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二十四の季節 ~うつろひ~  作者: こまくさ
29/29

1/20[冬:十二月中気] 大寒

 日が長くなってきたとは言え、今が寒さの底。

 早朝の冷え込みの厳しさは増すばかりだ。


 朝5時に起床。

 暖かなベッドの誘惑を断ち切り、ヒヤッとした触感に身を縮ませながら着替えを済ませる。

 タオルをマフラー代わりに首に巻き、悴む指でランニングシューズの紐を結ぶ。


 よし。行こう。


 夜明け前の街に向かって駆け出す。

 静かな街並みに靴音だけが響く。

 ペースを上げると空気が頬を切り裂くように痛い。

 

 5分、10分…… 徐々に体が温まってくる。

 夏場ならとっくに汗だくになるのだが、冬の空気は適度に体温を発散してくれる。


 ほっ ほっ ほっ ほっ ―――― 

 小気味よく息を吐きながらペースを上げる。


 息が白い。 

 当たり前のようだが、近年は日常的にマスクをつけた生活が続いているため、

呼気を大気中に直接放出する機会が少ない。

 呼気はマスクに遮られ、結露して不快感をもたらす。

 思いっきり息を吐き出し、白い蒸気となって立ち上る様を見かけることがなくなった。




 マンションの立ち並ぶ街区から抜け出すと、まだ明けきらぬ南の空におとめ座のスピカが輝く。

 もう春はそこまで。



=================================

 ♪冬の星座(唱歌)

 前にも書いたが、唱歌は日本語の美しさが際立つ。

 この歌は、冬の夜空を彩る星や星座を歌っているが、

情景表現はやや文語調で、今や古語ともいえる単語も多い。

 “()ゆる空”“(くす)しき光”“静寂(しじま)

“さざめく”、そして“無窮(むきゅう)

 それぞれ現代風にも言い換えることができるが、

このことばだからこと表せる空気感がとても好きだ。

================================


 大寒

  ├ 太陽黄経:300°

  ├ グレゴリオ暦:1月20-21日

  └ 七十二候

     ├ 初候:款冬華ふきのはなさく

     ├ 次候:水沢腹堅さわみずこおりつめる

     └ 末候:鶏始乳にわとりはじめてとやにつく


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