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92話
魔人達が慌てている。
宇宙の遠くから黒い太陽のような巨大な何者かが、無差別に惑銀河系を飲み込んでいると。
そいつがこちらに向かってきている。
「にゃー(奴は空亡だ。狙いは俺かな。やれやれ)」
魔人達が招待して、異界からこの星に遊びに来ていたらしい茶トラ猫が、どっこいしょ、と起き上がり、空に飛んでいった。
未来視持ちの魔人によると、この辺り一帯があと1時間で、何者かの腹の中に入り、跡形も無く消化されるらしい。
「み、未来が変化しました! 黒い太陽はどこかへ行きました。何事もなく平和そのものです!」
何だか知らないが助かったらしい。
「にゃー(対は何処、とか言って上半身を探してた巨大な猫の下半身だったぞ。地球にちょうど猫の上半身だけの魔獣が居たからくっつけておいた。世界が崩壊するエネルギーが生じたが、俺の方で処理しておいた)」
うん、何を言ってるのか分からない。
俺は猫語は習得していないからな。




