ep.82 『ソラトダイチ』
手の中に生まれた熱が全てを飲み込んでいく。
閃光が迸り、突風のような圧力が俺の体を通り抜けた。
世界は色を失い、形を忘れてしまう。
自分の体、というものを認識できなくなった錯覚に苛まれながらも俺はゆっくりと辺りを見渡した。
視力を失ったなんてことはないはず。けれど俺の目に映るのはただ白一色の景色だけ。
手を伸ばそうとしても指先が触れるものなど何もない。それどころか、自分の手すら消えて無くなってしまっているかのように。
(――ッ!?)
息を呑む言葉にならない声すら音にならない。
戸惑い瞬きを繰り返していると、さっきの感覚が錯覚だったとすら思えるように、自分の体というものを認識できるようになっていた。
しかし、装備していたはずの防具の類は一切見られない。
ゲームのレーティングで表現されていない所はのっぺりとした肌色のスキンが貼り付けられているが、その他、手足や体なんかは自分が作り上げたキャラクターその通り。鏡が無いから確かめることは叶わないが、顔もユウのままなのだろう。
今度はゆっくりと瞳を閉じる。
そして同じくらいゆっくりと目を開けると俺の体にはいつもの防具が現われていた。
(何がどうなっているんだ?)
何処かに向かおうにも見えているのは果ての無い白い世界だけ。
足は動かせるし、歩くことも走ることも出来る。けれど、それが進んでいるという事実と直結していないという異常。
途方も無く立ち尽くしていると、突然に白い世界に歪みが現われた。
ありとあらゆる色をパレットの上で無茶苦茶に混ぜたようで、それでいて何故か黒にはならず、全ての色が漠然と認識できるという奇妙な歪みが自分以外の世界を覆っていく。
自分に出来ること何もは無い。
強大な自然現象に曝された無力な自分だけが取り残されたようで、俺はただ、その歪みが消えるのを待ち続けた。
『お疲れ様でした』
目を開き、些細な変化も見逃すまいと気を張っていたというのに、その声の主が現われたことには気付けなかった。
それだけじゃない。いつの間にか白一色だった世界には色が付いていたのだ。
空は青く、雲は白。
光を降り注いでいる太陽は眩くて暖かく、鼻腔を擽る匂いはいくつもの自然の匂い。土や草、花や水、それにほんの僅かに混ざった生き物の匂い。
眼前に広がるのは地平線。
空と大地の境目が見通せる場所に立つ俺の足元には、人の手で作られたような古びた石畳があった。
「君は、誰?」
声のする方に振り返る。
そこに立っていたのは初めて目にする人物。
姿形はどことなく見覚えがある気がした。真っ先に思い当たったのはグリモア、その次がアラドだった。しかし、彼らがここにいるはずが無い。それだけは漠然と理解していた。
『僕に名前はありません』
幼い子供のような、あるいは少女のような透き通ったソプラノの声で『誰か』が告げる。
困ったような笑みを浮かべる表情からはその真意は読み取れず、ただ、自分とは違う存在であるということだけが伝わってくるだけ。
『ですので、貴方が付けてくれませんか? 僕の名前』
「俺がか? でも――」
『ここにはまだ僕と貴方しかいませんし、お願いします』
子供のように可愛らしく礼をする『誰か』の願いを俺は「わかった」と言葉にして受け入れたのだった。
『誰か』の姿は無垢な子供そのもの。
黒にも茶色にも見える瞳は真っ直ぐこちらを捉えていて、頬を撫でるくらいの柔らかな風に揺れる髪は穢れの無い純白。
肌の色も不自然なほど白く、まるで先程までの白の世界がこの『誰か』の体に集約してしまっているかのようだった。
絵画に描かれている天使のような服装をした『誰か』は期待を込めた眼差しを俺に向けている。
「シエル。それが君の名前――」
俺は目の前の『誰か』から受けた印象をそのまま言葉にした。
