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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
336/366

小さな小さな 大冒険!335

こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

https://ncode.syosetu.com/n6880gm/

文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


人口が集中している大都市であっても精々20万人だった時代・・・。

今の世であれば、超高層ビルをいくつか崩壊させるだけで同じ被害が起こってしまうだろう。

それこそ大規模魔法を使用されれば、一撃で数十万人の死傷者が出る事は想像に容易い。


「ルー・・・教えてくれ・・・」

「なんだい?」

「ゴクリ・・・魔王へと進化する為に奴らが必要とする生命力って・・・」


「・・・10万人だ。」

「なっ・・・た・たった10万人!?」

言葉としては失礼な表現に聞こえてしまうだろうが、現実を考えれば龍徳が思わず“たった”と言ってしまうのも無理はない。


「そう。10万人だ。 その為、過去何度も大量虐殺を行うべく悪魔達は大勢力を持って人間の世界へと進撃を開始していたんだが・・・」

「冗談じゃない・・・あんな馬鹿げた力を持った悪魔がこの時代で暴れれば1週間と経たずに被害は数百万人以上に登るぞ!?」


「そうなる前に止めるしかない。」

「簡単に言ってくれる・・・この広い世界のどこかにいる悪魔を探し・・・追い詰め・・・数日以内に倒せと?」

「それに関して言えば、悪魔が目覚めるまでの5日以内が勝負の分かれ目になるだろうね。」


「奴らが小人の国にいるなら何とかなるだろうが・・・」

「馬鹿じゃなければ既に外の世界にいるだろうね。」

「クッ・・・」







≪この時代に復活を選んだ理由を分からせてくれる・・・≫

≪忌々しいメシアの前に先ずはドラゴンを殺してくれる・・・≫

≪キシャァァァ~!!≫


≪フッ生意気にお前も殺したいと・・・≫

≪クックック・・・多少は計画が狂ったが、ある程度は計画通りに事は進んだ。≫

≪流石に今回主と認めただけの慧眼よ・・・≫


≪クックック・・・最強の魔王が同時に2柱・・・それに災厄の名であるディザスターの完全復活となれば・・・≫

≪ああ・・・雑魚悪魔など必要ない・・・俺達が居れば簡単に世界を手中に収められるだろうぜ。≫

≪キシャァァァ~≫

≪もうじきだ・・・もうじきで!この世界に絶望を与えてくれるわ!!≫



その後、神シッダー・ルー・ターキリスとの話を終え龍徳が現世へと戻ると2柱の悪魔の捜索隊へと合流したが、やはりアスタロトとベリアルの存在は確認されなかった。


そして、翌日。

ルーから聞かされた情報を元に作戦を立てた龍徳から話を聞いたレイナ、ナツ、ソーマ・・・そして、未だ意識の戻らない龍聖を抱き抱えた龍徳が外の世界に姿を現していた。


「グルル・・・便利なアイテムだな。」

「そうですね。周りから完全に姿が見えないから移動が助かります。」

「それと転移魔道具・・・これがあれば」


「グルル・・・この魔力回復の指輪も相当な代物よ」

「回数制限があると言ってもこれがあれば私達でも結界が張れるのは便利ですね。」

「大都市部は龍徳様にお任せするしかありませんが・・・」


そんな会話をしている場所は、東京の新たなシンボルタワーの頂上だ。

周囲を360度見下ろす4人には様々な高層ビルが目に映る。

そして、龍徳が口を開いた。


「頼むぞみんな。ルーから預かった結界石・・・簡易結界だから1週間しか持たないそうだが・・・」

「大丈夫ですよ部長。」

「ええ♪ 悪魔達に一泡吹かせてやりましょう♪」


「グルル・・・奴らが復活するまで、最短で2日と言っておったな。」

「ああ。だから悪いが、手分けして可能な限り世界中の大都市部には結界を張って欲しい。」

「「はい。」」


「グルル・・・可能性が一番高い日本とアメリカはお主で良いのだな?」

「ああ。インドはソーマで、中国はレイナとナツに頼む。」

「「はい!!」」


「タイムリミットは36時間。それ以上は奴らの復活に備え一緒に行動する。」

「うむ・・・。」

「分かりました。」


「龍徳様。もし時間が余るのであれば、他の国々も結界を張った方が宜しいのですよね?」

「そうだが、3人が向かう2つの国は地球上で人口13億人を超える巨大国家だ。36時間ではどこまで出来るか・・・」


「仕方がありませんよ・・・人口の集中している大都市だけでも全て結界を張れるかどうか・・・」

「そうなのですね・・・」

「ナツが知らないのは無理もない。まぁ~可能であれば俺が動くよ。」


「分かりました。」

「その場合どこに行かれるのですか?」


「そうだな・・・順番に言えば、インドネシアとブラジルってところか・・・」

「フム・・・厳しいであろうな。」

「そうだな。」


「何故ですか?」

「簡単な事だ・・・90%以上の確率で、奴らが日本で暴れる可能性が高いって事だ。」

「「?」」


龍徳の言葉の意味が理解出来ずレイナとナツが小首を傾げて龍徳を見つめる。

「レイナ君は分かっても良いと思うんだがな・・・」

「申し訳ありません・・・。」


「いや、謝る必要はないよ。アスタロトは狡猾で残忍・・・そして、恐ろしく頭が切れる。」

「グルル・・・そうだな。」


「そんな奴が手っ取り早く人類を滅ぼそうと考えるなら人口密度と人口の多さを知らない訳がない。」

「あっ・・・」

「分かったか・・・そう。日本は人口も多く、島国の為、国土面積が狭い。配下がいない今、奴らが効果的に生命力を手に入れる為には日本は最適な国なんだ。」


「普通の戦争ではないからこそって事ですわね・・・」

「そう言う事だ。」

「グルル・・・だからこそ、龍徳は日本中を可能な限り結界を張る必要があるって事だ。」


「「なるほど・・・」」

「とは言ってもアメリカや他の国々を攻められる可能性がない訳ではない。日本だけ助かれば良い訳では無いからな・・・だから俺も最初はアメリカに向かう。」


「「分かりました。」」

「グルル・・・では、早速移動するとするか。」

「ああ・・・では、36時間後に俺達の屋敷に集合で。」


「「はい!!」」

「了解だ!」


そして、ルーから貰った転移魔道具で姿を消したのだった。

この魔道具は、龍徳達が世界中を旅してまわった事が役に立った。

龍聖の転移魔法を有効に使う為に世界中の至る所にマーキングを施していたのだ。

それを知っていたルーが、誰でも使用できる転移魔道具に行き先を付与してくれたのだった。



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