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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!311

「っ!早い!」

一瞬で龍徳の背後を取ったシュナイダーが同時に蹴りを龍徳に叩き込む。

「グッ・・・」


さっきやられた事のお返しとばかりに地面に向けて叩き付けるが

「クッ・・・」

地面に叩き付けられる前に体勢を入れ替え地面に着地する。


だが、全ての威力を吸収出来る訳もなく龍徳の足元にはクレーターが出来ていた。

『純粋な悪魔の思考速度は早いと言っていたからな・・・なるほど・・・これが・・・アークデーモンか!』

「チッ!・・・そのまま叩き付けられていれば良いものを・・・デビルズレイ!」

凄まじい速度の光線が目から放たれた。


「クソ・・・目からとか・・・ドラゴンと悪魔は羨ましいぜ!」

半精神生命体でない限り目から魔力を放つ事は出来ないとルーから聞いている。

人間には出来ない訳ではないが、使用すると視力が失われてしまうとの事だった。


その事を思い出しながらシュナイダーのデビルズレイを躱していると龍徳が危惧していた状況になってしまう。

「クソったれ!」

上空のシュナイダーが目だけではなく両手の指先からもデビルズレイを放ち始めた。


要は、同時に12発もの途轍もない貫通力を持ったレーザー光線。

「これは、厄介な魔法だ・・・」

急所に当たらなければ致命傷にはならない魔法。


だが、ダメージを受けない訳ではない。

太さで言えば直径1㎜程度の細さだ。

だが、それを何十と喰らえば溜まったものではない。


「ツッ!」

躱しきれず一発が龍徳の腕を貫いた。

だが、常時回復魔法を発動している為、一瞬で回復。


問題は、龍徳の結界を容易く貫いた事。

「見かけによらず凄い魔法じゃないか!」

「フシュゥゥゥ~当然だ・・・今の私は魔力そのもの・・・弱い魔法など存在しないのだからな・・・」


『用心深いな・・・悪魔相手に同じ魔法は効果が薄い・・・』

これもルーからの情報だ。

魔力の塊である上位悪魔には銃弾程度の大きさの魔法は一瞬で回復してしまい大したダメージにならないそうだ。


対して常時回復魔法を掛けているとは言え人間である限り場所によっては大ダメージを負ってしまう。

違う場所だったとしても出血がある限り喰らい続ければ、先に参ってしまう事は当然の話。


「聞いてはいたが理不尽な存在だな・・・」

雨の様に降り注ぐシュナイダーのデビルズレイを躱し続けるが、全ての雨を躱す事など不可能な話。

「クッ・・・グアッ・・・」



一瞬で回復するとは言え足に食らえば躓いたりヨロメクのは、当たり前の事。

その度、集中砲火の様なデビルズレイが龍徳を襲う。

「クソッ・・・」


魔力を前方に向け最大で放つ事で、防ぐ事は可能だが、流石に回復速度を上回ると魔力切れを起こしかねない。

その為、危険な場合だけ防ぐために使用するがハッキリ言ってジリ貧だ。


「フシュゥゥゥ~良い様だな! オラオラどうしたよメシア!!」

『ソロソロ頃合いだな・・・調子に乗りやがって・・・後悔しやがれ!!』


そして、シュナイダーのデビルズレイを無防備状態で身体に受けた。

「グフッ・・・」

「フシュゥゥゥ~・・・どうやら観念したようだな・・・フシュシュシュシュ・・・だったら一思いに殺してくれる!」


そして、初めて両手を頭上に掲げると漆黒の球体が浮かび上がり、放電現象の様にバチバチと音を立てていた。

「私の全魔力を込めてやる!死ねメシアよ!」


先程の天地からの雷とは違う。

2㎞近くあった広域魔法を僅か1メートルに超圧縮したかのような魔法に見える。


「デビルズバーストママラガン!!」


その魔法が電光石火の速度で龍徳を襲う。

「フッ・・・バカが・・・」


黒球が龍徳に直撃する寸前。

「転移ゲート!」

ボソっと零した龍徳の言葉と共に一瞬で黒球が姿を消した。


「なっ!一体何が・・・」

その瞬間、シュナイダーの頭上に出口となるゲートが開かれた。

その魔力の波長を感じ取ったシュナイダーが目を見開いて頭を上に向けた時だった。


「馬鹿な・・・ギャァァァァ~!!」

そのゲートからシュナイダーが放った魔法が降り注ぐ。

「グオォォォ~・・・グギャァァァ~~!!」


断末魔の様にシュナイダーの声が響き渡る。

『ヤレヤレ・・・改めて我が子の才能は凄まじいや・・・』


龍聖の転移ゲートを戦いの中で発動させる事に成功したものの発動までに10数秒も掛かってしまった。

それを龍聖は一瞬で複数同時に発動させるのだ。


いくら闇属性の精霊がいるとは言え、どう考えても非常識だと龍徳は思ってしまう。

「さて・・・終わりにしよう・・・」


そう言ってシュナイダーへと手を翳し魔法を唱えた。

「グランドアースクエイク!!」


「グギャァァァ~~・・・・」

非常な一撃。


こちらも良ければ読んでくださいね♪

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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