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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!! 36


先程、いきなり雨が降って来た時の事だ!

俺だけ大型魔獣を相手にしていたので、木陰の切れ間にいた時、豪雨が降ってきた。


最初は、ポツポツって程度だったのだが、アキが慌てて俺に声を掛けた。

「龍徳殿!急いで木の根元へ!木陰の下に入って下さい!」


そう言われても俺の前には、俺を餌にしようとしているカラスと交戦中だ!

エアランスで叩き落すと同時に地面からのストーンランスの同時魔法により倒した時だった。

一瞬で辺りが暗くなると一寸先も見えない程の豪雨が降り注いだ。


「グァッ! 痛っ! ゲホッゲホッゲホッ! ゴボッ? こ・・・呼吸が・・・」

ハッキリ言って死ぬかと思った。


イメージで伝えるなら・・・多分、滝だろうな・・・。

上空数百メートルから降り注ぐ滝の中に体全部を入れるイメージだと思う。


小人状態だと一粒一粒の大きさが10cm以上なので、直撃すると物凄い衝撃を受ける。

ダメージもそうだが、単純な重さも加わる為、身動きが取れない。


一瞬で足元が水で覆われてしまい流されない様に踏ん張るだけで精一杯だった。


お分かりだろうか?

滝の中では、当然呼吸が出来る訳がない。


実際のサイズで、一粒10cm以上のだとしたら、重さは1㎏以上になるのだ。

ハッキリ言って首は捥げそうになるし、意識を保つ事さえ難しいだろう。


それが、上空1㎞以上の位置から何千何万粒と直撃するのだから・・・。

アッと言う間に自分の口の位置にまで水嵩が溜まり始めると流石に流され始めた。


この時の水流など津波の比ではない。

身動きが取れないのではなく自分の四肢が粉々になるかの様な衝撃。

もう一度言う・・・ハッキリ言って死ぬかと思った。


慌てた俺は、出来るかどうかも考えず契約した四属性の精霊を同時召喚した。

「ウップ・・・。オン=ディーナ!グノム=アース!シルフィード!イフリート!・・・・・今すぐ・・・来い!」


「龍徳~♪何か用~ぅ!・・・わぁ~~大変だ~!」

「龍徳~どうした・・・・うわぁ~助けなきゃ!」

「ご主人様♪どうされ・・・きゃぁぁぁ~大変!」

「我が主!ご用件・・・どわぁ~龍徳様!」


「水よ我が声に従え!」

ディーナの声に応えるかのように流れる水が持ち上がると龍徳の姿があった。


「風よ我が声に従え!」

シルフィーの声に応えるかの如く雨雲がそれていき


「大地よ我が声に従え!」

グノムの声に応えるかのように龍徳の下まで地面が隆起し龍徳を囲い始めた


「炎よ我が声に従え!」

イフリートの声に応えるかのようにずぶ濡れになった龍徳の回りが温まり始めた。


「ゴホッ! ゲボッ! ゲホッ! ・・・・助かった・・・お前達・・・ありがとうな♪ もう・・・大丈夫だぞ♪」

「大丈夫~?」

「平気かい?」

「辛いところはありませんか?」

「何かご用命はありますか?」


精霊達がそれぞれに龍徳を心配そうに覗き込んでいる。

「あぁ・・・本当に大丈夫だ・・・皆には感謝する・・・ありがとうな♪」

「「「「良かったぁ~!」」」」



なんて事が、ありました。

あと少し遅かったら本当に死んでいたかもしれない。

自然環境の事についても対策を考えなければ・・・。



そんな事がありつつも無事二日目の実践訓練が終了し俺以外にも皆それぞれに手応えと今後の特訓について思いを張り巡らせる事となった。



特訓だけでは、以前と同じ様に旅行に行ったり買い物に行ったりと遊びも忘れなかった。

これには理由があった。


小人達の筋肉量や魔力量を増やす為にも出来る限り巨大化の状態でいた方が、効果が出ると分かったからであった。


今も尚、ナツ達からの現金供給が止まらない。

これだけ様々な物を購入しているにも拘わらず未だ我が家には100億を超える貯金があった。


なので、若い時に取得した一級小型船舶操縦士免許を持っていた事もあり大型クルーザーを購入する事となった。それに合わせて国内の無人島も購入する事となった。


これは、必要な買い物だったと思う。

巨大化状態でも魔法の練習をしたいのだが、正直どこにも練習できるような場所がないのだ。

山奥であれば何とかなるのかも知れないが、そこにたどり着くまでが大変だ。


しかし、無人島であれば誰にもバレずに魔法を使う事が出来るのだ!

