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80話
俺が着地した時点では人間はいなかったが。
心配していない。
神様のことだ、俺の居る場所を起点になんやかんやして、異世界転移の転移先にするのだろう。
その際に人間を作り出すと思われる。
それまでは、この何とも言えない見た目の生物の観察をするとしよう。
海の水を顕微鏡で見たことがあるだろうか?
ちょうど見た目はあんな感じ。
時間を飛ばすと面白い。生物はどんどん進化し、一部は陸に上がる。一部は空へ、宇宙へ。
それぞれ独自に進化していく。
一部の生命が知能を持った。
俺に魔技を使ってきて……これは……モールス信号!?
『ムノー様! 久しぶりです! 森の民の■◯▲です!』
何と森の民は、地を這うアメーバみたいなやつに転生したらしい。どんな罰ゲームだよ。
まあ彼は1年くらい、立派に生きた。すぐ死んでしまったのは仕方ない。彼用に魔技対応の極小鉛筆と紙を作ってやったが、ありったけの思いの丈を吐き出し、成仏した。
その紙も時間経過で腐って無くなったが、問題ない、俺が覚えている。




