大変な改変は異変!? 23『表村』
ラウクにルウクとの一連のあれこれを話した後、俺はオオカミさまと共に表村と呼ばれている場所を訪れていた。
三ヶ月に一度の交易の日というだけあって表村は小さな村とは思えないほどに賑わっている。
オオカミさまの村の村民は完璧に人族の姿になっているみたいだ。俺の隣に立つオオカミさまも先程までは残っていた狼耳と尻尾が完全に隠している。その理由を訊ねてみたところ、どうやら本当のオオカミさまの村の存在を秘匿するためであるらしい。
今の表村にいるのはオオカミさまの村の村民だけじゃない。流れの商人といった風貌の男とその護衛らしき人たち、近くの村々で暮らす人々、偶然に通りすがった旅人など、さっと見まわしただけでも様々な出で立ちをしている人がいた。
気になったのはそれらが全員“人族”であったこと。ここ以外の大陸であれば当然のようにありふれている“獣人族”や“魔人族”の姿がこの表村では見かけなかったこと。
オオカミさまが完璧なまでに人族の姿になっていることもそれに何か関係があるのだろうかなどと考えていても答えは出るはずもなく、オオカミさまに聞いてみても返事は曖昧に答えをはぐらかされるだけだった。
気を取り直して周囲を見渡す。表村の光景は大勢の大人と子供で賑わっている中規模の蚤の市、あるいは参加者が多いフリーマーケットみたいだというのがここを訪れて俺が抱いた感想だった。
「何かあったのでしょうか?」
オオカミさまが見つめた遠くの方がなにやら騒がしい。それも表村の賑わいの騒がしさとは違う騒がしさであるように感じられる。
怪訝そうな顔を浮かべているもののオオカミさまはそこに近付こうとはしない。どちらかといえば近付くことを躊躇しているような印象だ。
「行かないのですか?」
「いえ…その……私は……」
もじもじと俯き言い淀むオオカミさまを一瞥して俺は率先して騒ぎの元へと歩き出した。
「来ないのですか?」
数歩先で立ち止まって振り返り問い掛ける。
驚き、それでいてまだ何か躊躇うような表情を浮かべているオオカミさま。一体何が彼女の足枷となっているというのだろうか。
「仕方ない。先に行きます」
一言断りをいれて再び歩き出す。
表村の中心で起きている騒ぎは徐々に大きくなり、今では興味ないとそっぽを向いてた人たちも続々と集まり初めていた。
「ちょっと、すいません」
人混みを掻き分けて騒ぎの中心へと向かう。
中心に近付くごとに騒ぎを見ている人の表情が険しくなっていく。
「あれは……」
人集りの最前列にまで出て目撃したのは向かい合っている二つの集団。
一つは華美な衣装を纏った集団。華美な意匠といっても誰の目にも明らかな装飾が施されている洋服を着ているのはただ一人、集団の真ん中にいる女性だけ。それ以外は全て何かしらの装飾が施された鎧を纏っている。
どこぞの権力者が護衛を引き連れてやってきたのだろう。
それよりも俺が一瞬ぎょっとしてしまったのはもう一つの集団を見た時だ。
人数は六人。
その内の五人が全身を黒で統一したスーツのような服を着ている。が、統一しているのは服だけではない。髪の色、瞳の色。手の指の先の爪に塗られたマニキュアの色。唯一黒でないのは肌の色くらいのもので、それも隠してしまうようなヴェールみたいな仮面を付けて顔を隠している。手には黒いグローブが嵌められ、スーツという体のラインを浮き彫りにしがちな格好だというのに、ここに居る黒い人たちは男女の区別すらつけられないほどに個人の印象というものがなかった。
反面、一人だけいる白一色の服を着た男が目に付いた。
他の人たちと同じデザインであることは一目見れば分かる。違うのは他の人たちのように顔を隠すヴェールみたいな仮面を付けていないこと。
そして髪の色が白というよりも灰色に近かったこと。
「何があったんですか?」
適当に近くにいる男に尋ねてみることにした。
集まっている野次馬の一人であろうその人は突然話しかけられて驚きながらも腕を組み険しい顔で事情を話してくれた。
何でも最初に声を荒らげたのは華美な服装の集団だったらしい。彼らは近くの町の有力者の娘とその護衛であり、時折開催されると噂のこの表村の交易に参加してきたのだという。おそらく最初の目的は物見遊山でしかなかったのだろう。何かめぼしい物が見つかればそれでいい。そうでなくとも日常とはかけ離れた空気を感じられれれば愉しめる。その程度。しかし彼ら、いや、正確には彼女は見つけたのだ。ここでただ一つ自らが欲したものを。
男が言うのはそれは装飾品の一つだったらしい。指輪だったのか、ピアスだったのか、ネックレスだったのか、腕輪だったのか。不思議とそれを知る人は誰もいない。ただ何かの装飾品を求めた彼女はそれを手に入れることができなかったのだ。
