小さな小さな 大冒険!340
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
っとその瞬間。
「なっ・・・」
驚くベリアルの手には龍聖の姿がない。
「プププ♪ 残念♪ さて・・・僕起こっているから・・・もうバイバイ・・・」
龍聖がバイバイっと言った瞬間ベリアルの目が見開かれた。
「あり得ん・・・何だ・・・その力は・・・ば・化け物・・・」
ベリアルが驚愕するのも無理はない・・・
先程ベリアルが戦っていたと思っていた龍聖は既に分身体であった。
その間、既に魔法の準備を整えていた龍聖の指の全てに理解不能なエネルギーが現れたのだった。
「4属性融合魔法ディストラクション!!」
両指をベリアルへと向けると右手親指のエネルギーが放たれた。
「舐めえるな~!!ヘルレイ!!」
空中で衝突し爆発を引き起こす。
「そんな魔法で倒されるか・・・カハッ・・・」
ベリアルが喋っている最中、気が付くと胸に穴が開いていた。
「ば・バカな・・・俺様のヘルレイで防げなかっただと・・・」
ベリアルは知らない・・・
龍聖が今使っている魔法こそ龍徳の究極魔法ビッグバンのきっかけになった魔法だと言う事を・・・
龍徳が使えば大爆発してしまう魔法も龍聖だからこそ全てを無に帰す魔法となっていた。
これは、最初に龍徳が放ったゴッドレイボウと同質の魔法なのだ。
違いとしては、龍徳はドルオーラの状態で放った神気を纏った魔法に対し、龍聖は魔法のセンスでそれと同等の威力を作りだしたのだ。
威力は同じ、違いは大きさだけである。
神の名を冠した魔法は伊達ではない。
神級魔法と呼ばれる世界最高峰の魔法を龍聖は簡単に模倣していたのだ。
「4属性融合魔法ディストラクション!!」
「ヘルイレイザー!!」
ベリアルがカパッと口を開くと凄まじいエネルギーが放たれ龍聖の魔法と衝突・・・いや・・・この魔法さえも貫かれベリアルを襲う。
「クッ! 2度も喰らうか! ガハッ・・・ゲホッゲホッ」
躱したと思ったのに腹を見ると10㎝程度の穴が開いている。
すると龍聖の指にあったエネルギーが7つに減っていた。
「い・いつの間に・・・」
「ディストラクション!!」
今度はノーモーションで魔法を発射。
「グオッ・・・クッ・・・この魔法は何かが違う・・・だが!躱せないのなら・・・」
そう言ってベリアルが魔力を高め始めて行く。
「ガフッ・・・グハッ・・・グアッ・・・」
次々に龍聖の魔法がベリアルを穿つ。
「はぁはぁはぁ・・・残り・・・4発・・・それを使い切った時が貴様の最後だ・・・」
そんなセリフに我関せず。
残った4つのエネルギーも次々に放たれベリアルの両腕を消失させた。
「フハハハハ!!準備は整ったぞ!!死ねクソガキ!!ヘルバスター!!」
龍聖の反撃がないと至近距離からの前回の破壊光線が龍聖を襲うが・・・
「グアァァァ~!!!」
またしても気が付けば転移ゲートが現れベリアルの足元から自分の魔法によってボロボロとなっていた。
それでも流石は悪魔。
ズタボロとなった姿が直されていく。
「な・何なんだ・・・このガキは・・・この俺は悪魔公爵ベリアル様だぞ!!」
「バイバイ♪」
そう言った龍聖の指には既に10個のディストラクションの準備が整っている。
「化け物め・・・」
▽
その少し前、龍徳達から離れ山々の間に合った草原に降り立った3人が隕石の衝突による被害を最小限に抑えるべく融合魔法を発動させていた。
「吾のドラゴンフィニッシャーに合わせてもらうぞ!」
「ええ!」
「お任せください!」
作戦はこうだ。
最高速度と威力を誇るソーマの魔法の威力を上乗せさせるべくレールガンの要領でナツが巨大な筒を作りだし、レイナがその氷に莫大な電力を供給。
広範囲にドラゴンフィニッシャーを放つ為、氷の砲身の大きさは直径15メートル長さ200メートルにも及ぶ。
方や、レイナの雷のエネルギーも極滅級のエネルギー量の2倍になっている。
「ソーマ様・・・急いで下さい!」
「早くしなさいソーマ!!」
隕石の接近速度が早過ぎる為、魔力が溜めきれない。
だからこそ、レイナとナツの魔法が必要だったのだ。
「グルル・・・わ・分かった・・・では行くぞ!!」
パァ~っと龍人化したソーマの口元に青白い閃光が収束し始め、手元には深紅の閃光が収束。
その二つのエネルギーが同時に放たれると螺旋を描きながらレイナとナツの砲身に吸い込まれていく
そして、砲身の先から現れたソーマの魔法は、先の戦いで見せた魔法を超える程の威力となって隕石へと突き進む。
「いけェ~!!」
「はぁはぁはぁ・・・お願い!!」
「グルル・・・砕け散れ!!」
時速数万キロで迫る隕石に向けて大魔法を放つ最初で最後の一撃。
これで砕けねば人類への影響は数百万の死傷者に及ぶだろう。
直径50メートルを超える隕石の破壊力は、核爆発数発分に匹敵する。
一つでも大都市に直撃を許せば、一瞬で消し飛ぶほどの威力があるのだ。
そんな隕石が数十となれば考えるのも恐ろしい。
そして、ソーマ達の魔法が隕石群の先頭に直撃した瞬間
カッ・・・っと眩い光が大空を覆った。
肉眼では、凄まじい衝突である事が分かる程、広大な煙が立ち込めている。
「ど・どうなの・・・」
「お願い・・・」
「グルル・・・クッ・・・全ては防げなかったようだ・・・」
ソーマが口を開いた瞬間、無数の炎が地上へと落ちていく光景が広がって行く。
「砕け散った隕石の欠片・・・」
「グルル・・・全ては防げなかったが、直撃よりは遥かにましだ!」
「そうですわね・・・行きましょうレイナ!」
「頼むぞ2人共!吾は、龍徳達のところへ戻る。 グハッ・・・」
レイナとナツが転移ゲートで隕石の落下していくであろう場所へと移動を開始しよとした時、突如ソーマが呻き声を上げた。
「ソーマ・・・」
「ソーマ様!!」
「グルル・・・クッ・・・ガフッ・・・此奴も蘇っておったか・・・」
そう言って貫かれた胸を抑え振り返った先には、ディザスターの龍人化した姿があった。
「行け!」
「でも!」
「お主等がいたら邪魔だ!!」
「ガルルルル・・・行かせると思っているのか?」
その瞬間、ディザスターの口に破壊のエネルギーが溢れ出す。
「チッ!邪魔だと言っておるのだ!!」
もたつくレイナとナツを両手で掴むと強引に転移ゲートに投げ込む。
『何故、女子は意味のない行動をとるのか・・・』
その一瞬がソーマに大ダメージを与えてしまう。
「グアァァァ~・・・」
プスプスプスと焼け焦げた匂いが辺りに広がる。
「ガルルルル・・・仕留めきれなかったようだが・・・ギャ~ハッハッハ♪言い様だなグロリアス!!」
「クッ・・何故俺の名を・・・吾はお主など記憶にないのだがな・・・」
「はぁ~?何だ貴様・・・記憶にないだと・・・」
その瞬間、ディザスターの目付きが肉食獣のそれへと変わる。
「舐めるなグロリアス!!」
激高したディザスターが猛スピードでソーマへと攻撃を放つ。




