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ガン・ブレイズ-ARMS・ONLINE-  作者: いつみ
第十八章 
593/664

大変な改変は異変!? 25『ナーガ・フェイスレス』


 木々をなぎ倒しながら吹き飛ばされていく果てで俺は転がりながらもガントレットを装備した左手で地面を掴むように深く爪を立てることでどうにか止まることができた。

 素早く体を起こして追撃に備える。

 受けたダメージは想像していたよりも大きく、念の為にとストレージから回復ポーションを取り出して使用することにした。

 ぐいっと一気に煽るように飲み干したポーションの瓶が手の中から消える。

 するとまるでその瞬間を待っていたというように先程の蛇の尾を持つ男がその手に持つ槍を突き放ってきた。


「おっと!」


 すかさず近くの木に【アンカーショット】を打ち込んで飛び退く。

 自然と位置的に上になった俺はその全貌を見下ろした。


「ラミア。いや、男型だからナーガだったけか」


 ナーガというのは人の上半身に蛇の下半身を持っているモンスターだ。

 多く出現するのはダンジョンの中。それもレベルの高いモンスターが出没するようなダンジョンの中層以上だ。ナーガが使用している武器はおよそ三種類。シャムシールのような曲刀、フォークみたいな三つ叉の槍、トライデント。そして飾りのないシンプルな槍。下半身の蛇の鱗は生息域によって色を変え、ダンジョン、とりわけ洞窟のような場所に多く出現することからも黒に近しい色であることが多いのが特徴だ。

 森の奥、山の麓であるここも洞窟と同じように湿度が高いためにナーガが出現してもおかしくはないように思えるが、それにしてもと思ってしまう。

 通常のナーガはせいぜい背の高い人族と同じくらいの体躯しか持たないからだ。

 それに比べて眼下にいるナーガは三倍以上も体が大きい。それだけじゃなく下半身の蛇の部分だけではなく、人の上半身ですら普通の体格の何倍も大きいのだ。

 件のナーガが肌の色と同じ白い色をした髪を頭の後ろで一つに結び、目のない白い瞳で木の上に逃げた俺を探しているみたいだ。

 フェイスレスの特徴でもある目も鼻も口すらもない仮面のような顔がゆったりとした動きで周囲を見回している。

 携えている槍は柄も刀身も全てが白、槍を持っているのとは反対の手にある真円系の盾も白一色だ。

 深い闇に包まれ、自然溢れているこの場所で、ナーガの白い体は特段異質に浮かび上がって見えた。

 頭を動かすことで視線を動かしてすぐに木の上にいる俺を見つけたのだろう。ナーガが白い顔を醜く歪めて笑った。


「拙いっ!?」


 咄嗟に別の木に移るべく左腕を突き出すのとナーガが槍を力一杯に突き出す瞬間が重なった。ガントレットから打ち出された【アンカーショット】が少し離れた場所にある木に突き刺さり自分の体がふわっと浮かび足の裏が枝から離れたのに数瞬遅れて元々乗っていた木が音を立てて薙ぎ倒された。


「逃げるのか」


 決して声を張り上げたわけではないというのに、妙に響き渡る男性の声が森の中で反響した。

 声の主は探すまでもない。

 眼下にいるナーガの無いはずの嗤う顔が見えた。


「言ってくれるね。先に逃げたのはそっちじゃないか」


 飛び移った別の木の上に乗ったまま挑発するように言い放つ。

 目を凝らし注意を向けてナーガの頭上にあるHPゲージとその名称を読み取ってみる。


「【ナーガ・フェイスレス】案外そのままの名前なんだな」


 ガンブレイズの銃口を向ける。

 今度は躊躇うことなく引き金を引いた。

 響き渡る銃声は間髪開けずに二発。

 放たれた弾丸は外れることなくナーガ・フェイスレスに命中したのだが、全て盾に防がれてしまった。

 盾の防御力の高さに驚きながらもすぐに回避行動に移った。

 咄嗟に木の上から飛び降りて、そのままナーガ・フェイスレスへ向かって駆け出す。全力疾走する俺の背後でそれまで足場にしていた木がその中ほどで真っ二つに折れて大きな音を立てながら倒れ落ちたていた。


