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ハルコイ同盟1

皆さん どうも、蓮教(れんきょう)高校の太田 (みなと)です。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。学校生活は充実してますか?楽しく過ごせていますでしょうか?

こちらは高校生活始まったばかりですが、ある程度楽しく過ごせています。

「これより、ハルコイ同盟を結束したいと思います。拍手ぅ!」拍手がまばらに響き渡る。

そう、これさえ無ければ普通の楽しい高校生活なんだけどな…



高校生活が始まりおよそ3ヶ月、新しい友達も出来て、そろそろ新たな生活に慣れてきた夏の日、昼食後の昼休み、俺は中学時代からの親友と話していた。

俺の親友の名前は市川 (はるか)。通称ハル。

超マイペースでほのぼのしたオーラを纏ってる。ほんとに同じ人間なのか疑うほどの癒し系男子だ。

しかも恋愛をした事が無いらしい。

中学時代は「男女の間に友情は成立するか」の議論で対立して大激論を繰り広げた。今となってはいい思い出だ。

この性格のせいで思わせぶりな発言をして(何か狙ってる訳ではなく、全部素である)女子を戸惑わせる事が多いが、それでもすごいモテるため、俺はわざわざ友達を作りに行かなくても遥の隣にいればおこぼれにあり付けるってわけだ。

性格悪いとおもったか?一言だけ言ってもいいか? うるせぇ。

「お前ほんとに恋とかしたことないのか?」

「んー、恋とか愛とか良く分かんないんだよねぇ。恋愛小説は好きなんだけど」

「大丈夫だハル。恋愛小説なんて作者の妄想と性癖を文章にぶちまけただけのマイオナ作品がほとんどだ。あんなのは恋愛とは言わん。」

「流石にそれは失礼じゃないかなぁ?」

「現実の恋愛を見てみろ、あんなに上手くいかないだろどう考えても。」

「まぁ確かにそうなんだけどね、憧れるじゃんあんな感じの恋愛。してみたいなぁ」

「なんかお前なら出来そうなのが怖いよな…なんでも有言実行できそう。」

「いやできないよそんなこと。下手な鉄砲数打ち当たるみたいな?」

「ごめん俺にはお前が何を言ってるのかさっぱり分からない。」

俺の親友は予想以上にアホだった。

ていうかハルなら百発百中だろうな。恋愛的な意味で。クソが

俺たちがそんな他愛もない会話をしていると、3人の女の子がやってきた。

一人目はロリ。ほんとに同級生なのか疑いたいレベルだが、制服が他の子と同じなのでかろうじて同級生だと理解出来る。俺は別にロリコンではないが、なんか子猫みたいで保護欲に駆られる。

二人目はツインテール。目付きが悪いが、顔立ちは整っていて、ヘッドフォンとかがすごい似合いそうだ。ぶっちゃけタイプだった。あっこっち見てる…?睨んでるねぇ…俺の思ってることバレたかな?(汗)殺されるヤヴァイ。

三人目はなんていうかすごい大人な感じがする。

お姉さん系っていうかな?細身スレンダーなのもまたいい。顔立ちも優しく、すごい可愛い。

そんな3人が俺とハルの前に横並びになってる。

なんとなく嫌な予感がした。というか嫌な予感しかし無かった。

どうせあれだろ。ハルに告白だろ?知ってんだよもう慣れっこだよ何回こいつに告って振られていったか知らないんだろ。もう山の如しだよ。エベレストだよエベレスト。

そんなくだらない事を俺が考えていると、目付きの悪いツインテールの子が話し始めた。

俺の方を指さして。

「ちょっとこっち来て。」

え?俺?うっそやろハルに告白しに来たんじゃないのか?何?俺に告白するの?俺モテ期なの?ん?

様々な疑問を抱えながら引き摺られる俺。

これからの高校生活が不安でしょうがなかった。


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