表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

朝の食卓

「おはよう勇人」

流し台に立つ彼の母が彼に背中を向けたまま言った。

勇人と呼ばれた彼は無言で卓に着く。卓には新聞を読んでる父の姿があり、すでに自分の分の食事が並べられていた。

「おはようは?」

エプロンで手をぬぐいながら彼を咎めるように母が言う。

「おはよう」


食事をとりながらの息子と母の会話

「で、どうなの、学校の方は」

「普通だよ」

「そう」間をおいて母親が尋ねる。「楽しい?」

「変なことを聞くなあ」

「いえ、だって…」

「楽しいよ。めちゃくちゃ楽しい。決まってんじゃん」

「そ、そう…」

会話が途切れる。母が食事に箸をつけようとして止める。

「ねえお父さん」

父が新聞から目を離さず「うん?」と言う。

「…」母の視線が次第にうつむき、しばらく沈黙する。

「なんだ」父が新聞から顔を上げて母の顔を見る。

「ううん、やっぱり、なんでもないわ」一転して明るく振る舞う母。「あはは」

「変な奴だ」再び新聞に隠れる父の顔。


玄関先

彼が言う。

「いってきます」

家の門を出る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