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44話
町を見回るが、どうもおかしい。
それほど科学は発展していなさそうなのに、いたるところに大きな装置がある。蒸気機関ではなさそうだ。
町の人に、これは何かと聞いてみた。
「は? 魔導機関を知らない?
どこの異世界から来たんだよ。って稀人か、なら納得だ」
「魔導機関?」
「魔道具を動かすための動力だ。昔は魔技なるものが流行っていたけれど、熟練者しかその恩恵にあずかることが出来なかった。でも魔道具ならば、魔導機関で魔導エネルギーを補給すれば、子どもでも誰でも魔道具が使える」
「魔道具とは?」
「そこからなのか……昔の魔技補助具を、魔導エネルギーで動くように改良したものだ。魔技とは違って、魔獣由来のスキルが使える魔道具もある」
「なるほど……」
奥が深そうだ。
「詳しくは図書館に行ってみるといい。昔の稀人が魔導機関を開発した経緯など書いた本がある」
「ありがとう」
「いいってことよ。じゃあな稀人さん」
とても親切な町人だったな。
さて、図書館に向かう……前にお金の工面が必要だな。




