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二十四の季節 ~うつろひ~  作者: こまくさ
5/29

3/21[春:二月中気] 春分

 卒業式と謝恩会に続いて、今日はお茶会。

 母の訪問着を拝借してきました。

 母の訪問着は裏葉色。頼りなさげな幼葉の色です。



 春のお彼岸は牡丹の花に因んで『ぼた餅』をいただきます。

 あんこ餅を、この時期に咲く牡丹に見立てて、()()餅。


 でも、3月に牡丹は少し気が早いですね。

 牡丹の見頃まではあとひと月ほど。

 野点のお茶席はまだまだ肌寒いです。

 日差しの暖かさに安心していると、

時折吹き抜ける冷たい風に肩が竦みます。

 


 卒業式ではたくさんの思い出に涙がこぼれました。

  ――歴史ある学び舎

  ――友だちとの他愛もないおしゃべり

  ――実習に疲れ果てた日々

 楽しかったことも、辛かったことも、

何もかもが掛け替えのない私の1ページ。


 『暑さ寒さも彼岸まで』

 桜の便りが届く頃には、もっと暖かくなるでしょう。

 

 4月には、新しい土地で、新しい仲間と、新しい生活が始まります。

 思い出を噛みしめて、 

 希望を胸に抱いて、

 決意を秘めて、

 まっさらな世界に、確かな一歩を踏み出しましょう。

   

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 ♪なごり雪(伊勢正三/イルカ)

 地方では、今もディーゼル列車を『汽車』と呼びます。

 かつての汽車(=蒸気機関車)とはメカニズムも情緒も異なりますが、

ディーゼルのにおいが郷愁をそそります。

 さまざまな思いを伴って、人生という名の汽車はターミナルの駅から発車します。

 3月下旬に降る雪は、湿っぽくて重くて、髪にもコートにも、心にも纏わりつきます。

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 春分 (二至二分の一つ)

  ├ 太陽黄経:0°

  ├ グレゴリオ暦:3月20-21日

  └ 七十二候

     ├ 初候:雀始巣すずめはじめてすくう

     ├ 次候:桜始開さくらはじめてひらく

     └ 末候:雷乃発声かみなりすなわちこえをはっす


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