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12話
俺は自宅に戻り、せっせとロウソクを作っていた。
今度はちゃんと生臭くない、植物由来のロウソクを作って売ることにする。
別に金儲け目的ではなく、単に悔しかったからリベンジ、それだけのこと。
稀人が、大豆由来のロウソクの作り方を残してくれている。本で知った。
おしゃれな知識を持った稀人だったのだろうな。
俺は、まず圧搾機を作ることにした。
植物油を搾り取るためだ。
細かい穴の空いた銅の金属板を底にした鍋を作り、プレス用の蓋を作る。
なお今の俺は銅の加工までしか出来ない。
炉(粘土製)の温度が足りないからな。
プレス用の蓋の上から、俺が抑え込むことで、圧搾出来る。
ん? 力技過ぎる?
違いない。
大豆みたいな植物から、油を圧搾した。
それを固める、いわゆるテンプルも、ひまみたいな植物から圧搾した。
大豆もどき油、ひましもどき油。
これらを使った俺の特製ロウソクだ。
普通のロウソク、香木を使ったロウソク、色んな色のロウソク。たくさん作ったぞ。今度こそ売れますように。