『…シエル。うん、シエル。そっか、それが…僕の名前……僕は、シエルだ」
反芻するように何度も言葉に出すその名前は徐々に『誰か』を『シエル』という存在に固定していく。その度に起こる変化はほんの僅かであり、ある一点に限っては顕著だった。そのある一点、それは黒や茶色に見えていた瞳の色が名前を受け入れた瞬間に澄んだ青色に変化したこと。
シエルという単語の意味、空を彷彿とさせるその色に俺は吸い込まれるように見とれてしまっていた。
だから気付かなかった。それまで薄い膜を隔てたようにしか聞こえなかったシエルの声がよりクリアに聞こえるようになっていたことを。
「改めてお礼を言います。僕に名前をくれたこと。そして、この世界を解き放ってくれたこと、アラドとグリモアの願いを成就させてくれたことを」
全ての事情を把握しているかのようなシエルの物言いに俺は漠然と理解してしまった。
おそらく、シエルという存在を生み出すことこそがアラドとグリモアの目的の終着点になっていたのだろう。
そして、その方法が、
「俺はザ・ビーストを倒せたんだな。そして、シエルは――」
「はい。この世界はこの広大なネットワークの海に放たれました。僕は――」
「世界の根幹を成す意思を与えられたプログラム」
「その通りです」
自ら口に出していながらもやはり拭い去れないファンタジー感に苦笑が漏れる。
ゲーム内に存在するNPCなんて目じゃない。俺の前にいるのはまさに世界そのものなのだ。
「僕が存在している限り世界は広がっていく。
これから多くのNPCと呼ばれる存在が生まれ、死に、また生まれることで生命を巡らせていくことでしょう。それこそ貴方達がいう現実世界のように。
ただ、この世界は多様です。元よりそう作られているからというだけではない。この世界にはありとあらゆる種族の人がいて、動物がいて、植物がいて、そしてモンスターがいる。そして、世界はそれを拒まない。
時には争いが起こるでしょう。
時には悲劇が起こるでしょう。
果てには世界までもが滅んでしまうかもしれない。僕はその時まで世界として在り続ける。それが僕の役割なのですから」
詩を謳うように語るシエルは太陽の光に照らされ神々しさすらあった。
その誕生の瞬間に立ち会えた俺は何をすべきなのだろう。そんなことを漠然と考えてしまうくらいに。
「役割…か」
無意識のうちに零れ出た言葉にシエルが小首を傾げた。まるで「どうした?」と問い掛けてきているように見えて俺は、
「あ、いや、何でもない」
と慌てて誤魔化したのだ。
しかし、シエルの澄んだ青い瞳が俺の心を捉えて離さない。
暫しの無言の時間の後、俺は小さな声で話し始めていた。
「シエルは世界を担う存在なのかもしれない。でも、そこに意思があるなら、心があるなら、役割だけに囚われることは無いんじゃないか? 変な言い方になるけどさ、世界だって自由に生きても良いはずだ」
役割という単語を誇らしそうにいうのならばまだいいが、あの時のシエルは淡々とその単語を口にしていた。それはまるでそれ以外の生き方をするつもりなどない、と言っているみたいに聞こえて、どこか寂しく思えたのだ。
だから言ってしまった。
自由になればいいと。
好きにすればいいのだと。
相手がどういう存在でどういう役割を与えられているのかなと考えもしないで。
「自由に…ですか」
「やっぱり難しいのか?」
「どうでしょう。僕はまだこの世界に放たれたばかりですから」
曖昧な笑みを返してくるシエルに俺は自分の言ったことを後悔しそうになった。
「ただ……そうですね。役割はあっても、僕が自由にしてはならない理由にはならないんですよね」
と、自分に語りかけるように呟くシエルを見て安心したのだった。
俺の言葉が届いていないわけじゃない。純粋にその考えがなかっただけだと。可能性に気付は確実に意思のもと変化が訪れるだろうと確信できたのだ。