件の装飾品はオオカミさまの村の人が作って売っているものではない。表村の交易の場に店を出した誰かのものであるらしい。
欲しいものが買えなかったから文句を言った。それだけならばまだよかった。しかし実際は違う。突然現われた黒と白の集団が彼女たちを押し退けて件の装飾品を奪ってしまったのだという。
「あー、それは怒りますよね」
素直な感想を口に出すも男は違うと首を横に振った。
奪ったという意味が先に無理矢理購入してしまったのだろうと俺は受け取ったが、実際は文字通り強引に奪い取ったらしい。
有無を言わさない雰囲気で、代金だけはしっかりと叩きつけるように支払っていたが。
あまりの無作法だと声を荒らげたのは鎧を着た護衛の方。
女性は所詮数ある装飾品の一つでしか無いのだと、そして無作法を働いた人になど興味がないとでも言わんばかりにすぐに視線を別の露天へと移していたが、護衛の一人はなおも黒い人に突っかかっていた。元来気性が荒い人だったのだろう。それが護衛に選ばれ、訓練の果て実力も付けていった。結果として増長してしまったらしい。
他の護衛の人たちがそれを諫めないはずもない。常日頃から繰り返し繰り返し注意しているのは間違いない。だがこの男はその言葉に耳を傾けることなく、自身の実力だけでその地位に残り続けた。が、この場ではそれが仇となった。
その男が黒い人の胸ぐらを掴み拳を振りあげたのだ。
この瞬間に他の護衛がその男を止めれればまだよかったのかもしれない。しかし現実は他の護衛たちはいつものことだとでも言わんばかりに笑みを浮かべて静観しているだけ。護衛たちは自らの実力に絶対の自信があったのだろう。与えられた鎧を纏い、剣を携えて。鍛えた力は絶対だ。違う。己の力は絶対だというような顔で。
黒い人はスーツのような服。武器も持たず、体格はお世辞にも筋肉質であるとは言い難い。
見た目からして強そうとは思えなかったことも護衛たちの慢心を招いた要因の一つとなっていた。
それでも拳を振りあげた護衛が携えている剣を抜かなかったのは最後の良識が残っていたからかもしれない。だが、ことこの場に限っては剣を抜きはなっていた方が良かったのかもしれないとさえ思ってしまいそうになる。
感情など微塵も表に出さないためのヴェールみたいな仮面を付けた黒い人が軽々と鎧を着けた護衛を片手で投げ飛ばしてしまったのだから。
騒然となる人集り。
ある者は悲鳴を上げ、ある者は興奮の声を出している。
「拙いっ!」
その呟きを待たずして投げ飛ばされた護衛は強く地面に叩きつけられて肺に溜め込んでいた空気を一気に吐き出してしまった。
よほどその衝撃が強かったのか護衛は起き上がることもなく、呻くこともなく、動きを止めた。
指先一つ動かさない護衛を目の当たりにして他の護衛の内二人が慌てて駆け寄ると生きているのかどうかを確認しつつ、残る三人は女性を囲み即座に抜剣していた。
剣が抜かれたことによりこの場はより一層騒然となった。
悲鳴を上げつつ逃げ出す者がいれば、その場にへたり込んでしまった者もいる。
だというのに黒い人を引き連れている白い男は柔和な笑みを浮かべつつ護衛に守られている女性に告げたのだ。
「先に手を出したのは貴方たちです」と。
女性は答える。
「わかっています」
投げ飛ばされた護衛が生きているだけに文句を言うわけにもいかず、女性は自分たちの非を認めた。
それで事は手打ちになる。そのはずだった。
女性にとっても予想外だったのは気を失っていた護衛が目を覚まして他の制止を振り切って自らを投げ飛ばした黒い人に向かって襲い掛かったことだ。
よろめく足で立ち上がって、剣を抜き斬り掛かる。
しかし黒い人は淡々と男の剣を殴り飛ばし、反対の手で抜き手を放った。
一瞬の沈黙。
ドサッという大きな音。
次に聞こえてきたのは絶叫にも近しい数多の悲鳴だった。
集まっていた人たちは一目散に逃げ惑い、他の護衛たちは一斉に剣を黒い人に向けた。
倒れる護衛の体の下に広がっていく赤い血溜まり。
見開かれた瞳からは光が失われ、すでに息が無いことが明らかだ。
「あぁあ」
やれやれといった様子で白一色の男が声を出して溜め息を吐く。
そんな男の様子に激昂した護衛の二人が黒い手袋から血が滴り落ちている黒い人に向かって一斉に襲い掛かった。
またしても聞こえてくるドサッという二つの音。
襲い掛かった護衛の二人の首からから頭が転げ落ち、そのまま倒れる音だった。
やったのは別の黒い人たちだ。その人も武器を持つことなく、素手で護衛の首を撥ね飛ばしてみせたのだ。
「――っ!?」
