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小さな小さな 大冒険!!  作者: 神乃手龍
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小さな小さな 大冒険!295

SIDE:シュナイダー&ロンベルク

「アストゥー様の進化に必要な日数は7日間・・・残り4日か・・・」

アストゥーが眠る繭の横でボソっとシュナイダーがつぶやいた。


「うむ。アストゥー様より聞いた話であれば、2日後には我々も交代で動く事が出来るはずだ。」

シュナイダーの呟きに反応したのは、向かい側に立つロンベルクだ。


龍徳との戦いで大きな痛手を負ったアストゥーの回復に時間が掛かったものの無事、回復を果たした2人に目が覚めたアストゥーが伝えたことは・・・


≪ここは・・・≫

一瞬、記憶が定まらず目が泳ぐアストゥーが、ハッと意識が繋がると

≪忌々しいメシアめ・・・≫


≪アストゥー・・・ご無事で何よりでございます。≫

≪シュナイダーか・・・それにロンベルクよ・・・今度ばかりは本当に助かったぞ。・・・余に何があったのか・・・そして、余が見た未来視についてお主等に話しておく事がある・・・≫


そう言って2人に語り始めて行く。

未来視によりメシアが攻め込んで来た事。

大都市部が既に奪還された事。


ミステーロ遺跡の秘宝は未来視で見通せなかった事。

レインベール洞窟には、何もない事。

ビネガー・シュッテンハイムは既に目覚めてミステーロに向かった事など・・・

そして、予定通り自分自身を魔王石で進化させる事。


≪個の進化で余は7日間完全な眠りにつく事になる。悪いが回復しきっておらん余にお主等の魔力を注いで貰わねばならん≫

≪何を仰られますか!アストゥー様のお役に立てるのであれば本望にございます!≫

≪そうです!何が悪い事などありましょう。≫


≪うむ。それではお主等に命ずる。これより3日間2人で余に魔力を注ぎつつけるのだ。繭の状態が常に赤くなるように注がねばならん。相当魔力を消耗するだろう。常に回復アイテムを用意せねばお主等であっても死ぬ程の魔力が必要だ。≫


≪≪ハッ!≫≫

≪そして、次に2日間は同じ様に魔力を注ぐが、繭の色が黄色になる様に注げばよい。これは魔力を回復せずともお主等なら問題ないはずだ。≫


≪≪ハッ!≫≫

≪そこを過ぎれば安定期に入る。そこから2日間はどちらか一人だけで魔力は足りるだろう。≫

≪合計7日間でございますな。≫


≪そうだ。最後は、繭の色が紫に染まっておれば問題ない。でだ・・・余が復活するまでに何としてもミステーロ遺跡に眠る神の秘宝を見つけ出すのだ。≫

≪ハッ!必ずや見つけてまいります。≫


『ん? レインベールの遺跡は必要ないと言う事か?だが、シュナイダーが掘らせていたはず・・・どう言う事だ?』

アストゥーにしてもシュナイダーにしても最初からミステーロ遺跡に探していたものがあると分かっているかの様な口ぶりにロンベルクが疑問を感じてしまうが、今は、その様な事にかまけている暇はない。


≪その間に敵と遭遇した場合はどうされますか?≫

≪全て殺せ!秘宝さえ見つかればこの国など何の意味もない≫

≪正にその通りでございますな。≫


そして、いくつかの遣り取りの後、魔王石を使ってアストゥーが進化の秘術を使用し繭の中へと眠りについた。




「それにしても・・・進化した我ら2人の魔力を丸4日全力で注いで足らんとは・・・正に魔王だな・・・。」

「ああ・・・陰邪石に始まりまり邪王石、魔導石、そして魔人石・・・。」

「うむ。魔人石は低級と上級に分かれたがな・・・そして、魔王石。」


「一体どれ程の強さを取り戻して頂けるのか・・・」

「そう言えばお主には、以前から聞きたかった事があるのだが・・・」

「何でも話せ。お主と私は同格なのだ。」


「うむ。では・・・シュナイダー・・・お主は何者なのだ?アストゥー様が不死の存在である事は分かる・・・だが、お主は昔からアストゥー様にお仕えしているかのようなそぶりさえ見て取れる・・・」

「フッ・・・今世でお仕えしたのは、間違いなく24年前だがな・・・」


「今世で・・・どう言う意味だ?」

「そうだな・・・お主も魔族となったのだから離しておいた方が良いだろう。」

そして、シュナイダーの口から語られたのは・・・


「知らなかった・・・魔族とは本来その様な存在だったのか・・・」

「ああ。だが、お前は悪魔になったが、意識はそのままであろう?」

「確かに・・・では、俺は・・・失礼、私は魔族ではないと?」

「話し方などもうどうでも構わんよ・・・それとお主は間違いなく悪魔だ。それも魔将アークデーモンと呼ばれる存在だ。」


こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


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