5/2[雑気] 八十八夜
立春から数えて88回目の夜を迎えます。
♪夏も近づく八十八夜 ―――
まもなく立夏です。早くも1年の4分の1が過ぎました。
『88』は日本では末広がりの『八』が重なる縁起のよい数と言われています。
自動車の選択ナンバーにも『88』をよく見かけます。
『八』『十』『八』を重ねると『米』。日本のソウルフードです。
米1粒の中には88柱の神様がいらっしゃると聞かされました。
お遍路で巡る四国の霊場は八十八ヶ所。
お遍路道の総延長は1,000kmを超えます。
歳時記によると、『お遍路』は春の季語だそうです。
『88』にまつわることがらは、日本由来のものだけではありません。
ピアノの鍵盤は白黒合わせて88鍵。
だんだん増えてベートーベンが活躍した時代に88鍵に定着したとか。
これ以上音域を広げても、人間には聞き取れないそうです。
夜空を華やかに飾る星座。
星占いで知られているのは黄道に沿う12の星座ですが、
天文学で定められている星座は全部で88。
88個の中には、残念ながら南半球でしか見られない星座もあります。
因みに、阪神タイガース矢野監督の背番号も88です。
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♪茶摘(唱歌)
八十八夜といわれれば、他に思い浮かぶ歌がありません。
ここで歌われている風景は、宇治茶の産地、京都府田原町の茶畑のようすだそうです。
日本各地で栽培される茶。近年は八女茶や知覧茶など九州産のお茶をよく飲みます。
日本では抹茶、煎茶などの緑茶に加工されることが多いですが、
烏龍茶も紅茶も元は同じ茶葉なんですよね。
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