表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/72

14、3人の成長

子供から大人へ成長する過程でどう変わるか。


今回のストーリー要素

サバイバル ☆☆☆

感情度   ★★★(ユリの思春期の葛藤)

危険度   ☆☆☆

ほっこり度 ☆☆☆

 たくさん食べてたくさん動くと頭脳も成長するが体もこの2年で3人共かなり成長した。

 タケシは身長こそまだ低かったが喉仏が突き出し、声が少し低くなった。 

 マリは幼児から子供の体形に変わり、体力もついてきて、ますますいろんな仕事を頼れるようになった。


 しかしユリの成長はこの3人の中で特別目立った。この時期にユリの体は少女から大人の女性へと変化した。しかしそれは2人には絶対に言いたくない秘め事で、その秘密を隠しながらの共同生活は彼女自身に大きなストレスを与え続けた。


 そのなかでも一番の変化はタケシを好きになった事だったかもしれない。

 そしてその頃からタケシとユリは特別な距離の縮め方をして、ふたりがお互いに好意を寄せていることがマリの眼にもわかるようになる。


 夜、マリが寝た後にふたりはいつまでも喋りつづけた。また時には二人はただ黙ってイヤホンで深夜ラジオを聴いたりもした。

 だけどこの二人がマリを邪魔者のように扱う事は一度もなく、マリを一人にしないよう二人で仲良くマリを見守った。

 マリは二人が仲良くしてると心の底から安心したし、この二人の愛情の狭間で守られているような気さえしていた。

 

 タケシとユリは二人きりで話し出すと時を忘れた。二人にとってお互いの存在は親友でもあり、また恋人でそして家族でもあった。


 ユリの愛情表現にタケシはいつでもユリの満足いく方法で愛情を返そうとした。 

 ユリのたわいもないわがままをタケシは笑顔で完璧に答えようと努力したし、ユリを笑わせようとあらゆることを試した。


 ユリはだんだんとその麻薬に酔い、次第にわがままはエスカレートしていく。

 タケシがどれほど自分を大事に思ってくれているかをわがままを言って試そうとした。 

 そのわがままがいつか取り返しがつかない結果につながる事はなんとなく予想できたが、その気持ちは愛情と同じで押さえることができなかった。


 そしてタケシを好きになればなるほどに毎月訪れる女としての義務の存在が恐ろしかった。

 きちんとしたトイレ、風呂場の設備がないこの島でタケシとマリに知られないように一週間、腹痛と身が悶えるような不快さに独りで隠れて耐える事はユリにとって耐え難い事だったし、体が女性らしく丸みを帯びて運動神経が鈍くなることもただただ情けなかった。


 そしてそれはユリを性的にも成長させた。ユリはタケシにもっと大きな物を求めるようになる。

 それは愛情の最大表現だと思っていたし、一度そういう物を感じてしまうと自分の中の欲望を押さえ込む事は難しかった。


 ユリの周りにはそういう情報がとにかく多い。小・中学生の女の子たちとの会話ではそういう話が半分以上だったからだ。


 ユリはタケシもユリと同じくらいの愛情があるのならその欲求にこたえてくれるものだと信じて疑わなかったが実際、その時になるとタケシの反応はまったく違った。


 それはユリにとって自分自身への自信を失う大きな出来事となった。



〈〈 次回、タケシとマリが街で出会った大人の女。彼女の目的は何か?ご期待ください。〉〉



作品に訪問して頂き、ありがとうございます。

※基本的に毎日更新していますので、この先のストーリーが気になるという方はブックマークをお願いします。コメントや評価を頂けると励みになります。


今日一日お疲れさまでした。明日も一緒に頑張りましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