3/21[春:二月中気] 春分
卒業式と謝恩会に続いて、今日はお茶会。
母の訪問着を拝借してきました。
母の訪問着は裏葉色。頼りなさげな幼葉の色です。
春のお彼岸は牡丹の花に因んで『ぼた餅』をいただきます。
あんこ餅を、この時期に咲く牡丹に見立てて、ぼた餅。
でも、3月に牡丹は少し気が早いですね。
牡丹の見頃まではあとひと月ほど。
野点のお茶席はまだまだ肌寒いです。
日差しの暖かさに安心していると、
時折吹き抜ける冷たい風に肩が竦みます。
卒業式ではたくさんの思い出に涙がこぼれました。
――歴史ある学び舎
――友だちとの他愛もないおしゃべり
――実習に疲れ果てた日々
楽しかったことも、辛かったことも、
何もかもが掛け替えのない私の1ページ。
『暑さ寒さも彼岸まで』
桜の便りが届く頃には、もっと暖かくなるでしょう。
4月には、新しい土地で、新しい仲間と、新しい生活が始まります。
思い出を噛みしめて、
希望を胸に抱いて、
決意を秘めて、
まっさらな世界に、確かな一歩を踏み出しましょう。
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♪なごり雪(伊勢正三/イルカ)
地方では、今もディーゼル列車を『汽車』と呼びます。
かつての汽車(=蒸気機関車)とはメカニズムも情緒も異なりますが、
ディーゼルのにおいが郷愁をそそります。
さまざまな思いを伴って、人生という名の汽車はターミナルの駅から発車します。
3月下旬に降る雪は、湿っぽくて重くて、髪にもコートにも、心にも纏わりつきます。
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春分 (二至二分の一つ)
├ 太陽黄経:0°
├ グレゴリオ暦:3月20-21日
└ 七十二候
├ 初候:雀始巣
├ 次候:桜始開
└ 末候:雷乃発声