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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!! 3

筆者の神龍です♪

一つの小説を書いている間に他の小説を書きたくなってしまったので、新しくアップさせて頂きました。

もし面白かったら読んでくださいね♪

毎週月曜日と木曜日の朝7時に更新します。

隣の家に住んでいるのにワザワザ俺の家にいる事が不思議だったが合点がいった。

「うん・・・ごめんなさい。」


「別に全然かまわないよ♪それに・・・ご飯だって米一粒でもおにぎり1個分位なんだろうし・・・今後は食事の心配はしなくて良いよ♪好きなだけ持って行って良いからね♪」 

「本当ですか? 怪我をして食事の心配をしていたんですが・・・ありがとう。龍徳さん!本当にありがとう・・・。」


涙を流して嬉しそうに微笑むアキだったが、小さ過ぎて良く分からない。

「後、魔物? 吸血虫だっけ?それって、どれ位の大きさなの?」

「えっと・・・小さいのもいるけど・・・ほとんどが、掌位の大きさで、口からは凶悪な牙がハッキリと見えていて後ろ足が異常に発達していて・・・6本の手足全てに鉤爪が付いていて・・・」



ハルからの説明を聞いている内に“吸血虫”と呼ばれる虫の正体が分かった。

「あぁ・・・ノミの事だったか・・・ノミって3㎜~4㎜位だったな・・・って事は、12㎝以上って訳か・・・怖っ! キモッ! そんなのと毎日戦っていたのか? 良く無事だったね?」


正直、目の前に10数センチ以上のノミが何十、何百といたら間違いなく血を吸われて死ぬな・・・。


「うん!ハル達には魔法があるからね♪ 一匹や二匹だったら楽勝なんだけど“吸血虫”は10匹以上で群れを成して襲ってくるから気は抜けないね・・・。」


正直1匹でも倒せる自信がないぞ・・・。


「お前達!取り敢えず俺の家で良かったら今すぐ引っ越せ! そんな環境で住んでいられないだろう?」

俺の言葉を聞いた瞬間、アキとハルが目を見開いて驚いていた。


「龍徳さん! ほ・本当ですか? 私達をこの家に住まわせて頂けるのですか?」

「本当に~?ハル達ここに住んで良いの?」

「あぁ・・・折角知り合ったんだから、放っておけないだろう? 引っ越せるんだったら今すぐ引っ越そう!」


「やった~♪ ハル的にはこっちのお城・・・じゃなかった。こっちのお家の方が好きだったんだよね~♪」

「こうしてはおれん! ハル! お父さんは動けないからナツに事情を説明して引っ越しの準備を始めて貰え」



それから、ハルと共にお隣の家に向かうと30分程で、大荷物を背負って両手に荷物を抱えた二人が戻ってきた。

最初は驚いていたナツだったが、ハルが宥めると大人しく俺の掌の上に乗ってくれた。

一旦荷物を俺の家に運ぶと再び小人達の荷物を纏めて貰い俺が一度で運ぶ事となった。



取り敢えずリビング横の一室にハル達の家・・・と言うかテント見たいなものだな。

兎に角!家を設置すると一刻程で、全てが片付いたのだった。



「うわぁ~♪ 信じられないよ~♪ 引っ越しが、こんな簡単に!こんなに安全に!こんなに早く終わるんだよ?凄いよ~♪ 龍徳さん本当にありがとうございます!」


「それと・・・お腹が空いた頃じゃないのか? 俺達の残り物で悪いんだけど今用意してやるから待っていてくれるかい?」


「「「そんな事まで?悪いですよ!」」」

流石は、家族だね♪ 見事にハモッたな♪



「そんなに大変じゃないよ♪ ほら言っている間に終わったし♪ ただ・・・量の加減が難しいから後は自分達でやって貰えるかな?」


俺は、100均で購入したプラスチックのまな板の上に少量のご飯とカスの様な焼き鮭と焼き肉を置き、温めた味噌汁をスプーンに少しだけすくい千切りしたキャベツの残りを数本乗せてから渡してあげた。