「そうだ。せっかく広がっていくことが解っている世界なんだ。自由に歩き回ってみるのもいいんじゃないか? NPCだって大勢いるんだ。その中に混ざってもおかしなことじゃないんだろ?」
「僕は彼らのように生きているのとは違いますよ?」
「それでもさ。あ、そうだ。旅をしてみればいいよ。俺が考えも及ばないくらい悠久の時間。その中でシエルが言ったように様々なことが起こると思う。悲しいことも、嫌なことだって。でも、それと同じくらい嬉しいことや楽しいことだってあるはずさ。その果てでシエルが世界を見棄てたいと思ったなら――」
「思ったのなら?」
「それこそ誰かが止めてくれるだろうさ。俺たちみたいな現実の世界の住人かもしれない。この世界に生きる誰かかもしれない。けど、何があったってその時代の誰かが、何かが、シエルの前に現われる」
「言い切りましたね」
「そして救ってくれるだろうさ。何度だって」
無数に存在する物語。
誰かを救うための物語だったり、世界を救うための物語であったり。人の創作物であるそれは、言い換えれば人の願いだ。
救われて欲しい。終わらないで欲しいという人の願いがそこには込められているはずだ。
「驚きました。案外ロマンチストなんですね」
「そうか? ザ・ビーストと戦ったり、こうしてシエルと話をしたりしているんだ。今更だと思うけどな」
「それも、そうかもしれませんね」
苦笑ではなく、純粋な笑みがシエルに浮かぶ。
「では、もう一働きお願い出来ますか?」
シエルが「えっ」と驚く俺の手を掴み歩き出した。
カツカツと石畳の上を歩く俺とシエルの足音が聞こえる。
腕を引かれ連れられて行った先は広大な森の中。
明らかに時間と距離が比例していない移動に驚く俺の手を掴んだまま、シエルは森の奥へと入って行った。
「あれは――」
森の中。
不自然にぽっかりと穴の開いた木々の切れ間にそれはあった。いや、いたと言うべきか。
背の高い木々と同じかそれよりも少しだけ小さなそれは向かい合うように鎮座してその中間にある卵のような形をした石を守っているように見える。
左側にあるそれ。微塵も動かずよく見れば足元には苔すら生えているそれを俺が見間違えるはずがない。さっきまで俺が戦っていたザ・ビーストそのものの姿をしているのだから。
下の方に生えた苔と色褪せて劣化しているようにも見える外見からは、数十年、あるいは数百年もの年月を感じさせられた。しかし、これが自分の考えている通りならばそのような年月を経験しているはずがない。
「石像、じゃないんだよな?」
「お察しの通り、石像じゃありません。そしてあちら側にあるのが貴方が戦っていたザ・ビースト。そしてこっちが――」
右側に鎮座されている像へと視線を向ける。
それは俺にとって見覚えがないものであったが、よく見知ったものでもあった。
「俺、か――」
「はい。貴方が真竜化した姿です」
「こんな感じだったんだな」
自分をここまで外から見ることなんてないくらいに真竜化した時の自分をまじまじと見た。
大きく広げられた翼もその爪も、尾も何もかもが自分のなかにあった力の根源を具現化したもの。そう思えるくらい、馴染んだものであったのだ。それでも要所要所には俺以外の力の痕跡も窺えた。例えるならば爪の先。重なるように存在している黒色の爪はアラドが持っていた力の残滓。
「ザ・ビーストと貴方の決着は謂わば対消滅のようなものでした。
世界に散りばめられた力が集合して顕現したザ・ビースト。貴方とアラドに別れることでそれぞれ高められていた『竜』が再び一つとなったことで生じた『真竜化』という現象。
ザ・ビーストは世界から消え、真竜化は貴方という存在のなかから消えた」
「俺ごと、か?」
「はい」
淡々とした肯定の言葉がシエルの口から発せられた。
「…そうか」
