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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
352/366

小さな小さな 大冒険!351

こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

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火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


先程までの戦いで、大ダメージを負っていたベリアルが、龍聖の非常識な魔法で消し飛んだと思われたが、爆発の直前で再びタイムジャンプを発動させた事で、爆発に巻き込まれたものの辛うじて生きていた。


また、ディアボロスと戦っていたソーマは、とどめの瞬間、龍徳の放った魔法とアスタロトが放った魔法の衝突により発生した大爆発に巻き込まれ倒すには至っていなかった。


そして、アスタロトはと言うと・・・

迎撃に成功したとは言え既に龍徳の魔法により大きなダメージを負っていた。

その上、あの大爆発の中心にいたのだから消滅していたとしてもおかしなかった。


だが、爆発を引き起こしたあの瞬間。

アスタロトの身体が爆発より先に光を放っていた事を龍徳は見ていたのだった。


知覚認識速度を2万倍まで使用していた龍徳は、ルーのお陰で完全回復する事が出来た事で、今では最大10万倍にまで思考を加速する事が出来る様になっていた。


決戦用に施した結界により思考加速迄100分の1に抑えられているが、それでも今の龍徳は知覚認識速度1000倍まで引き上げる事が出来る。


だからこそ、龍徳の目にはハッキリと映し出されていたのだ。

爆発の直前に何かのエネルギーがアスタロトへと吸収されていきアスタロトの身体が光を放ったと同時に突然どこからか神の涙“龍命石”が浮かび上がる瞬間を・・・


そして、爆発の余波を浴び大きく吹き飛ばされた。

だが、アスタトロ達は違った。


「クックック・・・アァ~ハッハッハッハッハ~!」

未だ大爆発が巻き起こる中、何の影響をも受けず浮かび上がるアスタロトの身体の周囲に未だ莫大なエネルギーが集まり続けていた。


「予想以上に時間が掛かり少しヒヤッとしたぞ。」

そう言って今度は、浮かび上がる龍命生気に取り込んだエネルギーを注ぐアスタロト。


「サモンゲート・・・ベリアル!・・・」

「サモンゲート・・・ディアボロス!!」

その瞬間、5メートル程の透明な結界と魔法陣が現れ、ベリアルとディアボロスの姿が現れた。


「ほぅ・・・余より弱いとはいえ最下級の魔王クラスに進化したベリアルをここまで追い込む敵がいるとはな・・・そてに・・・ソーマと相対していたディアボロスまでも・・・」

魔力により体の修復が行なわれているが、未だボロボロ状態に2体を眉を顰めて見つめていた。


「余の進化に必要な魂を覗くと・・・フム・・・ベリアルとディアボロスを進化させるには魂が足らんな・・・であれば・・・龍命石の最後の力で進化を行うとしよう・・・クックック・・・アァ~ハッハッハッハッハ~!メシアの驚く顔が楽しみだ!!」


アスタロトが何かしらを呟きだすと龍命石から噴き出した煙がアスタロトと2柱の悪魔を覆いだす。

そして、龍命石にヒビが入り始めていく。





先程の爆発により結界の上空には、未だ分厚い雲が浮かび上がっている。

爆発による煙は、既に消えているが、ノアズアークの馬鹿げた水量が、龍徳とアスタロトの魔法で気化した事が原因であった。


ソーマと龍徳が何十キロも上空にある分厚い雲へと目を向けると突然、2つの渦が出来上がっていく。

「パパ・・・あれ凄いエネルギーだよ・・・」

「ああ・・・龍聖はソーマと一緒に戦った方が良さそうだな・・・」

「グルル・・・情けないが吾としてもその方が良いであろう・・・」


「あい。」

「グルル・・・修行の時に散々龍聖殿と連携の練習をしたからな・・・姉弟コンビの力を見せてくれるわ!」

「フフ♪ 今のソーマ君ならボクももっと本気出せるね♪ フフ。もっと凄い事が出来そうだね♪」


「う・・・うむ。」

確かに、この場所で修行していた時より10倍以上成長したと思うが、龍聖の凄さを知っているソーマとしては、本気と言われてしまうと腰が引けてしまう。


「龍聖もソーマも全力の戦闘モードにしておけよ!」

「あい!」

「既にやっておる!」


巨大な螺旋を描いていた雲が中心へと吸い込まれていくと2柱の姿が浮かび上がっていく。

「チッ・・・何て馬鹿げた魔力だ。」


余りにも上空の為、殆ど姿が見えないが、その姿が、地上へと降りて行く度にハッキリと3人の目に映し出されていく。


「ほぇ~・・・」

「あ・あれは・・・どう言う事だ?」

片方は、アスタロトが大魔王へと進化したのであろう姿だと分かるが、もう1柱はベリアルともディアボロスともにつかない姿にソーマの目が開く。


「フザケタ悪魔だ・・・どうやら悪魔と龍を融合させたようだな。」

「馬鹿な・・・」

「ああ・・・本来なら神が作ったドラゴンと悪魔を融合など出来る訳がない・・・」


この事は、ルーから話を聞かされていたので、記憶の戻っていない龍徳であっても知っているのだ。

「グルル・・・ならば・・・アレはどう言う事だ!」


龍魔神とも呼べる姿にソーマの身体が震えている。

盛り上がる筋肉は巨大な何かを無理やりその大きさまで押し潰されたような強靭さが見て取れる。

表面は龍の肌質だが、皮膚の色は赤黒い。


背中には漆黒の翼が6枚見える。

上半身はむき出しで、手足の甲には龍の爪と肘の先からも鋭利な龍の角が浮かび上がる。

両肩には龍の足らしきものがあり、強靭な龍の尻尾が生えていた。


怒髪天の様な髪は、人間の物と違い触れただけで切れそうな程鋭利に見えた。

頭には悪魔の角と龍の角があり目は肉食獣のそれを彷彿とさせる。

全てを射抜く様な鋭い目の中にある真っ赤な瞳は、魔力が漂っている。


「中々の化け物のようだな。」

「身体もデカい・・・10メートル位か・・・」

「ほぇ~・・・大きいねぇ~」


「あっちがアスタロトか・・・・」

「うむ。お主の方はもっと大きいな・・・」

「ああ・・・どちらも正真正銘の化け物のようだな。」


龍徳の目に映るは、8枚の漆黒のスバ差を生やしたアスタロトの姿。

ベリアルの様な邪悪さはなく、どちらかと言うと神々しさする感じる。

ダボダボのズボンだけのベリアルとは違い。神を彷彿とさせる服装に身を包んでいた。

特徴と呼べるものは翼位で、人間とほぼ変わらない。


「龍聖もソーマも巨大化の魔道具を使った方が良さそうだな。」

「うむ・・・本来なら巨大化したくないが・・・」


当然だ。

本来、巨大化しても強さに影響がないのだ。

だが、このクラスとなると話が違ってしまう。


万が一捕まってしまえば、一瞬で握りつぶされてしまう可能性があるのだ。

同じ位の大きさとは言わないが、最低でも半分位の大きさでないとリスクの方が高くなってしまうと龍徳は判断したようだ。


「7メートル程の大きさになっておいた方が良いだろう・・・」

「あい!」

「分かった。」


そう言って右手に嵌めた指輪に魔力を込めると3人の身体が巨大化を始める。

龍徳とソーマは8メートル位で、龍聖は真龍聖王の姿だが、同じ位の大きさになった。

そして、2柱の大魔王が大地に足を付いた。



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