小さな小さな 大冒険!360
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
無人島を覆っていた2重結界が吹き飛んだことで、徐々に元の大きさへと戻って行く中、レイナとナツは必死に龍徳達の場所へと駆け寄っていたのだった。
そして、ナツミの姿を見たレイナとナツが目を見開いて立ち止まる。
「部長・・・その方・・・ナツミさん・・・ですよね・・・」
「龍徳様のお部屋の写真の方・・・ナツミさん・・・でしたわね・・・」
フフ・・・やはり2人共本当に綺麗・・・お2人にお願いがあるの・・・
「お願い・・・ですか?・・・私に出来る事なら何でも・・・」
「お世話になったお方の奥方様のお願いでしたら遠慮なさらずに・・・」
クスクス・・・やはり・・・貴方達なら安心ね・・・お願い・・・龍徳さんの事を宜しくお願い致します。
「それって・・・どう言う事ですか?」
「受けた恩はお返しするのが当然ですわ・・・?」
お2人共・・・龍徳さんの事が本当に好きなのね・・・
「・・・はい! 奥様には申し訳ありませんが・・・この人以外に好きになる人はいません!」
一瞬、躊躇したが、思い切って本音をナツミに告白する。
フフ・・・思っていた通りの人ね・・・そっか・・・レイナさんは・・・私と一緒なのね・・・
「あの・・・わ・わたくしは・・・その・・・た・龍徳様の事は・・・あ・あ・愛・・・愛・・・ウック・・・そんな事・・・わたくしには許されませんので・・・」
フフ・・・ナターシャさんは・・・若い時の私みたい・・・
「えっ?」
そっかぁ~・・・なるほど~・・・龍徳さん・・・ナターシャさんと私を比べたんでしょう!
「ウッ・・・そ・そんな事はない・・・と思う・・・。」
まったくもう・・・
寺の巫女であるナツミが龍徳のプロポーズに応えられず悩んでいた頃にそっくりなナツの態度に懐かしさを覚えたのか話を続ける。
レイナさん、ナターシャさん・・・私の事は気にしないで・・・龍徳さんと結婚して貰えると私も安心して逝けるの・・・だから・・・龍聖のママになって貰えないかしら・・・お願い・・・お願いします・・・。
「ママ・・・レイナちゃんもナッちゃんも本当のママみたいに優しいんだよ・・・」
そっか・・・良かった・・・
「わ・わたくしでも・・・その・・・務まるのでしょうか・・・でも・・・私など・・・だ・ダメよナツ!あなたには国民の為になさねばならない事があるの!・・・だから・・・わたくしは・・・」
クスクス・・・そっか・・・それを極めえるのはあなた次第ね・・・
そのやり取りを見ていたレイナが口を開く
「チェ・・・勝てないなぁ~・・・ナツミさん・・・最後に龍聖君を抱きしめて上げて・・・」
突然のレイナの申し出にナツミがキョトンとした顔でレイナを見つめる。
どう言う事ですか?
「私の身体を使って良いわ・・・精霊融合が出来る私の身体なら・・・憑依する事が出来るはずよ・・・」
でも・・・身体に負担がかかるんじゃ・・・
「いいのよ・・・それに!神谷部長と結婚した後に化けて出られたら困るしね!」
皮肉っぽくウインクしてナツミに話すレイナの優しさを感じナツミも微笑みを浮かべていく。
アハッ・・・分かりました。
そう言って、ナツミがレイナの身体の中へと消えていく。
「憑依って・・・そんな事・・・本当に出来るのか?・・・」
「レイナちゃん・・・ママ・・・」
心配する龍徳と龍聖を余所にレイナの目が開かれると・・・
「ああ・・・見える・・・見えるわ・・・龍聖・・・私の龍聖・・・」
驚く事にレイナの姿ではなくナツミの姿となっていた。
『グルル・・・なるほど・・・魔力によって姿が変わったという事か・・・』
ソーマの思った通りであった。
雷電体装など、融合した際に身体が粒子状へと変化するレイナの魔力伝導率は、龍聖の使う龍聖王の特質に近いものがあるのだ。
その為、魂そのものであるナツミが憑依した事で、姿形を変える事が出来たのだった。
「本当に・・・ナツミ・・・なのか・・・」
目を見開いて驚く龍徳が恐る恐るナツミに近づいていくと
「クスクス・・・ええ。レイナさんのお陰ね・・・」
「ママ・・・ママぁ~~~~!!!!」
我慢出来ない・・・大粒の涙を浮かべた龍聖がナツミに駆け寄り抱き付いて顔を埋める。
「龍聖・・・私の龍聖・・・ああ・・・本当に龍聖を抱ける日が来るなんて・・・」
「ナツミ・・・ナツミ!!」
ガバッとナツミと龍聖を包み込むように龍徳が2人を抱きしめた。
「龍徳さん・・・嬉しい・・・また、あなたに抱きしめられるなんて・・・」
「ヒッグ・・・ウェ~ン・・・ママァ~・・・逢いたかったよぉ~~~~!!!!」
「私も・・・私も逢いたかったわ龍聖・・・愛してる・・・愛してるわ2人共・・・」
その光景を見つめるナツが自分の胸を抑えて葛藤の表情を浮かべる。
『私は・・・私は・・・クッ・・・何で・・・何でこんなに胸が苦しいの?・・・胸が・・・張り裂けそう・・・』
そして、幸せな時間は終わりを迎える・・・
「ウッ・・・」
「どうしたナツミ!」
「ママ!大丈夫!?」
「ええ・・・レイナさんに無理をさせ過ぎたみたい・・・もうお別れね・・・」
「ママ・・・うん!ボク・・・ママに敢えて嬉しかった!」
「ありがとう龍聖・・・これからは新しいママの事も愛して上げてね・・・」
「うん!」
「良い子・・・本当に優しい子・・・」
「ナツミ・・・俺は・・・俺は・・・」
下唇を噛みしめ言葉に詰まり俯く龍徳の顔をナツミが持ち上げ話しかける。
「龍徳さん・・・ありがとう・・・私は幸せでした・・・だから・・・今度は、あなたが幸せになる番だわ・・・」
「だが・・・」
「お願い・・・ウッ・・・」
「ナツミ!」
「も・もう時間がないの・・・お願い・・・私を安心させて・・・」
「ナツミ・・・」
「ウウッ・・・龍徳さん・・・お願い・・・」
薄っすらとナツミとレイナの顔が交差し始めていく
「クッ・・・分かった・・・分かったから・・・」
「ほ・本当ね・・・」
「ああ・・・約束だ・・・」
「フフ・・・これで安心して逝けるわ・・・龍聖・・・愛してる・・・」
「うん!僕もママ愛してるよ!」
「ありがとう・・・龍徳さん・・・愛してるわ・・・」
「ああ・・・俺も愛してる・・・」
「2人の幸せをいつまでも見守っているわ・・・・・レイナさん・・・ナターシャさん・・・ありがとう・・・」
そう言ってナツミの姿が光の中へと消えていく。




