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74話
俺は身元不明の、海外からの難民として取り扱われることとなった。
牢では憲兵からの、ありがた〜い説教と時々授業があり、3ヶ月後、少ないお小遣いとともに牢を出され、製糸工場住み込みで働くことになった。
う〜む、新聞もあるし、結構な文明具合だな。
産業革命後くらいか?
世界史は分からないけれど。
俺は魔技を使えばセルフ機織りくらいできるが、どうやら魔技は、周りの連中は使っていなさそうだ。
というか機械で機織りするから、その必要が無いだけか。
住み込み工場の賃金は少なかったので、俺は自分の店を開くことにした。やっぱ儲けるなら雇われよりも、自営業だよな。
幸い、税金は定額らしく、出店をする際に問題になる法律はほとんどなさそうだった。
多分稀人が、おぼろげな記憶で作った法律なのだろう。
山や海で資材調達しつつ、出店を開いていた。