「気付いていたのですか?」
「薄々は。だってさ、よく考えてもみろよ。ここは明らかにそれまで俺がいた場所じゃないし、ここで目を覚ました時の自分の状態だって普通じゃなかった。それに加えてアレだ」
ザ・ビーストではなく真竜化した自分を指差す。
「自分の力だけが像として具現化しましたなんてことあり得ないだろ」
肩を竦めて言い切った俺にシエルは複雑そうな表情を浮かべている。
「俺は…どうなってるんだ?」
「――現実の貴方は無事です。おそらく何の影響も出てはいないはずです」
「なら、こっちの俺は?」
「既に個人のキャラクターデータとしては復元できないほどに崩壊しかけていると推測されます」
「いつ消えてもおかしくない状態だってことか」
この呟きをシエルは肯定も否定もすることはなかった。ただ、僅かに顔を伏せただけだが俺にとってはそれが他のどんな言葉よりも雄弁に物語っているように思えたのだ。
「いいさ。覚悟の上だったからさ。それで俺はここで何をすれば良いんだ? まさかもう一度ザ・ビーストを倒してくれなんて言わないよな?」
「先に言っておきますとザ・ビーストと真竜化した貴方はこの世界のファイヤーウォールになって貰います。内部に生じたバグを誰にも気付かれないうちに処理するため、そして害意を持つ攻撃を阻むためのね。こうして竜の形を取って具現化しているのは例外のようなものです。僕や貴方がこの場から離れた瞬間、あの二体も本来の役割を全うするために、純粋なプログラムへと還ることでしょう」
「なら俺にして欲しいことってのはあっちか」
二体の竜に守られるように鎮座している石に視線を向ける。
卵のような形状をした石の元へシエルと並んで近付いてゆきその動きを倣って俺も石へと手を伸ばした。
横に二人が並び手を乗せている。
手のひらから伝わってくるのは石独特の冷たさだけじゃない。その奥で微かに感じられる生命の鼓動のようなもの。微弱なそれが俺とシエルが触れた途端に少しずつ大きくなり始めた。
「離れてください」
シエルに促され三歩後ろに下がる。
すると、卵のような石からうっすらとした光が滲みだしてきた。
暖かい光に包まれていた石が子供の粘土細工のように形を変化させていくと最後には髪の長い子供の姿へとなった。
「僕がザ・ビーストによって集約されたプログラムであるならば、彼女は貴方とアラドの身に宿っていた『竜の力』の化身。僕というプログラムに唯一手を加えられることができる存在」
「あー、ウィルスに対するワクチンって感じか?」
「例えとしては微妙ですけど、大体そのような感じです」
「なるほどね」
目を閉じたまま動かない子供が着ているのはシエルと同じ意匠がある服。違うのはその髪色が白ではなく黒で、肌もまた不自然なほどの白さを持つシエルとは違い健康的に日焼けした褐色の肌をしていること。
「さて、ここからが貴方を連れてきた目的です。僕の時と同じように彼女に名前を付けて貰えませんか? そしてその名を呼んで起こしてあげてください」
横に並ぶシエルが俺を見上げて言った。
今更何故俺なのかなどと問うても意味は無いのだろう。ならば真摯にその願いを受け止めるだけだ。
俺は目の前の彼女を見た。
全身を、ではなく、その全貌を。
彼女から醸し出されている雰囲気のようなもの。
未だ声すら聞いたことのない、瞳を開けた姿も、動き回った姿すら見たことの無い彼女から伝わってくるイメージを言葉にする。
「アイナ」
短く呟かれた単語に目の前の子供が反応したように思えた。
一際強い風が吹く。
俺がアイナと名付けた子供の髪が風に踊り、ゆっくりとその瞼が開けられていった。
「初めましてアイナ。僕の名前はシエル。ようこそ、たった今生まれ変わったばかりのこの世界へ!」
シエルが両手を広げていった。
