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第19話 復讐者リベン、ゴブリン退治に行く

「ああ、猛烈にゴブリンぶっ殺してぇ」


 リベンはベンチでひたすら暇つぶししていた。


「いきなり何なんだよ、おっさん」


 ロークスはリベンにそう問いかけると、彼はこう返した。


「あのラキーってやつ、ボウに依頼されていたってことだけしかわからず、依頼したのは奴の手下だったからな」


 リベンはラキーを和太鼓に改造した後、その辺の道具屋に売り払っていたのだ。


 その時、「叩くといい音が鳴るんですよ~」とリベンは店主に勧め、実際に和太鼓を叩いたところ、「フルボッコだドン!」と言わんばかり、顔の形が変わってしまった。


 案の定、オチが思いつかなかったのだろう。いつものゴリラみたいな怪物が和太鼓を粉々に粉砕して終わった。


「あの殺し屋から情報が引き出せん以上、次の復讐ができぬ。今は情報収集するしかないからな」


「まぁ、そっちはそうだけどさ…それで何でゴブリンを襲撃したいんだ?勇者パーティの時に痛い目見たとかか?」


「う~ん、そうだなぁ…」


 そう言って、リベンは過去の出来事を思い出した。


 ゴブリンの耳が何となくアレックスに似ている気がした。


「うおおおおおおおおおおおおお!!憎い!おれを使えないと言って、追放したアレックスたちが憎い!!ゴブリンもついでに憎いいいいいいいいいいいい!!」


「急に発狂しだした!!」


 そこへフラムとルミエが一枚の羊毛紙を持ってきてくれた。


「あんたら暇でしょ?はい、これ」


「これは?」


 ロークスが見てみると、そこには「村にゴブリンが巣付いて困っている。どうかこれを討伐してくれ」と書かれていた。


「ゴブリン退治か」


「そ、たまには復讐ばかり考えてないで、社会貢献でもすれば?」


 その言葉にリベンはむくりと起き上がった。


「おっしゃああああああああああああああああああああああ!!ゴブリンをしばき行けるぜ!!」


 リベンはそう言うと、近くにいたゴリラみたいな怪物を殴ると、ロークスを縄で縛った。


「うおおおおおおおおおおおおおい!何すんだよ!!」


「おっしゃあ、行くぞ!!」


 そう言って、リベンはロークスを引きずり出した。


「ぎゃあああああああああ!!行くから離せ、離せ!!」


「いやほおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 完全に人の話を聞いていない。


「あっ、待って!!場所わかるの?」


 フラムの言葉にリベンは止まった。


 そして、たまたま近くにいた手足が生えたリンゴを斬りつけた。


「芭啞火保二刀流奥義“血の案内”!!」


「ぎゃあああああああああ!!」


 リンゴは果汁を大量に飛び散らすと、それが文字になった。


 だが、見えにくい。


「わかるかああああああああああああああ!!」


 彼はそう言うと、ゴリラみたいな怪物を蹴り飛ばした。


「ウゴガボォ!!」


「…あ、案内してあげるから、みんなで一緒に行こうよ」


 フラムの言葉でリベンは止まった。


「さ、行きましょ。あたしは事務職希望だけど、たまにはこういうのもいいかもね」


 ルミエはそう言うと、縄で縛られているロークスを持ってズルズル引っ張りながら、フラムについて行った。


「あだだだだだ!!行くから縄をほどけ!!」


「アタシのモーニングスター!!」


 男二人の抗議を無視し、彼らはゴブリンたちの巣穴へ向かった。


~◆ゴブリンの巣穴◇~

 ゴブリンは実に狡猾な魔物だ。


 彼らは緑色の皮膚をした醜く邪悪な小鬼であり、悪戯や悪事を好む下級魔族の一種だ。


 戦闘能力は大したことなく、単体であれば、村で喧嘩が強い子供に負けるほどに弱いため、駆け出しの冒険者によく狩られているのだ。


 しかし、特筆すべきなのはその狡猾さであり、徒党を組んで襲い掛かったり、不意打ちを行ったりするなどと極めて危険な魔物だ。


 彼らは村で家畜や木材を盗んだり、人を攫ったりするため、しばしば冒険者ギルドでは討伐の依頼が来ているのだ。


 ゴブリンは薄暗く不潔な環境に好んで住まい、そこで餌となる家畜や人間を襲うのだ。


 この日も、ゴブリンを討伐するために冒険者がここに入ってきていた。


「やあ!!」


 長剣を使いこなす戦士の青年が一人でゴブリンたちに挑んでいた。


 この村で攫われた人々を助け出すためだ。


「もうやめて!!これ以上戦ったら死んじゃうよ!!」


 仲間の女魔術師は既に魔力が尽き、ただ彼の後ろで泣くことしかできなかった。


 ゴブリンたちは下卑た笑いを浮かべながら、青年剣士が戦う様に付き合ったが、とあるゴブリンが斬られた瞬間、その死角から別のゴブリンが不意をついた。


「あっ…」


 毒がついたナイフを剣士に突き立てようとした瞬間だった。


「ゴブリンスレイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー!!」


 リベンがゴブリンを足を掴みながら、錐揉み回転しながら上からやって来たのだ。


「なんだこの自己主張の塊みたいなおっさんは!?」


 あまりにも奇怪な見た目をしたリベンを見て、思わず青年剣士はピンチであるにも関わらず突っ込みを入れてしまった。


 リベンはスクリュードライバーによって死んでしまったゴブリンの死体を女魔術師の方へ投げると、別のゴブリンを掴んだ。


「!!ーーーーーーーーーーアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアヤイレスンリブゴ」


 そして、リベンは先ほどの動きを巻き戻ししながら、戻って行った。


「逆再生しながら帰って行った!!」


 先ほどと別の所から天井に穴を開けて、リベンは帰って行った。


「GRUUOO(なんださっきのやべー奴は)?」


「GYARRU(変態だろ。さっさと男を肉にして、女を玩具にしてやろうぜ)!」


 ゴブリンたちは急な乱入者で何人かやられたものの、すぐに態勢を整えた。


 青年剣士が啞然としている間にゴブリンたちは女魔術師の方へ回った。


「きゃあああああああああ!!」


「しまった!変なおっさんに気を取られていた!」


 青年剣士が女魔術師を救出しようとしたが、間に合わない。


 ゴブリンたちは女魔術師の服を剝ぎ取ろうとした。


 ところが、そうはいかなかった。


 リベンが開けた穴から今度はゴリラみたいな怪物がいっぱい降ってきたのだ。


「うおおおおおおおおおおおおお!!今度は変なのが来やがった!!何だこの不愉快極まりない化け物は!?」


 ゴリラみたいな怪物は捨てられた玩具のように地面に落ちると、物理法則を無視して、起き上がった。


「GRYAAAAAAAAAA(なんじゃあこの化け物は!?)」


「GRYOOOOOOOO(魔物にしちゃあ、デザイン適当すぎんだろうが!!)」


 ゴリラみたいな怪物たちはゴブリンたちを見ると、何とも言えない表情のまま、ゴブリンたちを一瞬でとらえた。


「ウホホホホホホホホ!!ウホウホウホウホウホウホオオオオオオッ!!」


「「「GYAAAAAAAAAAぎゃああああああああああ」」」


 そして、怪しげな儀式のごとく、ゴブリンたちを全員火にくべた。


「うおおおおおおおおおおおおお!!変な化け物強ぇえええええええええ!!」


 青年剣士が驚いていると、ゴリラみたいな怪物の一匹がこちらに近寄ってきた。


「うわっ、来た」


「い、一体何かしら…!」


 二人が驚いていると、サービスシーンが必要だと感じたゴリラみたいな怪物は服をひん剥いた。


 別のゴリラみたいな怪物の。


「ウホッホッ…ガフッ!」


 ひん剥かれたゴリラみたいな怪物は吐血をすると、一糸まとわない姿になった。


 要するに骨だ。


「骨だけになった!!」


「何なの、この化け物!?」


「い、いや。ピンチを助けてくれたんだ、見た目はアレだが味方かも…」


 しかし、その言葉を裏切るようにゴリラみたいな怪物は斧で襲い掛かってきた。


「うおおおおおおおおおおおおお!!やっぱり殺しに来やがった!!」


「ゴブリン共にやられるのも嫌だけど、この変な化け物にやられるのもいやーーー!!」


 二人を悲鳴を聞いてなお、ゴリラみたいな怪物は興奮を増していた。


「ウホホホホホホホホ!!ウホウホウホウホウホウホオオオオオオッ!!アッーイヤー!アッーイヤー!アッーイヤー!ウホッー!!」


 もはや、この興奮を抑えるには二人をゴリラみたいな怪物の仲間にするしかないだろう。


 だが、そこへ救世主(?)がやってきた。


「カップルスレイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーー!!」


 今度はダッチ〇イフを嫁だと思い込んでいる男にプロレス技をしつつ、錐揉み回転しながらリベンが再び現れた。


「うおおおおおおおおおおおおお!!また変なのが来た!!」


 リベンは男とダッチ〇イフを地面に埋め込むと、ゴリラみたいな怪物を見た。


「何してんだ!!てめぇ!!」


「ウガホォ!!」


 リベンの一撃でゴリラみたいな怪物は倒された。


 こうして、二人の男女は救われた。


 だが、この後さらなるカオスが二人を待ち受けていたのであった。


最後までお読みいただき誠にありがとうございます。


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是非、何卒よろしくお願いいたします。


あっ、なにもしないでブラウザバックしようとしたそこの君?

い ま き み の 後 ろ に い る よ

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