大変な改変は異変!? 09『専用武器、強化』
「んー、装備を強化するならここの設備を使えばいいという話だったね」
魔導車を成形していた機械が置かれている所を離れ工場の別区画へとやってきた俺たちはあまり使われた形跡のない作業場の一つにやってきていた。この場に置かれているのはまだ綺麗な作業机と鍛冶に使う道具一式が揃っている棚。それと独特な形状をしている炉が一つ。
イミュースと共に魔導車の作業場に残ったルミナからは自由に使ってくれて構わないと言われている。が、魔導車作成とは異なり、装備の強化に使う素材は各人それぞれが用意する必要がある。使わないままストレージに貯蔵されていた素材アイテムの数々を使う時が来たということらしい。
「ん? あれ?」
ストレージに溜め込んでいた素材アイテムを取り出そうとして首を傾げる。記憶の中にある素材アイテムと現在の自分のストレージにあるアイテムの数と名称に差異が見受けられたのだ。
装備を強化するときに使うアイテムには色んな種類があった。しかし、ストレージの中にあった強化素材は【魔石】【魔鉱石】【魔結晶】の三種類だけであった。溜め込んでいた【鉄鉱石】などといった生産に使う基本的な素材アイテムの殆どが【魔石】等の強化に使う素材アイテムになっているようだ。
「うーん、キャラクターデータと一緒に持っていたアイテムも調整されたってことかな?」
「どうかしたかい?」
「あ、いや。大丈夫。思っていたよりも強化素材があって驚いただけだから」
ストレージから取り出した強化素材を机の上に並べていく。
【魔石】などの鉱石の色は光沢のある紫。それが【魔鉱石】になることでより透明度が増し、【魔結晶】になると内部に炎のような赤色が混じるようになる。大きさは同じ【魔石】であっても異なり、小さい場合は約三センチほど、大きい場合で拳ほどの大きさがある。大きさの違いに性能の違いは無くどれを強化に使っても変わらないようになっていた。
「んー、結構溜め込んでいたみたいだね」
「まあ、最近は使う機会がなかったからさ。でも、これだけあればかなり強化できるだろ」
コンソールに表示した自身のステータスを確認しながらガンブレイズとガントレット、どちらの専用武器にどれだけの強化の伸び代があるのかと考えてみることにした。
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レベル【21】ランク【3】
HP【9950】(+500)
MP【8840】(+620)
ATK【266】(+465)
DEF【235】(+745)
INT【261】(+540)
MND【188】(+500)
AGI【294】(+390)
専用武器
剣銃――ガンブレイズ【Lv73】(ATK+360 INT+360)
↳アビリティ――【魔力銃】【不壊特性】
魔導手甲――ガントレット【Lv1】(ATK+5 DEF+5)
↳アビリティ――【なし】
防具
頭――【黒曜石のカフス】(MP+120 INT+80 MND+200)
胴――【ディーブルーワイバーンレザーコート】(DEF+200 MND+200 火耐性+30 雷耐性+20)
腕――【ディーブルーワイバーンレザーグローブ】(DEF+140 火耐性+30 雷耐性+20)
脚――【ディーブルーコンバットボトム】(DEF+120 AGI+130 火耐性+30 雷耐性+20)
足――【ダークメタルグリーブブーツ】(DEF+200 AGI+160 水耐性+20)
アクセサリ
↳【大命のリング】(HP+500)
↳【魔力のお守り】(MP+500)
↳【強力の腕輪】(ATK+100)
↳【知恵の腕輪】(INT+100)
↳【精神の腕輪】(MND+100)
↳【健脚の腕輪】(AGI+100)
↳【地の護石】(地耐性+50)
↳【水の護石】(水耐性+50)
↳【暗視の護符】(暗視耐性+100)
↳【麻痺の護符】(麻痺耐性+100)
所持スキル
≪剣銃≫【Lv98】――武器種“剣銃”のアーツを使用できる。
↳〈セイヴァー〉――威力、攻撃範囲が強化された斬撃を放つ。
↳〈カノン〉――威力、射程が強化された砲撃を放つ。
↳〈ブレイジング・エッジ〉――剣形態で極大の斬撃を放つ必殺技。
↳〈ブレイジング・ノヴァ〉――銃形態で極大の砲撃を放つ必殺技。
≪錬成強化≫【Lv80】――武器レベル“80”までの武器を錬成強化することができる。
≪竜化≫【Lv―】――竜の力をその身に宿す。
≪友精の刻印≫【Lv―】――妖精猫との友情の証。
≪自動回復・HP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にHPが少量回復する。
≪自動回復・MP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にMPが少量回復する。
