6.ヴァンパイアの儀式
リエ「じゃあ、そろそろアヤコがヴァンパイアになる儀式を始めましょう。ちょうど今日は満月で、ベストな日よ」
隣の部屋に移動すると
魔法陣が書かれた床に
炎がつけられた無数の蝋燭が置かれていた
ますます儀式っぽいわ…
リエ「アヤコはこの魔法陣の真ん中に横たわってちょうだい」
ゴクリ…もちろん緊張する
横たわった私の前で
リエは呪文を唱え始めた
5分くらいだろうか…
わたしはどんどん眠くなり
まどろみの中で
リエがわたしに口づけをする感覚があった…
「アヤ…コ…ア…ヤコ…あな…たは…この国の女王…になるもの…救えなくて…ごめ…ん…ね」
ハッ!
本日2度目の目覚め
ん…ちょっと頭ズキズキする
はぁ…ってあれ?
手首が妙に細いような
ん?顔の形も前よりキュッとしてるような?
んん?
そばにあったドレッサーを見てみると
????!!!!
そこには美少女の顔があったのだ
白い透き通るような絹の肌に
赤いぽってりした唇
漆黒の美しいロングヘアー
そしてルビーのような赤い目
長いまつ毛に縁取られた目は
憂えが備わり、色気が漂っている
スッとした高い鼻に
なんと…万年Bカップ(自称)の胸が大きく谷間を…!
Fカップあるんじゃない??
手足も長くすらりとしていて
れっきとした美少女じゃないか!!
アヤコ「やばい!!これわたし?!美人すぎて見惚れる!!やばい!!」
タカヤ「ばーか。自画自賛キモいぞ。ってたしかにお前別人急に美人になってるよな」
タカヤが部屋にするっと入ってきた
むきっ!と睨みながらも
あんだけ自分で平凡顔と言っていたので否定はできない
アヤコ「全身整形レベルだね。本当ヴァンパイアにわたしなっちゃったのかな」
タカヤ「まだ見た目だけだ。これからヴァンパイアで生きていく上での実戦を重ねていく必要がある」
アヤコ「実戦…?まさか戦闘とか言わないよね?」
タカヤ「そのまさかだ。ヴァンパイアには敵がいる。
のほほんと人間界で人間のふりして生きるだけなわけがない。」
まじかーーー
それなる前に説明してよね
って事前に聞かなかったわたしもわたしか