「あの距離が届くのか」


 槍による投擲の攻撃で木が倒れたのならばまだいい。しかし木を穿ったのは手を伸ばし、全身を伸ばして放っただけのシンプルな突き攻撃なのが問題だ。

 ちらりと視線を横に移すと引き戻されていく槍とその勢いに合わせた横薙ぎに迫る槍の腹が見えた。

 走る方向を変えてもその攻撃から逃れることはできない。ならば速度を上げて攻撃が自分に命中するよりも先にこちらの攻撃を当てて攻撃を中断させるしかない。

 銃撃を行ったところで先程のように盾で阻まれるのが関の山。

 槍の攻撃と盾の防御を掻い潜って攻撃するには銃よりも剣のほうが上手くいくような気がするからと剣形態へとガンブレイズを変えて身を屈めて、一気に距離を詰めて切り上げる。


「<セイヴァー>」


 普通の攻撃では大きなダメージを与えられないのはこれまでの数多のフェイスレスとの戦闘で履修済み。

 刀身にアーツのライトエフェクトが宿り、一筋の流星を描く。

 目の前のナーガ・フェイスレスは見下ろした時よりも何倍も大きく見える。

 構えた盾が壁のように聳え立ち、その後ろにあるナーガ・フェイスレスの巨体をも覆い隠さんばかり。切り上げる直前に盾の前で身を翻し回避すると、その後ろにある体ではなく盾を持つ腕を斬り付けた。

 手首を狙ったつもりが、命中したのは盾を持つ手の前腕部。それも腕の表面を撫でる程度の傷しか付けることができなかった。

 当然与えられたダメージはごく僅か。


「硬い!? いや、これは……」


 ガンブレイズ越しに伝わってくる感触に違和感があった。

 ナーガ・フェイスレスの体が硬いことは間違いない。しかし直に斬り付けて思ったのは硬い岩を斬り付けたというよりも硬いことは硬いが柔軟なゴムを斬り付けたみたいだということ。

 硬いゴムの体表に小さな傷をつけることはできるが、それが致命傷たり得ることはない。

 アーツを発動させて与えられたダメージがこれではナーガ・フェイスレスという存在は防御力が殊更高い個体であるらしい。

 攻撃を続けていればいつかは倒せると理解していても、現実は決して思惑通りに進まない。何か策を講じなければ待っているのは先日手のような戦いだけだ。



「だったら――<竜化>!」


 斬り付けた格好から素早く身を起こしてナーガ・フェイスレスの後方に回り込み距離と隙を見つけて変身する。

 水面に立った波紋が俺の体を包み、その奥にある自分の体が独特な鎧に覆われた。


「そうか……」


 蛇の下半身を捻ることで体の向きを変えたナーガ・フェイスレスが姿を変えた俺を見て得心したというように唸る。


「お前が……」


 ナーガ・フェイスレスの俺に対する警戒心が一気に跳ね上がったようだ。


「雑魚を倒していい気になっているだけというわけではないらしいな」

「さあ、どうかな」


 雑魚というのは黒い人が変化したフェイスレスのことだろう。無言のまま睨みを利かせるようにナーガ・フェイスレスを見つめていると槍を掲げたその巨体が迫って来た。

 突きや薙ぎ払いではなく振り下ろしの打撃。

 槍で行うにはあまり適していないはずの攻撃も、自身の身長の倍以上の高さから繰り出されれば十分に脅威になり得る。

 後ろに跳んで回避すると、目の前の地面が槍によって穿たれて爆発を起こした。

 弾け飛ぶ土と苔。

 舞い上がる砂埃を振り払うようにナーガ・フェイスレスの巨大な拳となって振り下ろされる。


「おっと!」


 さらにもう一歩後ろに跳ぶ。

 ごうっと風を巻き起こしながらナーガ・フェイスレスの盾が目の前を通り過ぎた。

 続け様に放たれた攻撃をやり過ごして次は自分の番だと言わんばかりに斬り付ける。

 狙いは腕でも武器でもなく、その奥にある胴体。

 蛇の下半身にびっしりとある鱗の一部が斬り付けられて火花と共に剥がれ落ちる。が、鱗がリアクティブアーマーであるかのように本体にダメージが通ることを防いでいるみたいだった。