≪全状態異常耐性≫【Lv40】――状態異常になる確率をかなり下げる。
≪全能力強化≫【Lv90】――全ての能力値が上昇する。
残スキルポイント【28】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「≪錬成強化≫のレベルは“80”か。とりあえずはそこまでは強化することができるってわけだな」
「スキルポイントは余っていないのかい?」
「あるにはあるけどさ。どこまで上げればいいか悩んでいるんだよね。ってか、武器のレベルの上限ってどうなっているの?」
「確か現段階だと最大でランク13のレベル99だったかな? プレイヤーのレベルとランクの上限値と同じさ」
「ランク13!? そこまで上げた人いるの!?」
「どうかな。少なくともオレの知る限りだといないかな。その上限値は公式からアナウンスされている数値でしかないし、そもそもランクが上がってレベルが“1”に戻ったとしても必要になる経験値とか強化素材アイテムの数は増えたままだからね。低いランク帯ならともかく、ランクが高くなると途方もない数が要求されることになるのさ。だからランク13どころか、ランク8になるのも現実的な数字じゃないって感じかよ」
「なる、ほど?」
「ってなわけで≪錬成強化≫はレベル100が上限。その後は≪錬成突破≫っていうスキルが派生するからそれを習得するといいよ。こっちは武器のランクを上げるためのスキルだからね。スキルレベルを上げるのはその都度で構わないはずさ」
「わかった。とりあえずスキルポイントを20使って≪錬成強化≫をレベル100にすればいいんだな?」
「えっ!? するの?」
「ムラマサがそうした方がいいって言うなら反対する理由はないさ。それから、えーとなんだっけ…」
「≪錬成突破≫?」
「そう、それ! それも習得すれば良いんだな」
「あ、うん」
「よし。これでできたっと」
躊躇なくスキルポイントを消費する。
≪錬成強化≫がレベル100という上限に到達し、続けて≪錬成突破≫【Lv1】という新しいスキルを習得した。
これで残るスキルポイントは一気に“7”まで減少した。
「んで、次はガンブレイズを強化だな」
「あ、ああ」
「じゃあ、さっそく」
錬成強化の方法は普通の鍛冶で行う強化とは違う。言うなれば古式由来の錬金術のようなものだ。錬成強化に使う魔法陣が刻まれた布を作業台の上に広げる。その上に強化したい専用武器を乗せて、素材をその上に重ねる。後は何というかこの仮想世界における独特な感覚で力を流し込む。
やってみれば分かるが、不思議と現実離れしたこの一連の行動も比較的自然なものとして享受することができた。
「まずは一つ」
効果の低い【魔石】から順に使用していく。現在のガンブレイズのレベルは“73”。そこから一つレベルを上げるために積み重ねた【魔石】が一気に消滅した。
魔法陣の布の上にガンブレイズからパラパラと塵のようなものが落ちる。手でそっと布の上を払うことで塵がどこかへと消えてしまった。
「まだまだ」
【魔石】の乗せる。錬成を行う。塵が落ちて塵を払い退ける。それを【魔石】が無くなるまで繰り返すことでガンブレイズのレベルは“81”に到達していた。
「思ったより早く無くなったな。でも、まあ【魔鉱石】があるさ」
使う強化素材アイテムが違っても取るべき手順は変わらない。
所有していた素材アイテムの中で一番数が多いのが【魔鉱石】だった。それは元々俺が持っていた素材アイテムの質が【魔鉱石】に該当しているからで、最も数が少なかったのが【魔石】で、それに次いだ数の【魔結晶】がある。
【魔鉱石】を使い錬成強化を行っていく。
ガンブレイズが最大レベルに達する頃には【魔鉱石】の数が半分よりも少なくなってしまっていた。
「えっと、ランクを上げるのは同じ方法でいいのか?」
「そのはずさ」
「わかった。やってみる」
とはいえ“強化”と“突破”では使う魔法陣が違うらしく、いつの間にか俺のストレージには新しい魔法陣が刻まれた布が出現していた。
真新しい魔法陣の布を取り出して、ガンブレイズを乗せ換える。使う素材は同じ【魔鉱石】で構わないらしい。
「えっと、こうか?」
強化と同じ感覚で力を流し込んでいく。
金粉のように輝く塵がガンブレイズ全体から溢れ落ちる。
「おおっ! できた!」
程なくしてガンブレイズが【Rank1】【Lv1】に変化したことを見届けてそのまま性能を確認してみることにした。
“剣銃――ガンブレイズ【Rank1】【Lv1】(ATK+600 INT+600)
↳アビリティ――【魔力銃】【不壊特性】”
思っていたよりも順当に性能が向上した。元の数値を考えればかなり良い感じの伸び幅だろう。
「すごいね。一度も失敗することなく強化し続けるとは、驚きだよ」
