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二十四の季節 ~うつろひ~  作者: こまくさ
19/29

9/1[雑気] 二百十日

 夏目漱石の作品に『二百十日』という少し長めの短編小説がある。


 漱石本人が実際に経験したことを書いたものだと言われている。

 ほとんどが主人公となる2人の青年をはじめとする登場人物の会話で著されている。小説というより脚本と思って読んだ方が、台詞の主を読み間違えないかもしれない。


 舞台は明治時代の中頃、2人の青年が阿蘇に登った前後の話で、含まれるエピソードは他愛のないものから、権力批判、人生観まで幅広い。


 馬の沓替えの(くだり)からは二人のモノの見方の違いが汲み取れ、豆腐屋の件からは人権意識も垣間見られる。

 宿屋の下女との半熟卵やビールの件は、単なる“ボケ”ではなく、開国に伴って流入してきた西洋文化に造詣のある漱石ならではの描写だろう。

 いよいよ阿蘇に挑む中での状況の変化に対する2人の考え方や行動の違いも面白い。


 目まぐるしく流れていく時代だったろう明治の世の中で、主人公自身の考え方(或いは時代との向き合い方)の変化のようすも描かれている。


 


 

 二百十日は台風襲来の特異日と言われてきたが、異常気象が当たり前の昨今では何が平常なのだかわからなくなっている。

 日本は台風、地震、津波、火山噴火に加え、梅雨の季節の長雨など特徴的な被災事例が多い。こんなにバラエティーに富んだ事象が観測できる国は世界中で日本だけだと思う。


 立春から数えて210日目は例年9月1日に当たるが、9月1日は「防災の日」でもある。

 関東大震災が発生したのが9月1日だからといことで定められているらしい。


 我々の世代で震災といえば『1.17/阪神淡路大震災』の印象が強いし、若い世代を含めて多くの人が思い浮かべるのは津波と原発事故を伴った『3.11/東日本大震災』だろう。

 我が家では、3月11日と9月1日を目安に、非常持出袋の点検を行って、備えている災害時の衣類の衣替えを行うことにしている。


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 ♪Typhoon(松任谷由実)

 台風接近の荒々しさとは逆の静かな曲調。

 ガラス窓1枚隔てて、穏やかな室内の様子から語られるが、

その実、彼女の心の中は穏やかではないようだ。

 静と動。

 曲も詞も、すべてがこのテーマの中にある。 

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