30.ミックスベジタブル!
「これは何だ?」
「キャベツだよ」
「これがか?」
ゆたかとしょーごの目の前にあったのは普通のキャベツとキャベツのイラストを立体化したものと黄緑色の球体だった。
「100歩譲ってイラストのやつはまあ置いとくとしよう。この球体は無理あるだろ。キャベツ検定不合格だぞ」
「じゃ、食べ比べしてみよう!」
「いやいや、こんなの食べとーないんだが!?」
「大丈夫!これ全部3Dプリンターで印刷したやつだから!」
「余計食う気なくなるわ!!!プラスチック食わせる気か?テメェ!!!」
「いやいや、こんなあからさまなやつを食べれない材料で作るわけないじゃん?キャベツ味のクッキーだよ?それを3Dプリンターでンヒィ印刷してペリ↑ペリ↑したやつ」
「キャベツ味のクッキーとかすっげぇ不味そうなんだけど……というか今HIK●KINのマスク被って喋らなかった?」
「じゃ、とりあえずこのまん丸のキャベツ切ってよ」
ゆたかはキャベツをちょうど半分に切る。
断面は年輪を思わせる同心円状の層が重なっていた。
「…………キャベツ検定不合格」
「じゃ、食べてみてよ!」
「………………キャベツだ……不味くはねんだけど…………キャベツの味がするクッキーってなんというか…………すごく頭おかしくなりそう……」
「次はイラストのキャベツね!」
「………………同じ材料で作った?」
「そうだけど?」
「なら味に違いがあるわけねぇだろうが!!!はぁ〜〜〜………まったく普通のキャベツが1番に決まってんだろ……」
「あっ、ちょっと待って!それは!」
しょーごの制止も虚しくゆたかが最後のキャベツを口に入れる。
「オエッ!なにこれ?」
「それ普通のプラスチックで作った本物そっくりのキャベツ」
「おまっ…!!!マジテメェ……!!!」
「だって言ったよね!?あからさまなのは食べれるように作ったって!」
「だからって、わざわざ3Dプリンターで作る意味ねぇだろ!モノホン買えよ!絶対悪意あったろ!」
「………………………………………………ちょっと…………」
「ホンマこのクソチビ……いつか56す……」
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「ゆたかーーー宿題写さしてくれてありがとーーー!」
「お前は自分でやって来ることを覚えろよ全く……」
「はいこれお礼!」
みんとはそう言って茄子を取り出す。
「は?なんで茄子?」
「ありがとナス!」
「ちね」
「ちょっと!!!もーーーしょうがないなーーー」
新しい茄子を取り出す。
「は?また茄子?」
「謝謝茄子!」
「死ね」
「ごめんって、はいこれ」
再び新しい茄子を取り出す。
「谢谢茄子!」
「殺す」
「わぁーーーーー!待って!ごめんって!許してぇーーーーー!」
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「キュウリ植えてもいいですか?」
「ついに狂ったか?いや元から狂ってたな。今日はどうして狂ってんだお前?」
ゆたかはみんとのほっぺを両手で引っ張りながら問いかける。
「いふぁい〜ほっぺ引っ張ったら、キュウリ投げますよ!」
「………………」
一度手を離し、再びほっぺを引っ張る。
「大丈夫ですよ。キュウリはお肌にいいですから。」
「もちほ⬤ぺかよ」
「そうだよ!キュウリの精霊だよ!」
「違うぞ」
「へ?」
「キュ●イはキュウリ異常愛者の妖精だぞ。精霊なのはメ●ナとかだぞ」
「そ、そうだったの…?」
「にわかかよ……」
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「じゃ、白菜かけますね」
「は?アンタ何言ってんのよ」
「……………………」
八宝菜を注ぎながら意味深なセリフを言うみんとにさおりはツッコミを入れる。
「白菜をかけるんじゃなくて、白菜にかけるでしょ?」
「実はそれであってるんだよ?」
「……………………」
「は?えっ?そうなの?」
困惑するさおりに八宝菜を受け取ったしょーごが話しかける。
「それはだね〜「はーい詰まってるからとっとと行け、このちっこいの。みんともだべってねぇで手動かせ」
「ねぇ?喧嘩売ってる?売ってるよね?買うよ?買っちゃうよ?殺すよ?」
「うるせぇ進め!後ろ詰まってんだよ!」
「矢木お前覚えてろよ?」
「はいはい行った行った」