小人じゃなければ、申し訳ないが、まな板に食い残しが付いている様にしか見えない。


「こんなに一杯♪ 食べきれないよ~♪ 龍徳さん♪ ありがとうございます。」

「こんなご馳走は久しぶりですわ♪」

「本当に・・・怪我をして却って良かったかも知れんな~」


ケガの件は、本当にごめんなさい。


満足そうに食べる三人を微笑ましく見つめていると

「そうだ!ナツも龍徳さんの魔法修行を手伝って貰いたいんだが、頼めるか?」

「何を言っているのよ! 話はハルから聞きましたよ♪ こんなに良くして貰っているのに断る訳ないでしょう?」


頭をポリポリと掻きながら申し訳なさそうに目を背けるアキ。


「ありがとう♪ 今日からは、三人共この場所を好きに使って構わないんだけど・・・一つだけ気を付けて欲しい事があるんだけど・・・。」

「何を・・・でしょうか?」


「いや~俺の息子が、5歳なんだけど君たちの事を理解して貰うのに時間が掛かるかも知れないから念の為に伝えといた方が良いかと思って・・・。」

「あぁ・・・なるほど・・・巨人族の子供は凶暴だと耳にした事が何度もありますね・・・。」


(凶暴か・・・あながち間違っていないかな? 子供の頃って意外と無慈悲だったりするもんなぁ~)

「まぁ~そう言う事だね。だから俺の息子が起きている間は、なるべく外に出ない様にして欲しいんだけど・・・良いかな?」


「良いも悪いも、龍徳さんが私達の事を心配して仰って下さっているんですから当然ですよ!」

「ありがとう♪ 出来るだけ早く息子を紹介できるように努力するよ♪」

「分かったわ♪ 龍徳さんの息子さんに会えるのも楽しみだわ♪」

ハルが満面の笑みで俺を見つめている。


「あぁ。楽しみにしててね♪ それと・・・お風呂やトイレなんかはどうするんだい?食事は毎朝用意してあげれるけど・・・。」

犬猫用のトイレを用意するのも失礼だと思っていたが、俺の心配は杞憂に終わった。


「フフフ♪ご心配なさらないで下さい♪ 水魔法は私が得意ですし、火魔法はハルが得意で、風魔法は主人が得意ですので、大体の事は自分達で出来ますわ♪」


「そうなんだ? 魔法って凄いんだね♪ さて、悪いけど俺も仕事があるから寝かさせて貰うね。取り敢えず明日の夜にまた話の続きをさせて貰うよ・・・じゃ~おやすみなさ~い♪・・・」


「「「お休みなさい♪」」」




そして、1時間程寝たらアラームに起こされた。

「ね・・・眠い。・・・パンパンパン! よし!」

両手で顔を叩いて気合を入れると朝の戦いが始まる。


子供のお弁当と朝ごはんの準備を終えると子供を起こす。

「ほら~起きろ~!」

可愛い寝顔でスヤスヤ眠る我が子を見ると幸せが込み上げる。


「はぁ~ 可愛いなぁ~♪ 何て可愛いんだろう♪ はっ!イカン!龍聖~!起きなさ~い!」

俺の事もは、朝起こす時にコツが必要だ。これに時間が掛かる。


先ずは・・・

「龍聖~♪起きなさい♪ ほら! 頭をなでなで~♪ お腹もなでなで~♪」

「う~ん・・・むにゃむにゃ・・・」


うん!いつも通りだな♪次は!

「は~い♪ 身体をのびのび~♪ 腕ものびのび~♪ あんよものびのび~♪ よし♪伸びた~♪」 

身体全身がピーンっと一直線に伸びている。


「まだ眠い~」

何かの小動物の様に布団の中に潜っていく。


これも、いつも通りだな!次!

「コチョコチョコチョ~♪ ツンツン♪ 起きないとパパのハンド君がくすぐり始めるぞ~♪」

子供の脇腹を擽り始めると


「キャハハハハ~♪ ヒィ~♪ キャハハハハ~♪」

見悶えながらも起きようとしない

「ほら~!もう起きなさい♪」


「まだ、起きないの♪ もっとこちょこちょしないと起きないの!」


これも、いつも通りだな・・・。じゃ~たたみ込ませて頂きます!

「言ったな~♪ ひゅう~~~ん♪ どか~ん♪ ひゅう~~~ん♪ どか~ん♪」

手の飛行機による爆弾攻撃が子供の脇腹を襲う。


「キャハハハハ~♪」

笑いながらも起きようとしない。

「だったら!これだ~! ひゅう~~~ん♪ドドドドドドドドド~ン♪ ひゅう~~~ん♪ ドドドドドドドドド~ン♪」


今度は手によるバルカン砲だ!

子供の脇腹目掛けて連続の指ツン攻撃だ!耐えれる物なら耐えてみろ!

