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64話
魔技と医療器具を用いた医療は限界があった。
俺一人が頑張ったところで、成果がそんなに無い。
なので、俺のSランク冒険者としての収入全ブッパして病院を建設。誰でも使える医療器具と技術を普及させた。
100年後、この世界の医療技術は素晴らしく上昇し、病死は減った。
しかし、例によって俺という資源を狙う輩が増えてきて、そろそろ面倒になってきた。
時間を進めるか。
そういえば、人って何年で記憶から消えるんだろうな。
俺だって、夏目漱石の実物が現れても、最初は分からないと思う。まして髪型を変えたりしていたらまず分からない。
なので、時間を飛ばすのは200年くらいでいいだろう。
病院の使わないロッカーを拝借し、それを持って山奥へ。
ロッカーを草木で隠し、ロッカーの中に入る。
時間よ、進め。俺の体感時間を早め、時間が爆速で進む。
よし、このくらい。
ロッカーから出て、髪をハサミで切って整え、再び町へ行く。