「むだ、ムダ、無駄だァ!」


 余程自身の防御力に自信があるのか盾を持ちながらも積極的に防御する素振りは見せない。ナーガ・フェイスレスにとって盾とは防具ではなく打撃武器であるらしい。

 俺の反撃に与えられた時間が終わった。

 接近している俺を払い退けるべく捻り振り回された蛇の尾が近くの物を雑に薙ぎ倒していく。

 後ろや横に跳んで回避しようとしても距離が近すぎて間に合わない。早々に回避を諦めてガントレットで使える防御アビリティ【フォースシールド】を発動させた。

 バンッと大きな音が響き渡る。

 体の前に構えたガントレットを起点として発生した【フォースシールド】がナーガ・フェイスレスの尾による体当たりと相殺するように半透明な光の盾が砕けた音だ。


「ふぃ、ちょっと危なかったかな」


 生じた衝撃を利用して距離を取る。

 痺れたような気がする左腕をプラプラと振りながら深く呼吸をして体勢を整えた。


「小癪な」

「どうしたんだ? 妙にやる気になったみたいだな」


 体当たりといった自分の体を使った攻撃を繰り出してきたこともさることながら、ナーガ・フェイスレスは完全に俺をこの場で倒すと決めたかのように逃げる素振りさえも見せない。

 確かに配下のフェイスレスを倒したのは俺だが、どうしても疑問が残る。そのことがナーガ・フェイスレスの戦意を掻き立てる要因になっているとは思えなかったのだ。


「お前は邪魔なのだ」

「ん?」

「我々と異なる力を有しながら我々に並ぶ力を持っている者」


 ブツブツと独り言のように呟いているナーガ・フェイスレスは徐々に戦意を敵意に変えていく。


「我々の障害となる者」


 一瞬ナーガ・フェイスレスの全身の表面にうっすらとした模様が浮かび上がった。


「お前はこの世界の安寧を破壊する者」


 感情の起伏に反応するように出たり消えたりする模様はフェイスレスという存在の表情であるかのように見えた。


「意味が分からないな」


 ガンブレイズを銃形態に変えて言葉と共に弾丸を打ち出す。


「邪魔をしているのはそっちだろう。争いの起こっていなかった村を襲って人を傷付けた!」

「あの村は滅ぼさねばならない」

「は?」


 繰り返し放たれる弾丸を盾で受けながら叫声で断言する。


「あの村には危険な存在がいる。それは排除しなければならない」


 微塵も言い淀むこともなく言い放たれたナーガ・フェイスレスの言葉に俺の脳裏は疑問符で埋め尽くされた。


「どういう……」


 言葉に詰まる。

 ナーガ・フェイスレスの言っている意味が分からないのだ。


「世界の安定を守っているのは我々だ! それを邪魔するお前こそ、世界の敵なのだ!」


 表情など見えていないというのにナーガ・フェイスレスの目にはある種、狂信者のそれを感じた。

 ナーガ・フェイスレスが盲信しているのは一体何か。あるいは誰か。

 何か問い掛けようとしてもナーガ・フェイスレスはブツブツと言葉にならない声を漏らして繰り返しているだけ。

 それまで感じていた知性というものが徐々に消えていくさまを目の当たりにした気分だ。


「……、…………、…………」


 動けずにじっとナーガ・フェイスレスが変貌していく様を見つめ続ける。


「なっ!?」


 程なくして全身にまで広がっていた明滅する模様がすうっと消えた。

 槍と盾を持ったまま両腕をだらりと垂らし、とぐろを巻いていた蛇の下半身が脱力したように伸びていく。

 上半身は前のめりになって項垂れ、纏められていた白い髪がぱらりと広がった。


「何が起こっているんだ?」


 サラサラとナーガ・フェイスレスの全身から大量の灰が溢れ落ちた。

 全身に亀裂が入り、まるで石像の如く体を硬直させている。


「時間切れ…かぁ。ま、こんなもんだろうな」


 下は土の地面だというのにまるでコンクリートの上を歩いているかのようにコツコツコツと一定のリズムで足音が響き渡る。

 竜化したまま足音がした方へと視線を向ける。

 そこに立っていたのは俺が探してた人物であるジルバ・ドムその人だった。


「お前は――」

「よっ、久しぶりだな」

「何でここにいる?」


 ガンブレイズの剣先を向けて強張った声で問い掛ける。


「あー、何でと言われると、そうだな。一言で言うなら“後片付け”だな」


 この時現われたジルバ・ドムは顔の作りは声、仕草などは自分の記憶の中にあるものと同じだが、どういうわけか、目の前のジルバ・ドムは記憶の中の当人に比べて遙かに若い。まるで二十代。あわよくば十代といっても通じそうな見た目をしている。


