1/20[冬:十二月中気] 大寒
日が長くなってきたとは言え、今が寒さの底。
早朝の冷え込みの厳しさは増すばかりだ。
朝5時に起床。
暖かなベッドの誘惑を断ち切り、ヒヤッとした触感に身を縮ませながら着替えを済ませる。
タオルをマフラー代わりに首に巻き、悴む指でランニングシューズの紐を結ぶ。
よし。行こう。
夜明け前の街に向かって駆け出す。
静かな街並みに靴音だけが響く。
ペースを上げると空気が頬を切り裂くように痛い。
5分、10分…… 徐々に体が温まってくる。
夏場ならとっくに汗だくになるのだが、冬の空気は適度に体温を発散してくれる。
ほっ ほっ ほっ ほっ ――――
小気味よく息を吐きながらペースを上げる。
息が白い。
当たり前のようだが、近年は日常的にマスクをつけた生活が続いているため、
呼気を大気中に直接放出する機会が少ない。
呼気はマスクに遮られ、結露して不快感をもたらす。
思いっきり息を吐き出し、白い蒸気となって立ち上る様を見かけることがなくなった。
マンションの立ち並ぶ街区から抜け出すと、まだ明けきらぬ南の空におとめ座のスピカが輝く。
もう春はそこまで。
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♪冬の星座(唱歌)
前にも書いたが、唱歌は日本語の美しさが際立つ。
この歌は、冬の夜空を彩る星や星座を歌っているが、
情景表現はやや文語調で、今や古語ともいえる単語も多い。
“冴ゆる空”“奇しき光”“静寂”
“さざめく”、そして“無窮”
それぞれ現代風にも言い換えることができるが、
このことばだからこと表せる空気感がとても好きだ。
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大寒
├ 太陽黄経:300°
├ グレゴリオ暦:1月20-21日
└ 七十二候
├ 初候:款冬華
├ 次候:水沢腹堅
└ 末候:鶏始乳