しかも、本来であれば燃費の悪いクルーザーで長距離航行など出来ないのだが、何の問題もなかった。


何せ・・・今の俺達には魔法がある。

風魔法を動力として船を動かす事も出来るが、何と言っても水魔法が最強だ。

水の流れを操作する事が簡単に出来てしまうので、実際の速度の倍以上の速さで目的地に着いてしまう。


この状態で、さらに風の精霊の力を借りる事で、3倍以上の速度となった。

今回購入した大型クルーザーの最高速度は65㎞なので、時速200㎞以上の速度だ。

通常であれば船体がバラバラになるのだろうが、船体自体を土魔法で強化し、水魔法で波を全て凪の状態にするさらに船首部分の水の抵抗を減らす為にそこだけ水の抵抗を減らす事で、可能となった。


巨大化状態でのサーチのレベルも上がっているので、今では、最大半径20㎞程迄探る事が可能だ。

なので、巨大な魚との衝突の心配もなかった。


特筆すべきは、海軍などのレーダーを反射させない事が出来た事だった。

これは、ハルの炎の精霊が光の精霊へと進化した事で、可能になったのだが、レーダーとは、障害物に反射した事で、計測する仕組みなので、レーダーの周波数自体を光の魔法で屈折する事が可能だった。


なので、日中でも目視されない限りは、最高速度で進ませる事が出来た。


俺達が購入した無人島は千葉県からやく900㎞離れたところだったので、本来であれば到着に数日を要するのだが、僅か5時間と言う異常な速さで到着したのだった。


約7万坪ほどの無人島は、白浜があり数キロに渡って周囲には島もない

地目変更が可能だったので、今後島の中に建造物を建てる予定だ。



島の周囲は森になっていたので、魔法の練習を兼ね全員で、島の中心に巨大な穴を掘る事となった。

幸い島の中心には木が少なかったので、自然環境を壊すほどではなかった。

取り除いた土を魔法で圧縮し、長さ400m 幅600mの島の中心に200m×400m深さ50mもの巨大な空洞を作り出す事に成功した。


この作業で俺達の基礎魔力が飛躍的に上がった。

全体の6割を俺一人で行い残りの4割を四人で分担して貰う事となったのだが、俺以外は、途中魔力切れを起こしてしまい何度も魔力を注ぐ事となった。


相変わらず魔力を注ぐとかなり辛そうだ。

アキ以外は目がトロ~ンとしていた。


最初の頃は魔力注入に勇気が必要だったようだが、最後の方は、何故か喜び勇んで魔力注入に来ていた。

毎回苦しそうな声を上げては身体をくねらしているのだが、何故か妙に色っぽかった。


アキもそうだが、毎回失神するのに限界まで魔力注入をさせるのだ。

だが、逆にこれによって魔力量が相当増えたようだ。


さすがに俺の魔力も付きかけた頃に作業が終わったのであった。

因みに、当たり前だが、龍聖君も一緒だ♪

頑張る俺の横で、一生懸命応援してくれていた。


「頑張れ~頑張れ~パ~パ! 頑張れ~頑張れ~パ~パ!!」

パパは頑張ったよ♪ 休憩したくても龍聖君が応援してくれたから・・・パパ!頑張った!