「折角の機会だ、いいことを教えておいてやるよ。これは私達の元から逃げ出した失敗作だ」

「失敗作?」

「ああ。お前らがフェイスレスと呼ぶ存在、それの成り損ないみたいなもんだ」


 コンッとまるでドアにノックするかのように軽く石像と化したナーガ・フェイスレスを叩く。

 するとドサッと大きな音を立ててナーガ・フェイスレスは崩れ去り、吹き付けた突風が山となっている灰をどこかへと吹き飛ばしてしまっていた。


「成り損ないって……コイツは今もアンタらのために動いているような口振りだったぞ!」

「知らないね」

「何っ!?」

「おおかた何か成果があれば戻れるとでも思っていたんじゃないか。まあ、そのようなことはあり得ないんだがな」


 手に付いた灰をまるで汚らしいものであるかのように取り出したハンカチで念入りに拭くと、灰の付いたハンカチまでも汚らわしいと言うように投げ捨てた。

 地面に落ちたハンカチが独りでに燃え上がる。

 青々とした炎に飲まれハンカチは一瞬にして燃えカスすら残らずに消滅したのだった。


「それじゃあ、こっちの用事はこれで終わったんだけど……どうする?」

「何?」

「私と戦ってみるかい」


 獰猛な獣のようなジルバの瞳が俺を捉える。

 息を呑み、ほんの一瞬逡巡して答えを出した。


「いいよ。ここで俺がお前を倒せばお前がやろうとしていることを止められるってことだよな」

「はて? 私がやろうとしていることとは?」

「知れたことを。また別の場所でテレス王国と同じようなことをするつもりなんだろう!」

「ああ、なるほど。それを危惧して私を追って来たということか。ご苦労なことだな」


 けらけらと笑うジルバに俺は兜の奥で眉間に皺を寄せて睨み付けていた。


「心配するな。これからはあんな回りくどいやり方はしないさ。いや、必要ないというべきかな」

「どういう意味だ?」

「そのままの意味さ。だが、まあ、敢えて言うなら――」


 またしても風が吹く。だが、俺の体を通り過ぎたのはこれまでに感じたことのないほど気味が悪く冷たい風だ。


「役者が揃ったということさ」


 雲が流れ太陽を覆い隠す。

 予兆もなく突然に広がった雷雲が大粒の雨を降らせた。

 全身が濡れることも厭わず、俺はガンブレイズの剣先をジルバへと向け続けた。いつでも攻撃に移れる。妙な真似はするなと言外に伝えるように。

 雨の中。それまでに感じられなかった気配が増えた。

 闇に紛れるその姿は異形。

 自然の理を外れ、強大な力を矮小な人の身に封じ込めているかのような存在。


「この者が“そう”か」


 強く打ち付ける雨音すら関係ないというように透き通った女性の声が響く。


「そうだ。もう一人いたはずだけど、どうやらそっちは手を引いたみたいだな」


 軽薄そうな物言いで女性に答えるジルバ。

 人の身姿をしているというのに降り続けている雨に髪の毛一つ濡れてもいない。

 それは闇の中に佇む女性も同様だった。

 真紅のバラのような髪。

 纏っているのは場違いなほど華美な純白のドレス。

 ヒールの高い靴も肘まである手袋も穢れ一つない白。

 当然のように雨に濡れることはなく、雨によって泥濘んだ地面を踏んで靴が汚れることもない。


「放っておくつもりかよ」


 ドンドンと大きな足音を立てながら別の人影が前に出る。

 屈強な重装備のプレイヤーを鼻で笑うほどの巨漢。鎧と同化しているかのような肉体は筋骨隆々としており、先が鋭く尖り短い角が特徴の頭部からは絶えず雨の雫が滴り落ちている。


「テレス王国に引き籠もっているというのなら放っておけばいいだろ」

「何だ? 暫く侵入していて情が移ったか?」


 巨漢の男がジルバに詰め寄る。

 ジルバは飄々とした態度を崩さずに鼻で笑い一瞥して声に出さず男を無視していた。


「そっちが気になるのなら貴方が行けばいい。私達を縛るものは何もない。違うか?」

「はっ。そうしたらコイツを独り占めするつもりなんだろうが」

「どうかな」


 巨漢の男が突然矛先をこちらに向けるとジルバは肩を竦めて目を伏せた。


「待て」


 一言。

 たった一言でこの場の空気が変わってしまった。

 全身にナイフを突き立てられているかのような緊張感が漲り、軽口を叩き合っていたジルバたちまでもが口を噤み何かを待っているかのように一歩後ろに下がっていた。

 ザッと雨の勢いが増す。

 全身を打ち付ける雨粒はまるで滝に打たれているような気分になる。

 雨の中に姿が浮かび上がったのは痩身の男性だった。

 癖のない黒髪は短く切り揃えられており清潔感がある身形。着ているのは一般的な服ではなく、どこかの王侯貴族が纏っているかのような華美な衣装。黒を基調として金の装飾が施されているそれは男の生来の気品を高めているように見える。

