これまで
子育てに暴力は不要
正しい暴力なんて、無い
どんな理由をつけようと暴力は暴力でしかない
愛ではない
体罰は容認しない
よく言われる、教育ではなく調教である
動物を痛めつけるのも、認めたくない
人の痛みを知らない者に、痛みを知るように
力には力を
人間の歴史で何千年と続いてきた考え方
人をコントロールするために、恐怖で支配する
代々受け継がれる虐待の連鎖
ここで断ち切る
終わりにする
私はとても良い子だった
それでも、親にも先生にもぶたれたことは全然ある(アムロもびっくり)
そう、理不尽に暴力を振るわれたことはある
今考えても、私は何も悪くない
大人の機嫌が悪かっただけ
昭和生まれの私の子ども時代は、学校でも家庭でも暴力は必要悪とされていた
暴力だけじゃない、モラハラ、パワハラ、セクハラ、差別、放送禁止用語…
何でもあり
今みたいな陰湿ないじめではなく、いじめられっ子はリアルガチで石をぶつけられていた
ここにはとても書けない、酷いことが日常生活で横行していた
我が家の姉妹喧嘩も、噛みつく、髪を引っ張る、物を投げつける…他にもいろいろ、サバンナのような生活だった
今ではコントでしか見ないが、学校の先生も竹刀を携帯していたり
私の担任はアーチェリーの矢をいつも手にして生徒たちをどついていた
もちろん私も、目をかけられていたので小突かれていた
私は母親だ
息子も娘もいる
温厚な人柄の夫が、息子には暴力を振るった
男の子だから躾で叩いていいの?
男子はおバカだから力でわからせる?
答はNOだ
このことで夫とはしょっちゅう揉めた
私は何があっても暴力反対派
夫も娘には決して暴力を振るわなかったが、息子には力で威圧した
いろいろと精神的にも体力的にも夫婦共々弱っていた時、親がそんな状態で息子も不安定だったのか、何度注意しても妹に意地悪をやめないことがあった
夫が怒り小学生の息子を殴ろうとした
私は息子と夫の間に入り、絶対に殴るなと立ちはだかった
夫はブチ切れていて、退けと凄んだ
お互い一歩も引かず大喧嘩
私は夫の平手打ちで吹っ飛んだ
その後ボコボコに殴り返してやったが
(暴力ダメ、絶対)
さらにネチネチと一生語り、義母にも告げ口をして、贅沢旅行にも夫を置いて行った
今度やったら二度と許さねぇと誓っている
そんなやり取りがあってかどうか、息子はいい男に育っている
父親と母親から男性性と女性性のバランスを学ぶ、という見方もある
それが昭和の家庭の教育だったと思う
父親の威厳、母親の優しさ
父さんが残した熱い想い~
母さんがくれたあの眼差し~
『天空の城ラピュタ』より
が、しかし
時代は変わる