そんな龍聖君も魔法で穴を空ける作業が面白かったのか手伝いたいと言ってきた。

「パパ~! 龍聖君もやりた~い! お手伝いする~ぅ♪」

「そうか~♪ 龍聖君もお手伝いしてくれるの~♪ 良い子だね~♪ だったらね~♪ 龍聖君は階段作りの隊長をやって貰おうかな~♪」


「階段造り~?」

「そう♪ こんな風にこの場所からこの大きさに土を削って~♪ 下まで降りる事が出来るように階段を作って欲しいんだけど・・・どうかなぁ~♪」


すると龍聖君は目をキラッキラさせながら

「龍聖君!やる~♪」

そう言うと自分の土の精霊を呼び出した


「ダンゴ~♪ 出ておいで~♪」

「呼ばれて飛び出てジャンジャカジャ~ン♪ マスター何かあったのか?」

「うん♪ パパがねぇ~ここをこんな感じで、歓談にして欲しいんだって♪ 出来る?」


「うっ!・・・結構深いな・・・魔力が足りなくなっちゃうんじゃないか?」

「パパ~!魔力が足りないってぇ~!」

「無理しなくって良いよ♪ 出来るところまでで良いよ~♪ 続けたかったらパパの魔力を上げるから大丈夫だよ♪」



「だって~♪ ダンゴお願いね♪」

「まぁ~これだけの土が弄れるのは正直無いからな・・・分かったよ♪ じゃ~一緒にやろうぜ!マスター♪」

「わ~い♪ わ~い♪ 龍聖君も頑張る~♪」



これは、正直驚いた・・・。

まだ6歳の子供が深さ50mの階段を作ったのだ。

しかも、危なくない様に石の手すり付き。


流石の体力モンスターの龍聖君も終わった時にはクタクタに疲れていた。

この時の感動は忘れないだろうな♪


一日目で掘削作業を終え

二日目で細かいところの作業を行っていく。


幸い粘土層と岩盤で囲われた空間だったので、土魔法だけではなく炎魔法も使ってより強固な壁面を作った。

練習用の的となる一番奥の壁面に粘土層を圧縮する事で、ある程度の魔法であれば遠慮なく使う事が出来た。


「雨が降ったら巨大なプールになっちゃいませんか?」

とのレイナの言葉で、島の裏側の絶壁の部分まで水抜き穴を何個も開ける事となった。

ついでだったので、白浜の方向にも入り口となるトンネルを掘る事となった。


地面は、まるで一枚岩の様な状態で、完成した時に周りを見た感動は、初めて小人化した時と同じような感覚があった。


二日目の午後からは、全員で本格的な魔法の練習を開始したが、予想通りハル、ナツ、アキの三人の魔法の威力が上がっていた。

分かり易く言うのであれば、小人状態での威力と比例しない。


例えば、ハルのファイアボールが最大5mの大きさなのだから、巨大化しても5mかと言うとそんな事はない。

精々50㎝ってところだろうか・・・。

ナツとアキも同じような感じで、大きさ的には10分の1ってところだった。


レイナは、雷の魔法衣買いが3分の1で雷だけ小人状態と変わらず使えるようだった。


龍聖君は、全属性ともに小人の状態と遜色ない大きさ・・・否、逆に大きくなってないか?間違いなくデカい!

俺が、不思議に思っていたら理由が判明した。


どうやら龍聖君は、精霊達を仲間外れにしたくなかったようで、全属性の精霊を使って階段を作っていたようだ。お陰で、合計5回も魔力供給する事となったのだが、そのお陰で、龍聖君の魔力値が3倍になっていた。

さらに精霊たちがレベルアップしたのだった。


魔力量も・・・アキ達と同じ位なんじゃないのか?

我が子ながら凄まじい成長に驚いてしまった。

全体的にレイナやナツ達三人も魔力量が倍増していた。


三日目は、マイビーチで楽しんだ。

二日間の特訓が凄まじかった事もあり少しは楽しもうと現在キャンプ中だ♪

海に潜れば、魚や貝が取り放題♪ 


アキと2人で、魚だけではなくタコ、イカ、エビ、カニ、ウニ、サザエ、アワビなど高級食材を次々ゲットしていった。

この無人島を購入する時に島の周囲の海であれば捕獲しても良いと言われていたので、安心だ♪


積んできた鉄板を積み上げた石の土台の上に乗せるとハルが、炎魔法で下から熱し始めた。

ナツとレイナが、取ってきた食材を裁くと次々に鉄板の上に乗せて行った。


塩の効いた食材がジュゥゥゥ~っと焼かれ始めると香ばしい良い匂いが辺り一面に漂い始めた。

お腹がペコペコだった龍聖君が


「良い匂~い♪ 美味しそ~う♪」

と目をキラッキラにさせて喜んでいた。



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