歓迎の言葉が発せられている間もゆっくりと開かれていく瞳。その琥珀色の輝きを前にしたとき、不思議と俺の頬に涙が伝った。
そして、俺とシエル。二人に迎え入れられたアイナが穏やかな笑みを浮かべる。
かの世界のことで俺が覚えているのはここまでだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ユウが突然倒れた。
アイナに名を与えた時。そしてアイナが覚醒した途端のことだ。
シエルは驚きの表情を浮かべながらも悲痛な感じで目を閉じた。
遂にこの瞬間が来てしまったのだと理解していたからだ。
「大丈夫。彼は眠ったんだ。随分過酷な戦いを続けていたからね。それに、僕の中にいる二人の最後の願いだって叶えてくれたんだ。もう休ませてあげよう」
そういうとシエルは動かなくなったユウの体を抱きかかえる。
子供のような体躯で非力そうなくらい細い腕でしっかりとユウを抱きかかえたシエルはそっと真竜化したユウのもとにその身体を寝かせようと考えたのだ。
揺らさないよう。傷を付けてしまわないよう、大事そうにユウを抱えたシエルのあとをアイナが追いかける。
何も解っていないはずのアイナが目を閉じたユウとシエルの顔を交互に見てから、そっとユウの髪を撫でた。まるで愛おしい人を撫でているように優しく触れるアイナにシエルはハッとしたように目を開く。
「そうか。彼は君にとって根源の半分になるんだったね」
後ろからついて来たアイナにそっと告げるも、アイナは解らないというように首を傾げるだけ。
「いつか、話してあげよう。君のなかに眠る二人の話を」
シエルの心の中にはグリモアとアラドがいる。正確には現実の二人の記憶が残されている。人二人分の記憶が合わさることでようやく一人の意思を模したものが作られたのだ。そしてその身を形作っているのは無数の力の欠片。プログラムの欠片として世界を巡りいくつもの人の手に渡り、ザ・ビーストとして顕現したプログラムが変異したもの。それこそがシエルだった。
ならばアイナとは。
それはグリモアとアラドの願いを受けたユウという存在と、この世界に残されていたアラドの体があってこそ作られたものだとシエルは認識していた。
自分のように言うのならばユウとアラドの記憶が根源とでもいうべきだろう。当然その作られ方は似ていても大きく違うことがある。アイナにユウの記憶は残されていないだろうし、アラドだってそれが何時の頃のアラドで本当は誰だったかなんてことは明言されていない。
自分のようにこの世界で生まれた原初の命の一つなのだろう。
その大元が何かのプログラムなのだとしても、こうして意思を持って生きている。命の限りは解らない。寿命があるのかも不明だ。
それでも当分は世界を見て回ろうとシエルは考えていた。
そっと横にしたユウの体が崩壊を始めた。
砂山のように爪先から崩れていく。
ほんの数秒。瞬く間にユウはそこから消えていた。残されていたのは小さな砂山。それもここに吹いた風によって何処かへと飛ばされてしまう。
「さあ、行こうか」
シエルがアイナに手を伸ばした。
差し出された手をアイナが握り返すと二人は森の中へと歩を進める。
その後を二つの巨大な影が追いかけていった。
森の木々の影の中、シエルが何かを言ったように彼の影の口元が動く。
程なくして巨大な二つの影は小さな二つの影へと変化した。
いつしか、世界にとある旅人の噂が流れた。
白と黒、二人の人が、白と黒、2匹の猫を伴って、様々な生命と触れ合いながら世界を巡っているのだという噂。
あれ?
最後なんかポエムチックになった気が……
何はともあれ、次回はこの章のエピローグ的なものになる予定です。
とはいえ、その後も本作は続きますし、続けたいと思っていますので、どうか評価・ブックマークをよろしくお願いします。
作者が大変大変喜びますので…
では、次回。