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三つ巴の争奪戦 ♯.23『討伐とタイムリミット③』

だあぁーー。

書いてる途中で消えたーー。


という訳で今回は短いです。はあ。


 赤く明滅を繰り返す砂時計型のアイコンはこの辺りに居る全てのスワンプ・ゴーゴンのHPバーに重なるように出現したのだろう。

 自分たちと同じように戦闘を詰めようと動くパーティは多い。

 傍から見るだけでもそう判断できるのだ。実際になんらかの策を練ったプレイヤーはもっと多いはず。

 何より変身の効果を有する強化を使っている俺と同じように自分の姿を変えたムラマサが繰り出す攻撃は先程までの比ではない威力を放っていた。

 それが俺が変身を決意したのと同様の思いから成されているのだとすれば、ムラマサもこのタイミングでスワンプ・ゴーゴンとの戦闘にケリを付けようと考えていると思って間違いないはず。


「しっかし、ここまで冷気がくるとはな。刀の攻撃なのに広範囲技ってわけか」


 俺が使う<サークル・スラスト>も範囲技といえばそうなのだが、ムラマサが使っているアーツが及ぼすソレは俺に比べても段違いだ。

 それなりの巨体を誇るスワンプ・ゴーゴンの全身を覆い尽くしても余りある冷気が発生していた。

 この冷気の正体は言わずもがな、ムラマサが振るう氷を操る刀と風を操る刀。

 風を操る刀が嵐を作り出し、氷を操る刀がそれに氷で出来た鋭い刃を織り交ぜていた。


 ムラマサが口に出したそのアーツの名は<鬼術(きじゅつ)氷刃嵐舞(ひょうじんらんぶ)>。

 普段から使っていないことから察するにあの氷の角を生やした状態でなければ使えないというような制約があるアーツなのだろう。


「それにしても……しぶといな」


 俺の銃撃によって曲刀の一つを破壊され、ムラマサの作り出している極寒の嵐がその動きを阻害しているのだ。

 にもかかわらずスワンプ・ゴーゴンはそれまでと同じように動き回っているし、獲物を失ったはずの右手には怪しく揺らめく紫色の炎が宿っている。

 当初この炎を使った攻撃でも繰り出してくるのかと警戒していたのだが、今の所それを使ってくる気配すら感じられない。


「ま、それならそれでいいんだけどさ」


 来るかどうかも分からない攻撃を警戒し続けるよりもと俺はガン・ブレイズを剣形態へと変形させた。離れた場所からの銃撃で与えられる程度のダメージではこれ以上の事態の好転は望めないと思ったからだ。


「ユウ、少し寒いけど我慢しろよ」

「へ!? うわっ!?」


 一振りの剣となったガン・ブレイズを構え駆け出す俺を一瞬振り返り見たムラマサが叫ぶ。

 冷たい風に背中を押され強引に押し出された俺は急激な加速を受け、ムラマサよりも前へと押し出された。

 そしてそのまま風の勢いを利用して大きく跳んだ。


「<アクセル・スラスト>! でもって、<インパクト・スラスト>!!」


 速度特化のアーツによる去らなく加速でスワンプ・ゴーゴンの頭上にまで辿り着いた俺はその場で次なるアーツを発動させた。

 俺が使う威力特化のアーツが最も威力を発揮できるのは上段から下段への垂直斬り。剣道で言う面にあたる一撃だ。

 いつもならばしっかりを大地を踏み締めてから斬り払うが、相手が巨大、あるいは自分の跳躍によって頭上を取れる場合ならば今のように全身の体重を乗せて斬り下ろすこともある。そうすることで頭から足に至るまで万遍なく斬り裂くことが出来るからだ。


 今の俺が頭上に跳んだことを察知したスワンプ・ゴーゴンの頭部の蛇が俺に牙を剥く。


「毒かッ。だが、ここで退くつもりはないっ」


 牙を伝い垂れる毒液に怯みそうになるのを堪え、勢いよくガン・ブレイズを振り下ろす。すると銀の刀身の色をそのまま反映したような斬撃の軌跡が光の線として発生した。

 頭部の蛇ごと斬り裂いた縦一文字の一撃はスワンプ・ゴーゴンの胴体を斬り裂く途中で止まる。


「――っつ! このッ」


 着地する寸前に急停止した体を強引に動かしてスワンプ・ゴーゴンの横っ腹を蹴り上げた。

 ガン・ブレイズがスワンプ・ゴーゴンの体から離れ自由になった瞬間、俺は後方へ跳ぶことを選んだ。

 一瞬だけふわりとした感覚が全身を襲った刹那、俺の目の前を無数の透明な氷の刃が過ぎる。それがムラマサのアーツによるものであることは今、このタイミングで見間違うはずもない。


 風に乗り連続してスワンプ・ゴーゴンの体を斬り付ける氷の刃がぶつかる度に砕け、舞い散るダイヤモンドダストが集約して再び氷の刃を作りだす。

 そうして絶えることの無い連続攻撃がスワンプ・ゴーゴンのHPをみるみるうちに削っていった。


「一気に行くぞ<チャージ・リロード>!」


 アーツ攻撃と変身による自動消費だけでは足りないMPの消費を促進するためにもガン・ブレイズを再び銃形態へと変形させて≪ガン・ブレイズ≫にある<リロード>系のアーツを発動させる。

 使い勝手が良くなったアーツだという直感は正しかったらしく、普段銃形態の時に銃弾を再装填する時に使う<オート・リロード>よりも多いMPの消費が叶った。加えて言えば<チャージ・リロード>は次に発動するアーツ攻撃の威力を強化させることができるというもの。

 それが通常のアーツであろうと、必殺技(エスペシャル・アーツ)であろうとだ。


「時間はオレが稼ごう。だから全力で攻撃するといい」

「え!?」

「ユウの攻撃は溜めが必要なのだろう?」


 二振りの刀を操りながらも振り返ることなく告げたムラマサの後ろ姿は俺には笑っているように見えた。



何故保存の前に止まったのだろう?

そのせいで今回書いた分が消え、バックアップにすら残っていないという始末。

何のためのバックアップなのだろう。復旧できたのも書いていた半分だけ…


本当なら今回で戦闘は終わる予定だったんです。

というより消える前はちゃんと終わらせたんです。後は次回の繋ぎだけだったというのに……


作者のショックがでかいので今回の更新は復旧出来た分だけになりました。すいません。

次回はこの続き、そして消えた分を必死に思い出して予定していた次回の冒頭突入くらいまではいくつもりです。

では、次回の更新は金曜日になる予定です。

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