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夕日に溶ける  作者: 柚羅
8/8

そして二人

手を取り合い自分たちの未来へ走っていく二人の男を見送り

永「幸せにな」

とポツリ呟く


二人は店を飛び出してもなお走り続けた

ゆく宛も、目的地もなくただひたすらに

今の二人はそれで良かった

ふと赤髪が声をかける

赤「俺、一つ後悔してることがあるだ。なんだと思う?」

白「分からないよ。まさか、僕を連れて逃げたこととか言わないよね?」

冗談のように、しかし不安の混ざった声でそう答える

赤「馬鹿言え、そんなことじゃねぇよ。名前、聞いたこと無かったからよ!」

そう、白髪の男を探し回っていた時とても後悔していたのだ

なぜ名乗りもせず、聞きもしなかったのだと

その答えを聞き思わず笑ってしまう白髪の男

白「ふふっ。そんなこと?」

楽しそうに笑う白髪の美しく綺麗な笑い顔を見て

赤「大事なことだろ?これからはずっと一緒なんだ。名前がわからなきゃ呼べもしねぇ。」

恥ずかしげもなく言ってのける

紅「……俺は紅怏<こうよう>ってんだ。お前は?」

朴「僕は朴麗<はくれい>。」

お互いの名前を知り頭の中で反芻する

今までとは違い互いを個人として呼べるのだ

その嬉しさをそれぞれが噛みしめていた

朴「どこへ行こうか?」

紅「どこだっていいさ。俺達が一緒にいられるなら!」


そう言いどこまでも走っていく

二人の幸せな未来を思い描きながら

この話を考えたのは数年前

とあるSNSで絡みのあった方が「画像を元に何か考えてくれ」と投稿していた時に思いついた内容をリメイクしたものになります。

その方とはもう絡むことは出来なくなってしまいましたが、今もお相手の方と幸せに暮らしていることを願っています。

そんなお2人に向けて何かの形で残しておきたいと思いここに書くことに決めました。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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