思わず息を呑む。
普通じゃない。
何かが異様だ。
無意識のうちに腰のガンブレイズに手が伸びる。
そんな俺を白一色の男が見た。
「!?」
にやりと白一色の男の口が大きく歪む。
次の瞬間、黒い人の体が顔から噴き出したドロっとした液体に飲み込まれる。
「まさかっ」
黒いスーツはその意匠が残りながらも体と一体化し、ヴェールみたいな仮面は顔に張り付いて目や鼻、口のない黒い仮面と変化した。
見間違うはずもない。
どうしてこの場に現われたのかはわからないが、あれはフェイスレスの雑兵だ。
ハッと顔を白一色の男がいた方へと向ける。
するとどういうわけか白一色の男はこの場から忽然と姿を消してしまっていた。
「ユウ! あれ!」
首の後ろから顔を出したリリィが振り返って叫ぶ。
声に促されて後ろを見てみると心配そうな顔を浮かべて駆け寄ってくるオオカミさまの姿があった。
「来るなっ!」
俺の声が聞こえていないのかオオカミさまは速度を落とす気配がない。
「リリィ頼む。オオカミさまを引き止めて、ここから一緒に離れてくれ」
「わかった!」
ぴょんっと飛び降りたリリィを見送って、俺はフェイスレスとなった黒い人たちと向かいあう。
女性を守る護衛たちは動いていない。正確には動けない。怯えた女性がその場に座り込んでしまっていることも理由の一つだが、最も大きな理由は仲間を軽々と殺してみせたフェイスレスの一部が彼らの方に向いていることだった。
動けば殺される。
動かなくても殺されるかもしれない。
そのような恐怖が如何に屈強な護衛であろうとも身を竦ませる要因となっていた。
「<カノン>!!」
敢えて自分の近くではなく、女性やそれを守るように取り囲んでいる護衛の近くのフェイスレスを狙って引き金を引く。
射撃アーツを発動させた一撃はフェイスレスを吹き飛ばし、近くの建物の壁に激突させていた。
「今だ! 逃げろ!」
目の前のフェイスレスが去ったことで逃げ出せるだけの道ができた。
俺の声に一泊遅れて反応した護衛たちは女性を抱え上げると一斉に走り出す。
護衛の一人が俺を一瞥し軽く頭を下げながらも全速力でこの場から離脱した。
既に野次馬の連中はこの場にいない。
残っているのは俺とフェイスレスだけ。
ガンブレイズを剣形態に変形させる。
切っ先を正面のフェイスレスに向けると戦闘が始まった。
近くのフェイスレスが殴り掛かってくる。
武器を持たないのは元から無手の状態だったから。それならばガンブレイズを持つ俺の方がリーチが長い。
迫る拳に合わせて前に出るとすかさずにガンブレイズを振り抜く。
アーツは使っていない。
それでもクリーンヒットした一撃はフェイスレスの胴体に一筋の切り傷を刻み付けていた。
いつものようにフェイスレスの頭上にHPゲージを確認しながら戦う。
斬り付けた一体はダメージを受けているが、まだ半分以上残ったまま。
追撃を加えようとするも、別のフェイスレスが攻撃を仕掛けて妨害してくる。
瞬時に距離を取り、反撃を躱しつつ、再びガンブレイズを銃形態へと変えた。
「<カノン>!!」
普通に攻撃したのでは倒しきるまでに手数が掛かってしまう。
それに比べてアーツが直撃したフェイスレスはそのHPゲージを大きく減らしている。
ならば狙うべきはやはりアーツを伴う一撃だ。
拳を握り殴り掛かってくるフェイスレスに向けて引き金を引く。巻き起こる爆発がフェイスレスを吹き飛ばし、そのHPゲージを大きく削っていく。
続けて近くの個体から次々と狙い撃つ。
連続する爆発音が止んだ頃、多くのフェイスレスが地に伏せていた。
「倒し切れたのは半分だけか」
仲間が倒されたとしてもフェイスレスは狼狽えない。動揺しない。気にも留めない。
受けたダメージによろめくこともなく再び俺に攻撃を仕掛けてくるだけだ。
奇しくもその攻撃は息を合わせたように同時に繰り出された。これでは一体ずつ狙い撃つことはできない。だがその分、剣形態ならば一刀のもとに斬り伏せることができるはず。
すばやくガンブレイズを剣形態に変え、今度は「<セイヴァー>」と斬撃アーツを発動させて回転斬りの要領で一斉に斬り払った。
円を描く刀身に宿るライトエフェクトがすうっと消える。
それと同時に全てのフェイスレスの体が極細の粒子となって弾け飛んだ。
「ふぃ」
空気を大きく吸って大きく吐き出す。
銃形態になったガンブレイズを腰のホルダーに戻して辺りを見回してみる。
戦闘の影響でいくつかの露店が崩れてしまっているが、大きな影響は出ていないようだ。
恐る恐る建物の影から顔を出した逃げていた子供がこちらの様子を見てきた。静かになったことで大人たちがその後に続き、心配そうな顔で覗き込んでいる。
