第八話 免許皆伝
もうすぐゴールデンウイークになる。
僕は四人の姉妹と姦るのが日常になってしまった。
四人とも嬉しそうなんだけど本当に毎日コレでいいんだろうか?
それでも精神的におかしくなっていた一美が落ち着いてくれたのが良かった。
僕がプレゼントしたピアスを「コレが私の下着です」と言い張って相変わらずパンツを履くことを拒否している。
一美のノーパンはすっかり学校で周知の事実になってしまい、諦めて無視してもらえるようになってきた。
階段の下から覗く生徒がいるけど、一美がものすごく元気で生き生きとしてるからいいのかな?
今日は二葉の日なので相手をすることにした。
僕はシャワーを浴びて裸で自分の部屋のベッドにすわって目の前にはメイド服姿の二葉が立っている。
二葉は謎の巻物を僕に見せた。
巻物には免許皆伝と書かれていたけど書いた人の名前を見ると出版社の美咲社長から貰ったのか…あの人、何やってるんだろう。
二葉が後ろを向いてメイド服のスカートをめくると尻に「ケツ穴OK」と大きく書かれていた。
この字って二葉が自分で書いたんだよね。
右の尻には小さい文字で「←ローション注入済」とお尻の穴に向かって書いてある。
左の尻には「浣腸排泄処理済」と書いてあった。
僕は意図を察して聞いてみた。
「ええっと…二葉はアナルSEXがしたいってことでいいのかな?」
二葉は無言で全力でうなずいている。
「ゴメン、僕はデカチンだし経験ないから怪我させちゃうかもしれないし…」
僕が遠慮していると二葉は謎の巻物を少し広げて書いてある文字を指さした。
「アナル皆伝」と書いてある…
裸でベッドに腰掛けたまま僕が二葉の尻で勃起させてしまうと、二葉はお尻を向けて遠慮無く乗ってきた。
手慣れたように自分で僕のアレを尻の穴に入れてしまった。
「免許皆伝ってそういうことなの」
すこしほどけた巻物の免許状をよく見ると「カンチョー皆伝」「千年殺し皆伝」「前立腺圧出射精術皆伝」という文字が並んでいるのが気になった。
「あれ、もしかして二葉ってアノ技も美咲社長から教わったの?」
二葉は無言で全力でうなずいている。
「美咲社長って何者なの、忍者の子孫とかなの?」
僕たちはベッドに座ったまま背面座位で合体してしまった。
後ろから二葉を抱きかかえて僕が下になってるから動けないけどココからどうしたらいいんだろう。
なんか二葉は入ってるだけで気持ちよさそう。
二葉って四人の中で一番胸が大きいな。
経験の浅い僕がメイド服の上から胸を揉みながらこれから何をどうしたらいいのか分からないで困っていると二葉はメイド服のエプロンから太いモノを取り出してソレを自分の前の穴に入れた。
僕は思わず叫んでしまった「肉壁超しに刺激がぁ」
二葉は僕が喜んだのを見て激しく動かしている。
普段、表情が変わらない二葉がアヘ顔でヨダレを垂らしてる。
「ひゅん、ひゃん、ひゃぃあ」と可愛い声を上げながらヨダレがメイド服のエプロンに垂れた。
赤ちゃんの頃からの付き合いだけど二葉ってこんな声を上げるんだ。
僕は二葉に逝かされてしまった…
一緒に逝くと恥ずかしそうにして僕の部屋から出て言った。
メイド服のままやっちゃってよかったのかな。
そういえば、僕は四人がメイド服と学校の制服以外を着ている所を見た記憶が無い。
四恩はアイドルとしてステージに立っているときもメイド服だけど、それはKGB48ってアイドルグループのコンセプトだからだし。
一美もウチにいた小学生の時までメイド服だったけど帰ってきてからもメイド服だ。
アメリカに居た頃はどんな服装だったのか想像出来ない…
シャワーを浴びて居間に行くと一美と三久と四恩がテレビアニメを見ていた。
超有名なテレビアニメの鳴門忍伝だ。
なんか、同じ場面を繰り返して同じセリフがリピートしている。
「カンチョー」「千年殺し」
「カンチョー」「千年殺し」
「カンチョー」「千年殺し」
これって主人公の師匠が繰り出した技に主人公がパワーアップさせたワザで反撃したシーンだよね。
三人ともじっと魅入ってるけど何をしたいんだろう?
