9/23[秋:八月中気] 秋分
空がぐんと高くなり、稲穂が色づき始めた
水田が少しずつ緑色から黄緑色へと、時間軸に沿ったグラデーションを描く
そして突然現れるハッとするような鮮やかな赤
彼岸花の赤は、心をざわざわ揺さぶる赤
妖しく揺らぎ、人を惑わせる赤
彼岸花の赤は、血糊の赤
毒々しく、忌々しい赤
彼岸花の赤は、冥府に続く道標
火群のように点々と、ときにまっすぐに列をなして
彼岸花の赤に誘われて、ぼくは何処へ向かうのだろう
できることなら、ぼくがぼくであり続けられる
そんな処へたどりつきたい
=================================
♪落陽 (よしだたくろう)
若い頃は何度でもやり直しができると思っていた。
持つ物もなく、情熱だけでも生きていけた。
いつからだろう。
自分の敷いたレールの上を進み始めたのは。
アテのない旅に出た日の、燃えるような想いは、
もう思い出すこともできなくなった。
人生の途中で出会った人たちのことを思い出すことはある。
何もない自分に教訓を刻んでくれた人たちはどうしているだろう。
今の自分には、海に沈む太陽が、とても悲しい赤い色に見える。
=================================
秋分 (二至二分の一つ)
├ 太陽黄経:180°
├ グレゴリオ暦:9月23-24日
└ 七十二候
├ 初候:雷乃収声
├ 次候:蟄虫坏戸
└ 末候:水始涸




