成人の儀
リンドウ村から歩いて道なりに歩いて5時間、何度も休憩を繰り返しながらやっとのことで都市部の近くの街まで着いた。
今日はここで一泊し、明日の朝早くに出発し昼くらいに成人の儀がある都市部に着く予定だ。
「とりあえず今日の疲れをしっかりとって明日に備えよう。」
そう思いカルロは寝るのであった。
次の日の朝早く、宿を出発し3時間あるいたのであった。
「ふう、昨日の疲れが残ってて足が棒のようだ…
でもなんとか成人の儀の開始時間までに間に合って良かった!」
何とか一息ついてると
「ドン」
「いたっ!」
思いっきり肩をぶつけられてしまった。
「あ?なんだよ!文句あんのかよ!」
赤髪の気の強そうな男がこちらを睨んできた!
「いや、ぶつかってきたのはそっちだろ!」
俺も負けじと言い返した。俺も売られた喧嘩は買うぞという気持ちで睨み返すとそこへ
「ごめんなさいー!こら!何やってんのリク!すぐ喧嘩ふっかけるんだから」
そう言って活発そうな女の子がこちらに向かって謝ってきた。
「何だよ、アヤ俺は悪くないぞ…」
さっきまでの威勢が嘘のようにたじろぎながらリクと呼ばれた男は言った。
「私はあんたがこの人にぶつかって行ったのみてたわよ!ほらちゃんと謝りなさい。」
そう言ってアヤと呼ばれた女の子はリクの頭を抑えて一緒に謝らせてきた。
「いや、別にいいんだけど」
俺もそこまで言われるとさっきまでのイラつきは自然と消えていた。
「ありがとう!私は、アヤ!こっちのこのポンコツがリクっていうの。ほんとごめんねー あなたも成人の儀を受けにきたのよね!それまでの間よろしくね。ほらりく!あんたも自己紹介しなさいよ」
「よろしく…」
「ほんとにリクったら!すぐ拗ねちゃって」
「別にいいよ!俺も熱くなってしまったから、俺の名前はカルロ。リンドウ村ってところから来たんだ。よろしくね」
最初はリクも棘があったがなんだかんだ始まるまで3人で話しているとだいぶ棘もなくなって楽しく話せた。
このようにしてしばらくの間3人で話していると
「さあ、みなさん、これからこの神殿の神様の像の前で1人ずつお祈りをしてもらいます。きっとスキルを授けてくれるでしょう!」
神官の人が説明してるのをぼーっと聞きながら自分の順番になるのを待っていた。一人一人スキルを授けられていくに連れ緊張してきた。
それはリクやアヤも同じのようだ。顔がこわばっていた。
リクの番がきた!
「よし!俺は剣士関連のスキルを手に入れて冒険者になるぞ!」
そう言って向かっていった。
「よっしゃーー!」
リクの喜ぶ声が聞こえた。お目当てのスキルが手に入ったみたいだった。気になるが俺もそろそろ呼ばれるから離れられない。
そのうちアヤの番もきた。
「行ってくるね!カルロ」
「うん!アヤもリクのようにいいスキルが手に入るといいね」
アヤに応援をいい俺の番を待っていた。
「次はカルロさーん、こちらにきてくださーい」
やっと俺の番がきた。
呼ばれた方に向かい神様の像に前で祈のった。
すると頭の中に何かが入ってくる感じがする。