「キャハハハハ~♪ キャァ~ハッハッハ~♪」

ゴロゴロ転げまわって笑い出した。


「はい♪ 起きた~♪ よーしよし♪ よ~しよしよし♪ よ~し、よしよしよしよしよしよし♪」

犬猫を可愛がるように両手で身体中を撫でて上げると嬉しそうに起き出した。


「ふ~ぅ・・・やっと起きたの~♪ 龍聖君お早う~♪」

「ふぁぁぁ~・・・パパおはよう~♪」


小さい手で寝惚け眼を擦っている。

うっ! か・可愛いなぁ~♪


「さぁ~トイレに行ってから洗面所に行って顔を洗って~歯磨きだぞ~♪」

「は~い♪」


ドタドタと階段を降りて行く息子を見ながら・・・・。

「はぁ~今日はおねしょしてなくて助かった・・・。」


朝のおねしょは本当に大変なんだよ? タダでさえ時間がないのに布団を干さなければならないし、天候次第では、室内で干すしかない。


万が一、にわか雨でも振ろうものなら夜がシャレにならないし・・・。

まぁ~そんな事より我が子の準備だ。


「行くぞ~はい!息止めて~♪ はい♪終わり~♪ はい、顔を拭いて~♪」

我が子を抱え込むように顔を洗い


「グジュグジュ~ペッ! パパ~♪ 龍聖君頑張ったよー♪ 今日は何点?」

これも、いつもの事だ。


「どれ~♪ 今日はシッカリ磨けたかな~♪ おっ!昨日より磨けるようになったかなぁ~♪昨日は79点だったけど・・・今日は~♪ ドルルルルルル♪ ダン♪ 80点でした~♪ やりました~龍聖選手~♪ 過去最高新記録~で~す♪ 奥歯をシッカリ磨けたら完璧でした~♪」


「イエ~ィ♪ やった~♪ 80点♪ 合格?」

「う~ん・・・ギリギリ合格です♪」

「やった~♪ 明日は、もっと頑張る!」


歯の磨き残しが無い様に仕上げ磨きをすると


「ほれ! 時間がないから洋服に着替えなさい♪」

「パパ~靴下はかせて~♪」

タドタドしい手付きで靴下を履こうとしているが、未だに下手だった。


「はいはい♪」

テレビの時間がチラッと目に入った。

「やばい・・・・時間がない・・・ほら! パパが着替えさせて上げるからおいで♪」


「やった~♪パパありがとう♪」

満面の笑みで俺の膝の上に座る我が子が可愛くて仕方がない。


「保育園のバック持ったか?」

「持った~♪」

「良い子だ♪ じゃ~朝ごはんにしよう♪」

「は~い♪」


洋服を着替えさせてからやっと朝食だ。


「今日の朝ご飯は、ウィンナーとスクランブルエッグで~す♪」

「龍聖君ウィンナーもこれも両方~大好き~♪」

アムアムご飯をほっぺに付けながらも一生懸命にご飯を食べる息子も可愛いなぁ~♪


既に気付かれてしまったかも知れないけど・・・ハッキリ言って俺は、親ばかだな!

だけど・・・息子が生まれてすぐに死んでしまった母親の分まで愛してあげようと決めたんだ・・・。

周りの人が何と言おうと関係ないな!


「ふぅ~美味しかった~♪」

「ほりゃ~ 龍聖! 急いで朝ごはんを食べないと間に合わないぞ!」

不器用な息子が毎朝、朝ごはんと格闘するので最後は・・・


「ほら♪ ア~ンして!」

「あ~ん♪」

「ったく・・・パパが食べさせると一杯食べるのに・・・もう少し自分でも頑張るんだぞ?」

「あ~い♪」


返事だけは良いんだからなぁ~♪


「もう、ご馳走様か?」

「もう、ご馳走様~」

「はい、じゃ~ご馳走様するよ~♪」

「は~い♪」


「「ごちそうさまでした~♪」」


「パパは食器を片すから龍聖君は靴を履いて待ってて♪」

「は~い♪」


朝ごはんの残りをまな板に載せて隣の部屋のテーブルの上においてから小声で・・・

「ごはんテーブルの上に置いてあるから食べてね」


「ぱぱ~!龍聖君!お靴履いたよ~!」

「おっと! すぐ行く~! その前にゴミ出しゴミ出し!」


今日は生ゴミの日だ!パパっとゴミを纏めると上を縛って玄関に向かった。

「遅い~!」

「ごめんごめん♪ さぁ~行くぞ~♪」


我が子を車に乗せてからゴミを捨て保育園へと向かい今日の体調など細かな説明を保育園の先生に報告すると俺は会社へと急いだ。




こちらも良ければ呼んでくださいね♪

■「新世界!俺のハチャメチャ放浪記! 記憶喪失の転生者」もアップしましたので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n0781fy/

月曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしましたので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。

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