僕が三人を後ろから眺めているとママが戻ってきた。
「アレクセイごめんね」
「麗羅ちゃんのご両親が菓子折もってお詫びに来てたんだけど、二葉ちゃんと忙しそうだったからママが対応しておいたから」
「麗羅ちゃん大変でね、腸に穴が空いちゃって手術して入院してるんだって」
「自業自得じゃないか」「ねえママ、ストーカー女と縁を切ってよ」
「本当にゴメンね、麗羅ちゃんのご両親にはお世話になってるのよ」
「ママって善人すぎるよ、芸能界はストーカー事件が日常茶飯事なんだからキッパリ縁を切ってよ」
「麗羅って絶対に僕のこと好きじゃ無いよ」「アイツは大金持ちの有名人と結婚したいだけだよ、ママが一番嫌いな金目当ての資本主義の悪魔だよ!」
「さすがに家には入れないから許してあげて」
「ママって人に酷いコトされてもすぐに許しちゃうよね」
ため息をついて下を見ると僕の足元で土下座している少年が目に入った。
「ウチの馬鹿姉が度重なるご迷惑を申し訳ございません」
僕は二度目のため息が出た。
「分かってるよ、麗次君が悪いんじゃ無いよ」
「麗羅を警察に突き出したり芸能界から抹殺したら誠さんも麗次君も干されちゃうもんね」
「正義のスーパーヒーローの娘がストーカー事件なんか起こしたら灯影映画もおしまいだもんね…」
ママも麗次と一緒に謝った「本当にゴメンネ、麗羅ちゃんはウチの事務所で飼い殺しにするから許してあげて」
僕は三度目のため息が出た「芸能界って本当にメンドクサイよね」
麗羅が高校受験失敗して同じ学校じゃ無いのがせめてもの救いだよ。
麗次は床に正座したまま小さな箱を差し出した。
「大変に申し訳ございませんが姉の腹から出てきたモノです」
「自分のギャラで弁償させて頂きますので何卒お許しください」
あっ、一美にプレゼントしたダイヤのピアスの片方だ…
「はぁ…麗次君て中学二年生なのに大人だよね」
「大人の対応をされたら僕も大人の対応をするしかないよ」
「弁償はいいよ、それってママから貰ったカードで買っちゃった高い物なんだ」
「別にダイヤがお腹の中で溶けたわけじゃ無いから気にしないでいいよ」
麗次は丁寧に言葉を述べた。
「寛大なるお言葉ありがとうございます」
僕たちがストーカー対応で暗い顔をしていると四恩が口を挟んだ。
「お詫びなら麗次が私の処女を奪ったと公言したら許してあげる」
床に正座していた麗次はジュニアアイドルらしいバク転で跳びはね起きた。
「えぇぇなにいってんだ!」「俺たち中二だぞ、そんなことしたら俺は四恩のファンに惨殺されちまう!」
「大丈夫、惨殺されなくて無傷でも許してあげる」
叫んで青くなった麗次は落ち着きを取り戻して反論した。
「いやまてよ、それじゃあ四恩のアイドル生命まで終わっちゃうだろ」
「俺と四恩じゃ稼ぎがつり合わない四恩の損害がデカすぎんだろ」
四恩はさらっと恐ろしいことを言った。
「アイドルを引退する理由に手頃だから」
僕たちが困っているとママが引きつった顔でたしなめた。
「四恩ちゃん、それだと私の事務所の損害が致命傷なんだけどな」
「四恩ちゃんが出演したCMの違約金払わされるし出演したドラマも打ち切りになっちゃうんだけど」
「せっかくオリコン一位になったのにCDも売れなくなっちゃう」
四恩は「あっしまった」と言って土下座した。
「やっぱり今のは無しでお願いします」
僕達はほっとした。
あれっ、四恩がアイドルを引退したい理由ってまさか…
四恩と麗次は仲の良いジュニアアイドル同士の友達として公式設定が公表された。
もしも四恩が非処女であることが発覚したら麗次君が贖罪の山羊にされるんだって。
僕って責任まで他力本願…
返して貰った片方のピアスは机の引き出しにしまった。
いつか普通の使い方が出来る日がくるのかな…
作中時間:2013年4月25日(木)