表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
324/366

小さな小さな 大冒険!323

こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

https://ncode.syosetu.com/n6880gm/

文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


「例えば、100メートル級の魔物の攻撃は、只の突進でさえ広範囲攻撃になっているって事だ。」

「なるほど・・・」

「そんな馬鹿デカい敵であっても凄まじい威力がある1メートル程の大きさの魔法を使って急所を捉えられれば一撃で倒せるだろうが、腕や足などに当たったところで、殺す事は出来ないだろう?」


「確かにな・・・特に回復力が高い魔物であったら大したダメージにもならんな・・・。」

「だから馬鹿デカい敵には、威力がある広範囲魔法が有効な訳だ。だが、敵が、今のソーマと同じ位のドラゴンだった場合は、小人状態だとかなり厳しい戦いになるかも知れんな。」


「何故だ?お主は神の試練でゾディアックを倒したのであろう?」

「それは、結界で奴の動きを止めた上で、さらに巨大なゴーレムを使って逃げられない様にしたからだ。もし、俺より先に攻撃をされていたら勝てたかどうか・・・」


「グルル・・・なるほど・・・身動きが取れない様にしてから神級魔法で畳み掛けたという事か・・・」

「ああ。あんな化け物のブレスを放たれていたら負けていた可能性もあるな。 それに・・・あんな化け物相手にいくら威力が高いと言っても範囲の小さな魔法を使ったら何百発も放たんと倒せんからな。」




『グルル・・・ディザスター相手に使うブレスではなかったという事か・・・』

確かに最強の龍人化とは言え、ブレスを広範囲で使うとなればドラゴンの状態が一番効果的なのだ。

だからこそ、ソーマは久しぶりにドラゴンの姿へと変身する事を決めた。


メキメキメキっと音を立ててソーマの身体が変化を始める。

そして、ディザスターを超える体長100メートルもの化け物龍へと姿を変えて行く。


中途半端に東の結界の修復が為されたと言っても巨大な魔物の大きさを約10分の1にまで抑える事に成功しているにも拘らず、100メートルもの巨大なドラゴンと言う事は、実際には小人の間隔で1000メートルもの化け物龍だと言う事だ。


「ギャァオォォ~!!!」

大気が痺れる凄まじい咆哮と共にソーマがディザスターを睨み付けた。


アスタロトと戦闘中の龍徳が凄まじいソーマの咆哮に思わず耳を抑えてしまう。

「クッ・・・何て馬鹿げた声だ。」


そして、アスタロトはソーマを見て忌々しそうに睨み付けていた。

「チッ!あの龍があそこ迄成長するとは・・・」


力を取り戻しつつあるディザスターの実際の大きさは体長20メートルに対し、現在のソーマのドラゴン化は体長25メートルを超えるものであった。


青龍とは、体長10~15メートル程のドラゴンの事。

その青龍が長い時間を掛け真龍となるのだが、それでも体長は16~22メートルと言ったところなのだ。

体長23メートル以上が古竜レベルとは一概に言えないが、それでも最強の部類に入る程の成長を遂げたのだ。


「グルル・・・久しぶりに変身したが・・・どうやら吾が古龍であったという話は本当なのかも知れんな・・・。」

そこにディザスターのブレスが3度放たれた。


「ディザスターよ!貴様の尊厳を吾が取り戻してやるぞ! 吾のブレスを喰らうが良い! カッ!」

二つのブレスが空中で衝突すると凄まじいエネルギー波が周囲に飛び散り次々に爆発を始めて行く。

一瞬拮抗したかに見えたブレスのぶつかり合いは、直ぐにソーマが上回って行く。


『咄嗟に放ったブレスでこれ程の威力が出せるとはな・・・・だったら!』

魔力を増した瞬間、一気にソーマのブレスがディザスターを飲み込んだのだった。

ブスブスブスっと焼け焦げたディザスターが飛ぶ力を失い地面へと落ちていく。


以前も話したが、小人と巨人の魔法の威力の違いについてだが、それは、巨人とドラゴンでも同じ事なのだ。

大きく成長したソーマのドラゴン化は、魔力の通り道となる魔力回路が桁外れに大きくなっていた。


古龍が最強種と言われる所以でもあるのだが、最大のメリットは一瞬で放つ事が出来る魔力の量が尋常ではないと言う事と巨大化する事で、龍徳の最大魔力量を大きく超える事だ。

現在のソーマの最大魔力量は6億。


人型の状態で、修行したソーマにとって高威力の魔法戦に限って見ればドラゴンの状態こそ最強の状態と言っても差し支えない程、成長していたのであった。

先程放ったソーマのドラゴンブレスの大きさは、直径200メートルもの巨大な輝くレーザー光線。


そんな馬鹿げた魔法であっても魔力の溜めなく放つ事が出来るのだからドラゴンと言う生き物は最強種なのだ。

以前、龍徳から指摘を受けドラゴンブレスを圧縮して放てるようになった為、人型魔物など然程体格差がない相手との戦いが続いた事もあり使用する機会に恵まれなかったが、久しぶりに昔のブレスとして使用したのだった。


超至近距離での肉弾戦となればドラゴンの姿など愚の骨頂だが、巨大な魔物や殲滅戦であれば、ドラゴンの姿こそが真骨頂と言える。




その光景を隣で見ていた龍徳が言葉を漏らす。

「どうやらアッチはソロソロ決着が近いようだな!」

「ふむ・・・。どうやら怒りで余もベリアルも貴様らを侮り過ぎたようだな。」


「ベリアル?あぁ~あの悪魔の名か?どうでも良い話だな。さて・・・そろそろ、この戦いも終わらせて貰うぞ!アストゥー!!」

「ククク・・・クッハハハハハ!」


悪魔公爵であるベリアルの名前を聞いたにも拘らず無関心な龍徳の返事を聞きアスタロトが歪んだ口元を左手で隠しながら腹に手を当て笑い声をあげた。


「クックック・・・ベリアルの名を聞いてその反応とはな・・・愉快だ・・・今の貴様には何が起こっているのか理解出来んようだな!・・・それにどうやら余の名前を思い出せぬようだ。」


龍徳アストゥーと呼んだ瞬間、自分の目を覆うように手で塞ぎながら天を仰ぐように高笑いする。

「どう言う事だ?」

「ククク・・・記憶が戻る事がない貴様では無理もない・・・良いだろう・・・貴様を殺す前に余の真の名を教えてくれるわ。・・・余の名は悪魔公爵アスタロト・・・破壊を司る悪魔にして魔界の最高階位の1柱である!」


「グッ・・・その名前・・・どこかで・・・痛っ・・・何だ・・・この記憶は・・・」

生命に刻み込まれた悪魔の名を思い出すかの如く一瞬の光景がフラッシュバックの様に龍徳の脳裏に浮かぶ度に凄まじい頭痛が龍徳を襲う。


「クッ・・・これ以上貴様の戯言に耳を貸せるか!一気に決めさせてもらう!ハァァァ~~!!」

「良いだろう・・・余もこの戦いに飽いて来たところだ・・・進化を終えた余の力を見せてくれる!!ヌァァァァ~~!!」


龍徳の身体から黄金のオーラが沸き上がると同時にアスタロトの身体の変化も終わる。

「クッ・・・化け物が・・・ここまでとは・・・」


基本的には、先程と大して変わらないが、全体的に2周り程大きくなっている。

些細な違いで言えば、悪魔を連想させえる2本の角が一回り大きくなり、真っ黒だった目の中に深紅の動向が怪しく輝いている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