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72/93

72話

前世での寿命というのは、つまりは肉体の老化による活動限界のことであった。突発的な病気で死ぬことはあるだろうが、そうでなくとも老衰で120歳までには誰もが死んでいた。


この世界の住人の中には、この肉体の老化が極端に遅い者が居る。それがエルフだったり魔人だったりドラゴンだったりする。


彼らの血を飲んだところで、彼らになれるわけでもないし、別に肉体が若返ることもない。


だが、血か。

もし俺の血が寿命無限なら?


誰かに俺の血を輸血したら、その血はずっと残るということだろうか?

試したことはないが、試そうとは思わない。


結局のところ、俺と同じような状況に、誰かがなってしまうかもしれないことに、俺が引け目を感じているということなのだろう。

周りが老いて死ぬ中、自分一人残される。

寂しさの後に、虚無感が生まれてくるこの状況。


だからひたすら、刹那的にその時の状況を味わう。

そうすることで永遠の命から意識を遠ざける。

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