「それだけ素材を使っているからってのもあるからな。八割か九割で成功率を止めておけばもう少し素材を節約できるんだけどさ、それで失敗すると元も子もないし。俺は大体十割近くなるように素材を使うようにしているんだ。ムラマサも強化するときはそうしているんじゃないか?」
「オレはいつも専門の生産職の人に頼んでいるからね。確かに成功率を上げるために素材は不足ないように持ち込むようにしているかな」
「だろ? そこでケチると大体失敗するんだよ。使う時は思いっきり使わなきゃダメってわけさ」
「ということは残っている素材も使ってしまうのかい?」
「そのつもり。こっちはまだ何も手付かずの状態だからさ、出来るところまでは強化しておきたいんだ」
左腕のガントレットを外してガンブレイズと入れ替えるように錬成突破から錬成強化へと変えた魔法陣の布の上に置く。
その際ガンブレイズは腰のホルダーに戻した。手で掴んだ感じや重さ形などに変化はなく、あくまでも性能のみが向上したというわけだ。
ガンブレイズの強化の出来は満足のいくものとなった。欲を言えば何らかの新しいアビリティが欲しかったが、こればっかりは普通に強化していただけでは基本的に付くことはないとされている。極めて低確率で普通に強化した時に付くことがあるが、大抵はアビリティを発現させるのには専用の素材アイテムを使う必要がある。
「おっ!?」
「どうかしたのかい?」
「なんかこっちはアビリティが付いたみたい」
「へえ、良かったじゃないか」
「うん。ありがとう」
繰り返しガントレットを強化していている最中、レベルが“42”になった段階でふと手を止めた。【魔鉱石】はまだ僅かではあるが残っているために理由はそれじゃない。真っ新だったガントレットの能力値に大きな変化が見られたのだ。
“魔導手甲――ガントレット【Lv42】(ATK+240 DEF+240 MND+220)
↳アビリティ――【フォースシールド】”
使い方は拳を握り手の甲を相手に向ける形で防御姿勢をとること。そうすることで拳を中心にしたエネルギー状の盾が出現する。盾は実体のある武器などの攻撃を防ぐことは苦手とするが、反面魔法などの実体の無い攻撃は防ぐことができるというもの。自分が魔導車に取り付けた機能と酷似したものがガントレットに発現したということだった。
「とりあえず、残り全部使って強化してみるからさ」
「わかった」
「あー、今更だけどさ、見ているだけじゃ飽きないか?」
「そんなことはないよ。こうして一気に強化されていくのは珍しいからね。こうしてみているだけでも面白いものさ」
「そっか、それならいいけど」
ガントレットの錬成強化を再開する。
【魔鉱石】が底を突く。遂に残すは二十数個の【魔結晶】だけとなった。現在のガントレットのレベルは“58”。ガンブレイズの時を考慮すると【魔結晶】を全部使ったとて70になれば良い方だろうか。
出来るところまでと思い強化を施していく。
程なくして【魔結晶】が残り三つとなった頃、ガントレットのレベルは“67”まで上昇していた。加えてこの瞬間にもう一つ新しいアビリティを獲得することができた。【アンカーショット】というアビリティは掌からエネルギー状のワイヤーを打ち出してそれを壁や天井など固定できるものに打ち込み、反動で縦横無尽に駆け巡ることが可能になるというもの。
【フォースシールド】が手の甲から発動し【アンカーショット】は掌から放たれる。ガントレットという専用武器の表裏に備わるアビリティである。
このアビリティのイメージは自然溢れる森山の中に設置されたロープと滑車を使って行われるアクティビティ。もくしくはとあるスーパーヒーローだろうか。
上手く使い熟せるのならば、これまで以上に縦横無尽の攻撃が可能となるはずだ。
強化素材アイテムとして俺が持っている中で最高位となる【魔結晶】ではあるが、僅か三つでは一つとしてレベルを上げられる保証はない。使わずに取っておくこともできるが、仮に使うとしてレベルアップの成功率は四割程度。これを高いと見るか低いと見るかは個人によるだろう。
ちなみに俺は低いと判断するほうだ。
「ふぃ、終わったー」
疲れを吹き飛ばすように思いっきり背伸びをした。
使っていた魔法陣の布をストレージに戻してからガントレットを再び装備する。
純粋にレベルを強化するだけでは武器の形状に変化は見られない。シンプルで流線型のガントレットは今も俺の左腕で綺麗に磨かれた鉄の色をした輝きを放っている。
満足げに二つの専用武器を装備している俺を見てムラマサはスッと立ち上がると満面の笑みを向けて、
「それじゃあ次は防具だね」
とムラマサが提案してきた。
「あー、それだけどさ」
「ん?」
「素材を全部使ったからってのを別にしても、俺は防具を自分で強化することができないんだよね」
「分かっているさ」