程なくして退避していたリリィに連れられてオオカミさまがやってきた。
凜とした表情を浮かべ、背筋を伸ばしてすっと歩く彼女の目にはこちらを心配している心情が隠れ見えた。
駆け出したリリィが抱きついてくるのを受け止める。
「終わったよ」
リリィに、そしてその後ろにいるオオカミさまに声を掛けると、オオカミさまは深く頷き、
「ありがとう」
と笑顔を見せた。
次の瞬間、安全になったことを理解した人たちがわっと押し寄せてくる。
口々に感謝の言葉を告げながら、それぞれの露店や共に来ている人の元へと戻って行く。
ふと視線を事切れている護衛がいる場所に向ける。
そこで数名の護衛の体を丁寧に動かして弔おうとしている護衛とどこからともなく現われたこの町の衛兵の姿があった。
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レベル【22】ランク【3】
HP【9960】(+320)
MP【8850】(+770)
ATK【276】(+1810)
DEF【238】(+1880)
INT【271】(+900)
MND【194】(+1110)
AGI【304】(+1130)
【火耐性】(+10)
【水耐性】(+50)
【土耐性】(+50)
【氷耐性】(+150)
【雷耐性】(+100)
【毒耐性】(+100)
【麻痺耐性】(+200)
【暗闇耐性】(+150)
【裂傷耐性】(+40)
専用武器
剣銃――ガンブレイズ【Rank1】【Lv1】(ATK+600 INT+600)
↳アビリティ――【魔力銃】【不壊特性】
魔導手甲――ガントレット【Lv67】(ATK+460 DEF+460 MND+420)
↳アビリティ――【フォースシールド】【アンカーショット】
防具
頭――【イヴァターレ・ネックウォーマ】(MP+270 INT+210 MND+210 氷耐性+30 毒耐性+70 麻痺耐性+70 暗闇耐性+50)【打撃耐性】【衝撃耐性】
胴――【イヴァターレ・ジャケット】(HP+210 DEF+410 MND+380 雷耐性+30 氷耐性+60)【反動軽減】
腕――【イヴァターレ・グローブ】(ATK+330 DEF+240 AGI+160 火耐性+10 氷耐性+10 雷耐性+30 毒耐性+30)【命中率上昇】【会心率上昇】
脚――【イヴァターレ・ボトム】(HP+110 ATK+210 DEF+320 AGI+410 氷耐性+30 裂傷耐性+40)【命中率上昇】【会心率上昇】
足――【イヴァターレ・グリーブ】(ATK+110 DEF+370 AGI+460 氷耐性+20 雷耐性+40 麻痺耐性+30)【気絶無効】【落下ダメージ軽減】
一式装備追加効果【5/5】――【物理ダメージ上昇】【魔法ダメージ上昇】
アクセサリ【10/10】
↳【大命のリング】(HP+500)
↳【魔力のお守り】(MP+500)
↳【強力の腕輪】(ATK+100)
↳【知恵の腕輪】(INT+100)
↳【精神の腕輪】(MND+100)
↳【健脚の腕輪】(AGI+100)
↳【地の護石】(地耐性+50)
↳【水の護石】(水耐性+50)
↳【暗視の護符】(暗闇耐性+100)
↳【麻痺の護符】(麻痺耐性+100)
所持スキル
≪剣銃≫【Lv98】――武器種“剣銃”のアーツを使用できる。
↳<セイヴァー>――威力、攻撃範囲が強化された斬撃を放つ。
↳<カノン>――威力、射程が強化された砲撃を放つ。
↳<ブレイジング・エッジ>――剣形態で極大の斬撃を放つ必殺技。
↳<ブレイジング・ノヴァ>――銃形態で極大の砲撃を放つ必殺技。
≪錬成強化≫【Lv100】――武器レベル“100”までの武器を錬成強化することができる。
≪錬成突破≫【Lv1】――規定のレベルに到達した武器をRank“1”に錬成突破することができる。
≪竜化≫【Lv―】――竜の力をその身に宿す。
≪友精の刻印≫【Lv―】――妖精猫との友情の証。
≪自動回復・HP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にHPが少量回復する。
≪自動回復・MP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にMPが少量回復する。
≪全状態異常耐性≫【Lv40】――状態異常になる確率をかなり下げる。
≪全能力強化≫【Lv90】――全ての能力値が上昇する。
残スキルポイント【8】
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