 瞑られていた瞳が開く。

 まるで星の煌めきを写し取ったかのような金色の瞳。

 言い得ない威圧感を纏っている男はゆっくりと近付き足を止めた。

 すっと手を上げて正面に伸ばすとそれは起こった。

 降り続けていた雨が空中で静止し、聞こえていたはずの雨音もピタッと止み辺りは無音に包まれる。


「……」


 声が出せない。

 動けない。

 瞬きすら忘れて見つめる先で、男はゆっくりと言葉を紡ぐ。


「追っておいで」


 子供をあやす親が掛ける言葉のような声色だ。

 一瞬にして緊張が解けて瞬きをした瞬間に止まっていた世界が動き出す。

 聞こえてくる雨音。

 体を打ち付ける雨粒。

 いつのまにか竜化が解けてしまっていることさえ気付かないまま、姿を消したジルバたちが居た場所を見つめ立ち尽くし続けていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


レベル【22】ランク【3】


HP【9960】(+320)

MP【8850】(+770)

ATK【276】(+1810)

DEF【238】(+1880)

INT【271】(+900)

MND【194】(+1110)

AGI【304】(+1130)


【火耐性】(+10)

【水耐性】(+50)

【土耐性】(+50)

【氷耐性】(+150)

【雷耐性】(+100)

【毒耐性】(+100)

【麻痺耐性】(+200)

【暗闇耐性】(+150)

【裂傷耐性】(+40)


専用武器


剣銃――ガンブレイズ【Rank1】【Lv1】(ATK+600 INT+600)

↳アビリティ――【魔力銃】【不壊特性】

魔導手甲――ガントレット【Lv67】(ATK+460 DEF+460 MND+420)

↳アビリティ――【フォースシールド】【アンカーショット】


防具


頭――【イヴァターレ・ネックウォーマ】(MP+270 INT+210 MND+210 氷耐性+30 毒耐性+70 麻痺耐性+70 暗闇耐性+50)【打撃耐性】【衝撃耐性】

胴――【イヴァターレ・ジャケット】(HP+210 DEF+410 MND+380 雷耐性+30 氷耐性+60)【反動軽減】

腕――【イヴァターレ・グローブ】(ATK+330 DEF+240 AGI+160 火耐性+10 氷耐性+10 雷耐性+30 毒耐性+30)【命中率上昇】【会心率上昇】

脚――【イヴァターレ・ボトム】(HP+110 ATK+210 DEF+320 AGI+410 氷耐性+30 裂傷耐性+40)【命中率上昇】【会心率上昇】

足――【イヴァターレ・グリーブ】(ATK+110 DEF+370 AGI+460 氷耐性+20 雷耐性+40 麻痺耐性+30)【気絶無効】【落下ダメージ軽減】

一式装備追加効果【5/5】――【物理ダメージ上昇】【魔法ダメージ上昇】


アクセサリ【10/10】

↳【大命のリング】(HP+500)

↳【魔力のお守り】(MP+500)

↳【強力の腕輪】(ATK+100)

↳【知恵の腕輪】(INT+100)

↳【精神の腕輪】(MND+100)

↳【健脚の腕輪】(AGI+100)

↳【地の護石】(地耐性+50)

↳【水の護石】(水耐性+50)

↳【暗視の護符】(暗闇耐性+100)

↳【麻痺の護符】(麻痺耐性+100)


所持スキル


≪剣銃≫【Lv98】――武器種“剣銃”のアーツを使用できる。

↳<セイヴァー>――威力、攻撃範囲が強化された斬撃を放つ。

↳<カノン>――威力、射程が強化された砲撃を放つ。

↳<ブレイジング・エッジ>――剣形態で極大の斬撃を放つ必殺技。

↳<ブレイジング・ノヴァ>――銃形態で極大の砲撃を放つ必殺技。

≪錬成強化≫【Lv100】――武器レベル“100”までの武器を錬成強化することができる。

≪錬成突破≫【Lv1】――規定のレベルに到達した武器をRank“1”に錬成突破することができる。

≪竜化≫【Lv―】――竜の力をその身に宿す。

≪友精の刻印≫【Lv―】――妖精猫との友情の証。

≪自動回復・HP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にHPが少量回復する。

≪自動回復・MP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にMPが少量回復する。

≪全状態異常耐性≫【Lv40】――状態異常になる確率をかなり下げる。

≪全能力強化≫【Lv90】――全ての能力値が上昇する。


残スキルポイント【8】


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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