小さな小さな 大冒険!339
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
そして、龍徳達が昼飯を終え、緊張感が増す中、いつでも動けるようコテージを収納した瞬間。
「部長!」
「龍徳様!」
「グルル・・・龍徳!」
「ああ!転移するぞ!」
探知魔道具など必要ない程の圧倒的な魔力が突如現れた。
場所は富士山の近く。
「チッ!灯台下暗しだったな・・・」
反応の出所は北岳。
最初の戦いの時にソーマが魔物の反応を感じ取った近く。
この情報を龍徳に伝え忘れていた事は痛恨のミスと言えよう。
「何故あんな場所に・・・」
既に富士の麓にあるホテルへと転移を終えた後、レイナが思った事を口にする。
「さあな・・・ソーマ!ここからはお前に乗って行くぞ!」
「うむ!」
既に姿隠しの魔道具を身に付けている5人が、ドラゴンへと変身したソーマの背に乗ると一気に北岳を目指す。
「見えた!あの山が北岳か!」
「龍徳様・・・凄まじい魔力が・・・」
「何あの魔力・・・」
「グルル・・・嫌な予感がする・・・」
「レイナ!ナツ!場合によってはスグに転移できるようにしておいてくれ!」
「「はい!!」」
「全員全力戦闘の縦鼻を忘れるな!」
「「はい!!」」
「任せておけ!」
龍聖に目を向けると立ち昇る魔力を感じた瞬間、既に真龍成王の姿へと変身を完了させていた。
「さすが龍聖♪」
「あい♪」
「ここから俺が魔法で攻撃する!」
そう言って既に溜め続けていた魔力を一つの魔法へと変換させていく。
左手を前に構え右手を右の頬の近くへ持って行くと光り輝く弓と矢が具現化する。
バチバチバチっと凄まじいエネルギーが溢れ出す。
「ゴッドレイボウ!!」
北岳迄、10㎞程の位置からの狙撃。
放った矢は、目に負えぬ速度で、空気を・・・大気を切り裂く
「凄い・・・」
「なんて魔法・・・」
「グルル・・・話には聞いておったが・・・凄まじいパワーアップだ・・・」
その直後、狙いを定めた場所に50メートル程の巨大な穴が穿たれた。
爆発などの派手な魔法ではなかったが、穿たれた穴の底が見えない。
凄まじくエネルギーが収束された一撃。
「クッ・・・どうやら逃げられたようだ!」
北岳迄さらに距離が縮み残り数キロとなった時、2つの影が空へと浮かび上がった。
「来るぞ!」
龍徳の言葉に緊張が走る。
だが、悪魔は攻撃を仕掛けて来ない。
「なんだ・・・」
「グルル・・・なんだ・・・冷や汗が止まらん・・・」
「だったら先制攻撃だ!!」
そう言ってソーマの背から飛び降り中空を駆る様に大悪魔へと向かって行く。
すると悪魔達の笑い声が木霊した。
「クックック・・・」
「フハハハハ!」
「どうやら間に合わなかったようだなメシアよ!」
「なんだと!?」
その瞬間ゾクリと龍徳達の背中に冷たい汗が溢れ出す
「「極大殲滅魔法・・・ミーティア!!」」
悪魔が同時に魔法名を口にした瞬間宇宙空間に大小様々な隕石が作られ地上目掛けて落ちていく。
その魔法を知らない龍徳が何かしらの魔法かと身構えているとソーマの怒号が響き渡った。
「龍徳!!上だ!!」
「なに!?」
「あ・・・ああ・・・」
「あ・あれは・・・隕石なの!?」
青空に微かに白い塊が見えたと思ったら徐々に大きくなっていく。
数十もの隕石が大気圏へと突入した事が分かる現象として全ての隕石が光り輝くと炎を纏った隕石が肉眼でハッキリと見え始めた。
「マ・マズい・・・俺と龍聖は、このまま戦闘に入る! お前達は出来る限り被害を抑えてくれ!!行けるな龍聖!!」
「うん!パパを虐める悪魔は龍聖王が許さない!!」
地上に落ちるまでの間に1柱でも倒そうと龍徳が動く。
「分かった!行くぞ2人とも!!」
「「は・はい!!」」
「クックック・・・アァ~ハッハッハッハッハ~! 終わりだメシア!!」
「フハハハハ!!ミーティアの大きさは全て直径50メートル以上だ!!地上に落ちれば何十万の人間が死ぬか分かるか!!」
「ふざけるな!! 行くぞ龍聖!!」
「あい!」
「そのチビ・・・覚えているぞ・・・あの時の屈辱を変えさせてもらう!」
ビネガーとして一度、龍聖と戦い殺されたベリアルの怒りの矛先が龍聖へと向かう。
「龍聖!」
「油断大敵だぞメシア!!」
「グアッ!」
龍聖に気を取られた瞬間、魔力で作られた剣の様なオーラで龍徳が切られてしまう。
シュゥゥゥーッとパワーアップした龍徳の回復速度は凄まじい。
「痛っ・・・やってくれたな・・・」
「ほぅ・・・どうやら貴様もパワーアップしたようだな・・・」
「なに?」
「クックック・・・龍命石・・・素晴らしいエネルギーであった・・・先の戦いと同じだと思うなよ!! ヘルサンダー!!」
「クッ・・・」
地獄の雷と言う名の魔法だが、実際には光速の矢の様な魔法だ。
ギリギリ見を翻し躱せたものの先手を取られると分が悪い。
そう思った龍徳が一気に接近戦へと持ち込んで行く。
その少し前、龍聖はと言うと・・・
「死ね小僧!!ヘルファイア!!」
この魔法も閃光の様な炎魔法。
だが・・・龍聖は簡単にその魔法を転移で躱す。
「今回は遊ばないからね!!ホイッ!」
「グオッ・・・クッ・・・」
自分のヘルファイアが頭上から直撃したベリアルが黒焦げになっていた。
「パパに全力で戦って良いって許可して貰ったもんね!!」
「チッ!クソガキ!だったら接近戦だ!」
凄まじいラッシュだが、その全てを龍聖は簡単に躱してしまう。
「なっ・・・だったら格闘戦と魔法だったらどうだ!!」
両手を広げ漆黒の10本の矢が大きく旋回すると龍聖目掛けて襲い掛かる
「よっ!ほっ!」
「避ける事に集中し過ぎだ!!」
先程まで目の前にいたベリアルの姿が龍聖の足元にある。
すると龍聖の足首を握ろうと両手を上げて突っ込んできた。
「フハハハハ!!捕まえたぞ!!」