俺の持つ≪錬成強化≫のスキルはあくまでも武器を強化するのに使うもの。防具やアクセサリに関しては過去の自分が持っていた≪鍛冶≫などといった生産スキルが必要となる。スキルが無くなってしまった今、俺は防具やアクセサリに手を加えることができない。
他に防具を新調するする手段としてはNPC売りの量産品を購入するか、生産職のプレイヤーが作った防具を手に入れるしかない。昔なら知り合いの生産職も多くいたが、今の俺というよりはこの新大陸には心当たり一つ存在しないのだ。
言外に俺の言いたいことが伝わったのか、ムラマサは分かっているというように頷いている。
「この大陸にあるオレのオススメの店を紹介するよ」
「へ? もうあるの? 早くね?」
「場所はテレス王国の王都だ。この町から直接転移できるからそれほど時間は掛からないはずさ」
既に懇意にしている店ができていることに驚くことは勿論、そこまでの行き方さえも準備万端としているムラマサの手際の良さに驚きを禁じ得ない。
「さあ、行こうか。ぐずぐずしていると魔導車の方が先に完成してしまうかもしれないよ」
俺の手を引いて颯爽と歩き出すムラマサ。
この町とテレス王国を繋いでいる転移ポータルは信じられないことに隠されることなく町の一角にある現実でいう大使館に該当する建物の中にあった。
本来は部外者立ち入り禁止の建物であるのにムラマサは何の抵抗もなく入ることができている。俺もムラマサの連れという形で阻まれることなく立ち入ることができた。
転移ポータルの形状は一定。
青く輝いている球体が台座に浮かぶそれはどこの大陸、どこの町、どこの国であっても変わらないらしい。
「準備はいいかい?」
「ああ」
「では行こうか!」
ムラマサが転移先を決める。
俺たちの体が転移ポータルと同じ青色の光に包まれてこの場から消えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
レベル【21】ランク【3】
HP【9950】(+500)
MP【8840】(+620)
ATK【266】(+1160)
DEF【235】(+1200)
INT【261】(+780)
MND【188】(+920)
AGI【294】(+390)
専用武器
剣銃――ガンブレイズ【Rank1】【Lv1】(ATK+600 INT+600)
↳アビリティ――【魔力銃】【不壊特性】
魔導手甲――ガントレット【Lv67】(ATK+460 DEF+460 MND+420)
↳アビリティ――【フォースシールド】【アンカーショット】
防具
頭――【黒曜石のカフス】(MP+120 INT+80 MND+200)
胴――【ディーブルーワイバーンレザーコート】(DEF+200 MND+200 火耐性+30 雷耐性+20)
腕――【ディーブルーワイバーンレザーグローブ】(DEF+140 火耐性+30 雷耐性+20)
脚――【ディーブルーコンバットボトム】(DEF+120 AGI+130 火耐性+30 雷耐性+20)
足――【ダークメタルグリーブブーツ】(DEF+200 AGI+160 水耐性+20)
アクセサリ
↳【大命のリング】(HP+500)
↳【魔力のお守り】(MP+500)
↳【強力の腕輪】(ATK+100)
↳【知恵の腕輪】(INT+100)
↳【精神の腕輪】(MND+100)
↳【健脚の腕輪】(AGI+100)
↳【地の護石】(地耐性+50)
↳【水の護石】(水耐性+50)
↳【暗視の護符】(暗視耐性+100)
↳【麻痺の護符】(麻痺耐性+100)
所持スキル
≪剣銃≫【Lv98】――武器種“剣銃”のアーツを使用できる。
↳<セイヴァー>――威力、攻撃範囲が強化された斬撃を放つ。
↳<カノン>――威力、射程が強化された砲撃を放つ。
↳<ブレイジング・エッジ>――剣形態で極大の斬撃を放つ必殺技。
↳<ブレイジング・ノヴァ>――銃形態で極大の砲撃を放つ必殺技。
≪錬成強化≫【Lv100】――武器レベル“100”までの武器を錬成強化することができる。
≪錬成突破≫【Lv1】――規定のレベルに到達した武器をRank“1”に錬成突破することができる。
≪竜化≫【Lv―】――竜の力をその身に宿す。
≪友精の刻印≫【Lv―】――妖精猫との友情の証。
≪自動回復・HP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にHPが少量回復する。
≪自動回復・MP≫【Lv20】――常時発動。一秒毎にMPが少量回復する。
≪全状態異常耐性≫【Lv40】――状態異常になる確率をかなり下げる。
≪全能力強化≫【Lv90】――全ての能力値が上昇する。
残スキルポイント【7】
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