」


「じゃあなんで...」


「実は俺、お前の父ちゃんウィルキルさんと知り合いなんだよ。て言うか師匠だな」


「────」


スノウは初めて聞いた時のレミと同じ顔をしていた。


「有り得ないわね。だってこの私ですら訓練してくれなかったのよ」


「ウィルキルさんは『本物』だ。多分お前の『魔帝』の家系で随一と言われているだろ?」


「それが何?」


「言っただろ。真の才能は有るべき姿にある。お前は過去、『歴史』を勉強した事あるか?」


「前だけ向いて生きる。それが今の時代よ」


そう。この魔法至上主義の世界では魔法の無かった過去なんてゴミも同然。そんなのを振り返るくらいなら、新しい魔法の実験をした方が何倍もマシだと思われている。だけど──


「そうなのか。でも俺は昔の歴史が大好きなんだよ。剣だけで相手を一網打尽にしたり、鮮やかな剣技で相手を魅了する。そんな時代がな。」


「だから何なの?」


遠まわしに言う俺にイライラしてきている。


「つまり、剣聖の家系は別に、魔法は使えない。だけどな。大昔の歴史には、俺の家の初代剣聖が、一振りで『大剣豪キス.ミル』を倒したと言う逸話があるんだよ。それは本当に、剣技だけなのか?」


「そんなのハッタリだわ。有り得ない」


魔帝さんの頭はいいと聴いたんだがな。まぁ、剣聖嫌いだからしょうがないか。


「俺が言いたいのは、魔帝は『魔法』の存在を世間に発表しただけだ」


「.......」


魔帝さんは何かを察した様だ。


「はっきり言おう。魔法の存在を初めて知った人物は『剣聖』ある」


「そんなの嘘よ」


今にも殴りかかりそうな顔でこちらを見てくる。


「お前らが知っている魔法は魔帝の家がやっと気がついた、偽りの者にしか過ぎない。」


唖然とした顔でこちらを見てくるスノウを放置しておき、俺は話を進めた。


「俺が幼少の頃、ウィルキルさんと俺は、この世の真理を追うために、ある洞窟へ来ていた。それが俺とウィルキルの始まりであった。俺達は人類のスタート地点に立つ、同士でもあった。」


「それで?」


実の父の昔話が気になるようだな。でも──。


「俺はヒントを与えた。でもここからは、自分の才能に聞いてみろ。スタート地点にたった時、人類は一歩進化する。」


ウィルキルさんか。懐かしいな。久しぶりに会ってみたい。

俺はスノウに背を向けた。


「ちょっと待ちなさい。貴方の師匠が最強の魔法使いであることは、分かった。でも、貴方が相手をどう倒したには繋がらないわ。」


そうだった。つい昔話に勤しんじゃったな。


「あれは、お前らが知っている魔法じゃないよ」


「どういう事?」


「教えていいか微妙なラインだけど、この技術はウィルキルさんも使える。名を『原初の魔法』。これがさっき君の家の魔法が偽りと、言った理由だよ。初代剣聖が一切の他言をしなかったと言われる、真の魔法。」


「そんなのは、私ですら初耳よ」


「そうだろうな。自分で気が付かない奴には進化する権利がない。」


「つまり今のお前は俺よりも下等な生き物になるな。」


「なっ!」


流石に言い過ぎたな。次からは気を付けよう。


「ごめんごめん。」


「これは振動系の『ソナー波』と呼ばれる空気中の魔力に干渉した魔法だ」


スノウがぽかん、とした顔でこちらを見てくる。


「ウィルキルさんの名が世間に知れたのは、3年前のアインヘルム地方大震災の時だろ?」


これは、300年に1度と言われるくらいの超大地震だ。


「ええ。父は何故か、地震の日付が大まかに分かった。それのお陰で地震の対策が出来て、地震の後遺症を大幅にちじめられたのよね。」


「ああ。多分時間も分かってたと思うぞ?それでだ、なぜ分かったかと言うとだな、地震が起こる際に、地面の下にある微量のマナにソナー波が干渉するんだ。ソナー波とは振動系の魔法つまり、これが感じられれば、地震の時間が分かるんだ。」


唖然とした顔で見てくるスノウ


「これで分かったか?魔法が上手いからって天狗になっている君と俺との差が。そして俺が本気を出す、と言う意味が。」


顔を赤らめて見てくるスノウ。そして次の瞬間、


「お、お願いします。私に『魔法』を教えて下さい」


頭を下げたスノウ。多分人生初のことだ。


「よし。乗った!全力でラントールを潰しに行くぞ」


恥ずかしそうな顔で頷いた。

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