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The story of fate(仮)  作者: 兎三 林
3/3

新しい家族

前回よりもだいぶ短くしました

「おお!生まれたぞメアリー!!」

「元気な男の子ですよ、奥さん」

「よかった…無事に生まれてくれて」


なんだこの感覚、体が熱い…でもなんだか安らぐ

しかしそんな気持ちは束の間、へその緒?を切られたのだと思う

一気に息苦しさに襲われた、空気を吸おうにもうまく吸えない


(ここで…死んでたまるか!)


腹に力を入れまずは肺の二酸化炭素を出すべく大きく口を開いた

瞬間、その部屋は赤子の産声で包まれた

そのあとは泣き疲れて眠ってしまい覚えていない


しかし本当に異世界転生してしまったのか

どうせならある程度成長した姿からがよかったな


そこから6か月喋れず歩けずの日々が始まった

日々の会話の中で気づいたことといえば

・母の名前はメアリー。父の名前はリアム

・父は冒険者をしている(帯剣をしていたから多分剣士)

・母は元冒険者の魔法使い(父曰く強かったらしい)

・俺の新しい名前はノア(なんとなく恥ずかしい...)

・うちはまあまあお金持ち


どちらも冒険者だから≪スキル≫を見るのが楽しみだ

もしかしたら

そんなことを考えているとメアリーが入ってきた


「ノアちゃんご飯ですよー」


背筋が一瞬凍る。

俺が今のところ異世界で経験した一番の地獄、それがこの授乳タイムだ

メアリーが俺を抱き上げる、俺は必死に首を振るも腕で頭を固定されてしまう

今はこんな姿でも精神年齢は思春期真っ盛りの少年だ

メアリーがボタンをはずし始めたとき俺はいつも通り目を閉じる

さすがに罪悪感に勝てず目を閉じてしまうのだ


「また目閉じて~。そんなにお母さんが嫌い?

 お父さんもいっつも閉じるけど、変なとこが似ちゃったわね」


お父さん!?それでいいのか気高き冒険者!?

そんなことを考えてるうちに口先に何かが当たる

いやなにかはもう知っている...イチゴだ

迷うな俺!これはイチゴの先だ!何も考えずに吸うんだ!

口の中に温かい液体が入ってきてそれを飲む頃、いつも俺は気を失てしまう…


次の日から離乳食になり本気で落ち込んでしまった俺は恐らく父よりも男らしいと思う



そして時がたち

俺は6歳になった

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